X1/9は、フィアット128ベースで着脱式のタルガトップを備えたスポーツ・スパイダーです。1972年に発表され、1982年からはベルトーネに販売権を移行しつつ1989年までに16万台以上が生産された、量産ミッドシップスポーツカーのパイオニア的存在です。日本では1974年よりロイヤル・モータースによって輸入されました。日本仕様は基本的にアメリカ仕様と同等で890kgの車重に66馬力の出力そしてトップスピード160km/hとされています。その後東邦モーターズが輸入権を得た1978年モデルからは1.5Lエンジンとなって多少のパワーアップがなされています。さらに、ベルトーネとなった1982neンモデルは、代理店がBICS三晴となり排出ガス規制をクリア。パワーは85馬力のままとされ、2トーンカラーのボディと本革製のインテリアとなり、稀少モデルながらも300万円を切る販売価格となっています。