ローバー・75の兄弟車としてMGブランドで発売されたZTのステーションワゴンモデルとして2003年に登場します。日本に輸入されたグレードは2.5LのV6エンジンに5速ATがついたモデル。駆動方式はFFです。丸目4灯のヘッドライトが特徴ですが、横型のケースの中に丸いライトを押し込んだような仕上がりで、セドリックのグランツーリスモのようないかつい表情になっています。とはいえ、そこは英国車。フロントグリルやボディのプロポーション、ひいては内装に至るまで英国的な感性で統一され、上品な雰囲気です。英国流スポーツワゴンを提案したZT-Tも2005年のMGローバー破綻により短い歴史に幕を閉じます。