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ライフスタイル

更新2024.03.29

もしも欲しいクルマがあるなら、とにかく周囲にアピールした方がいいという話

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松村 透

私事で恐縮だが、何気なくSNSを見ていたとき、街中で撮影したクルマを投稿したひとつの書き込みが目に留まった。


次の瞬間、理屈抜きに「あ、このクルマ好きかも」と思った。これがいわゆる一目惚れなのかもしれない。


恥ずかしながらすぐに車名が思い浮かばなかったのだが、SNSの書き込みで無事に判明。


正直、自他ともに認めるクルマ好きでも「そんなクルマ、あったっけ?」というくらい、マイナーなモデルだ。筆者も正直いって知らなかった。


■取材のエピソードとしてはよく伺っていたけれど、まさか自分が・・・・



オーナーインタビューをしていると、話の流れで現在の愛車を手に入れたきっかけを伺うことが多い。「街中を歩いていて目の前を走り去って行った」とか「雑誌のページの隅っこに小さく載っていた写真」など、原体験が強烈であればあるほどそのときの記憶が忘れられず、いつしかいてもたってもいられなくなり「手に入れたい」と本気で考えるようになり、情報収集や売り物をチェックするようになる。


老若男女、当時のエピソードを披露してくださるときのオーナーさんの表情は例外なく笑顔であふれ、そして幸せそうだ。インタビューということではじめは緊張していた方でも、このあたりからテンションがあがりはじめ、一気に饒舌になっていく(そして止まらなくなる・笑)。インタビューといっても、伺うことはクルマ談義の延長線上(雑談よりは深掘りするので)なので、堅苦しいものではまったくない。違いがあるとすれば、ICレコーダーで記録していることだ。


いつもは聞く側だけど、今回は当事者となってしまった。これにはまいった。いてもたってもいられずの状態に陥ったからだ。


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■そして偶然が重なる



それから数日後、旧知のクルマ好きの方と、少し遅い新年会を開くことになった。要は新年会にかこつけた「飲み会」だ。お酒が進んできたころ、本当に何気なく「いま気になっているクルマがある」ことを伝えた。


すると「そのクルマなら◎◎さんが所有していて、たしかD車で、しばらく動かしていないはず。金額が折り合えば譲ってくれるかもよ」という話になった。


カーセンサーやGoo-netはもちろん、エンスー系のクルマの売買欄にも売り物が1台もなかったクルマ(それくらいマイナーなのです)なのに、まさか比較的身近なところに生息しているとは…。


偶然といえば偶然だし、たまたまといえばたまたま、だ。


以前、ユーミンこと松任谷由実のライブ映像を観ていたとき「偶然の捕まえ方」について触れているエピソードがあった。その映像のなかで「偶然て、偶然だから、偶然でしょ?」とユーミンは語っていた。


そこでふと思った。


ユーミンのこのエピソードを都合良く解釈すれば、今回「偶然を捕まえることができた」んだと思う。少なくとも、現時点では。


しかし、ここで漠然と「いいなぁ。欲しいなぁ」と考えているだけでは物事は先に進まない。「いつか」「そのうち」「いずれ」を口に出している限り、それ以上の奇跡が起こらないことは経験上、知っているつもりだ。


なんとか自分の手元に引き寄せるためには、とにかく何でもいいから行動に移すしかなさそうだ。


とはいえ、断念する要素はいくらでもある。まず、いま所有している1970年製の旧車を手放すつもりはさらさらない。となれば必然的に増車するしかなくなってくる。金銭面はいうにおよばず、駐車場の問題もある。今回、一目惚れしたクルマはさらに古い1960年代。「ここまで無事に延命してこられた貴重なご老体」を雨ざらしにはできない。そうなるとガレージは必須だろう。


そして、最大の難関である「妻をどう説得するのか?」というとてつもなく高いハードル。仕事上、必要になったからという大義名分が成立することはするのだが「なんなら1970年製の旧車の売れ!」といわれるに違いない…と、心が折れそうになる要素がてんこ盛りだ。


■まずは1/43ミニカーを手に入れる(笑)



すでに心が折れそうなので、気を取り直して少しでも視界に一目惚れしたクルマの存在を感じていたい。手っ取り早いのはミニカーだ。新品の売り物はプレミア価格だったので、ヤフーオークションで中古品を手に入れた。妻に見つかったら確実に怒られるので、当然ながら「密輸」だ。いま、この原稿をまとめている机の目の前に置いてある。まずはこれで当座のモチベーションを保とう。


そういえば、高校生のときに本気で欲しいと思っていたフェアレディZ(Z32型)があまりにも好きすぎて、自室の壁にカタログを貼っていたっけ。当時とやっていることはまったく変わらないや。


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■周りは聞いていないようで覚えているもの



本当に欲しいクルマがあるとしたら、信頼できる周囲のクルマ好きの友人知人に対して、とにかくアピールした方がいいことを今回改めて実感した。


本人が伝えたことを忘れていたとしても、周りは忘れて(聞いて)いないようで意外としっかり覚えていてくれたりする。さらに、面倒見の良い友人・知人であれば、売り情報に対して積極的にアンテナを張ってくれる。


だまっていたら誰も気づいてもらえない。文字通り孤軍奮闘するしかない。それよりは信頼できる周囲の人を頼った方がいいと思う。逆に、頼まれたら可能な限りそれに応える。日本古来?の良き伝統「持ちつ持たれつ」だ。


■まとめ:もしも欲しいクルマがあるなら、とにかく周りにアピールした方がいい。ただし、人となりが問われる瞬間かもしれない



周囲に「◎◎◎」が欲しい!と伝えて、「Aさんが売りたがってるよ」とか「B(ショップ名)にカーセンサーには載せてないけどあるよ」など、ネットやXでは見つけられない「口コミ」を教えてもらえるかは当事者次第かもしれない。


「あいつに教えてもなぁ」とか「どうせ買わないし」などと思われてしまったら、本来であれば耳に入るはずのスペシャルオファーも知り得ることができない。買う買う詐欺に認定されてしまうだけでも機会損失だ。


そこで改めて思うのが、自戒を込めて「日頃の人付き合いが大事」なのかもしれない。


[画像/Adobe Stock、ライター・松村透]

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