サーブ9000は、サーブとフィアットの共同開発プロジェクトである「ティーポ4プロジェクト」によって1984年に生まれました。フィアット・クロマやアルファ164などとは兄弟車に当たります。セダンが登場したのは1988年で、その後もエンジンが従来の2Lから2.3Lに大型化されたり、ターボモデルも追加されます。日本でも発売がされたものの、アッパーミドルクラスながら1990年当時で500万円を超える価格はセルシオに並ぶもので、売れ行きは決して芳しくありませんでした。1994年にV6エンジンを追加するなどの工夫がなされますが焼け石に水で、1997年には後継のサーブ9-5にバトンタッチして販売を終了します。