サーブ900に大幅な改良を加え、1998年に名称も新たに登場した9-3ですが、カブリオレの設定も引き継がれました。オープンモデルだからこそ安全性の強化を徹底的に行う姿勢は2003年の2代目にも引き継がれます。充実したエアバッグやボディ剛性の強化はもちろん、横転時には自動的にリアロールバーが上がり、乗員のサバイバルゾーンを確保。むち打ち対策のアクティブヘッドレストも初代に引き続き採用しています。カブリオレの油圧式自動ソフトトップは開閉をわずか20秒で完了させる優秀さ。途中大幅なフェイスリフトを受けながら10年以上のロングセラーとなりますが、2014年にサーブの経営破綻によってその歴史に幕を閉じたのでした。