更新2025.06.17
車庫証明の有効期限は40日!期限が切れた場合の再発行方法まで解説
外車王SOKEN編集部
目次 ▼
- 車庫証明の有効期限は40日間
- 車庫証明の有効期限切れが起こる3つのケース
- 車庫証明の有効期限は延長できる?
- 車庫証明が有効期限切れした場合の再発行方法
- まとめ
クルマの購入や名義変更、引っ越しの際に必要な車庫証明ですが、有効期限があることをご存じでしょうか。せっかく時間と費用をかけて取得しても、有効期限を過ぎてしまうと手続きに使用できなくなってしまいます。
この記事では、車庫証明の有効期限について詳しく解説するとともに、期限が切れてしまった場合の対処法を紹介します。
車庫証明の有効期限は40日間
車庫証明の有効期限は、平成3年6月に国土交通省により「おおむね1ヶ月」から「40日」とに変更されて以降、全国すべての運輸支局の有効期限が40日間になりました。
有効期限は、車庫証明の交付日ではなく警察署長の証明日を起算日として数えます。証明日は車庫証明書に明記されているため確認しておきましょう。
40日間には、土曜日、日曜日、祝日も含まれます。民法上では初日不算入の原則があるため、証明日の翌日から1日目として数えるのが一般的ですが、一部の運輸支局では証明日当日を1日目として計算します。このため、期限ギリギリでの手続きを予定している場合は、事前に管轄の運輸支局に確認することをおすすめします。
参考:民法「第140条」
また、車庫証明書が添付書類としての有効性を失っても、保管場所を確保している事実そのものは消失しません。有効期限は、あくまで運輸支局での登録手続きにおける書類としての期限であり、実際の保管場所の権利や義務には影響しません。
ただし、手続き自体は40日間の期限内に運輸支局で完了させる必要があります。期限を過ぎた車庫証明書は添付書類として使用できないため、新たに車庫証明を取得し直す必要が生じます。
車庫証明を取得する際は、その後の運輸支局での手続きスケジュールを考慮して申請時期を調整することが重要です。特に、ディーラーや中古車販売店を通さず個人でクルマの手続きを行う場合は、十分に注意しましょう。
車庫証明の有効期限切れが起こる3つのケース
車庫証明の有効期限切れは、さまざまな状況で発生します。主な事例を把握し、それぞれに適した対処法を知っておくことで、トラブルを未然に防げるでしょう。
【ケース1】クルマの購入から登録手続きまでの期間が長い
クルマの購入から登録手続きまでの期間が長すぎる場合、車庫証明の有効期限切れが発生しやすいです。新車の場合は製造から納車まで数ヶ月かかることがあり、早めに車庫証明を取得すると期限切れになる可能性があります。ディーラーに納車スケジュールを確認し、登録手続きの1ヶ月前程度に車庫証明の申請を行うとよいでしょう。
中古車購入の場合も同様で、車庫証明取得後に車輌の整備や修理が長引くと期限が切れるリスクがあります。販売店とのこまめに連絡をとり、実際の納車時期を把握してから車庫証明の申請タイミングを決めることをおすすめします。
【ケース2】引っ越し直後の手続き
引っ越しに伴う住所変更では、転居から15日以内に変更登録を行う必要があるため、基本的には期限切れは起こりにくいものです。しかし、引っ越し直後の慌ただしさで手続きを忘れてしまい、期限が切れる可能性があります。引っ越し前に必要な手続きをリストアップし、車庫証明と変更登録をセットで手続きするとよいでしょう。
【ケース3】個人売買
個人間売買では、売主と買主の都合が合わずに名義変更が遅れることが起こりやすいです。個人間売買を行う際は、事前に手続きスケジュールを明確にし、車庫証明取得から名義変更までの流れを両者で共有しておきましょう。
車庫証明の有効期限は延長できる?
車庫証明の有効期限が切れた場合、残念ながら延長手続きはできません。新規申請として手続きを行う必要があります。再発行の流れは初回申請とまったく同じで、申請書類の作成から現地調査、証明書交付まで同様の期間と費用がかかります。
車庫証明が有効期限切れした場合の再発行方法
前述のとおり、車庫証明の有効期限は延長できず、期限を過ぎた場合には再発行しなければなりません。ここからは、車庫証明の再発行手続きの方法について解説します。
有効期限切れ後の再発行方法
有効期限が切れた後の再発行には、初回申請と同じ書類と手数料が必要です。
【必要書類一覧】
書類名 | 概要 | 記載例 |
自動車保管場所証明申請書 | クルマの車名、型式、車台番号、大きさなどの車輌情報と、使用者の住所、保管場所の住所などを記載する書類。 | |
保管場所使用権原疎明書面(自認書) | 自己所有の土地や建物を駐車場として使用する場合に必要な書類。 | |
保管場所使用承諾証明書 | 他人の土地や駐車場を借りる場合に必要な書類。管理会社や大家に押印と署名をしてもらなければならない。 | |
保管場所の所在図・配置図 | 保管場所の位置と詳細な配置を示す図面。 |
費用については、証明申請手数料として約2,000円が必要です。都道府県によって手数料に若干の差があるため、事前に管轄の警察署で正確な金額を確認しておきましょう。
手続きの期間については、申請から証明書交付まで3日から1週間程度を要します。警察署での現地調査も改めて実施されるため、初回申請時と同様の期間がかかります。
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有効期限内に紛失した場合の再発行方法
車庫証明書を有効期限内に紛失した場合は、簡易的な再発行手続きが可能です。「自動車保管場所証明申請書」を2通提出し、約500円の手数料を納付するだけで取得できます。
しかし、有効期限を過ぎてしまうと、たとえ紛失が理由であっても初回と同様の申請が必要です。紛失に気づいた際は、すぐに管轄の警察署に連絡し、簡易再発行の対象期間内であるかどうか確認しましょう。
まとめ
車庫証明の有効期限は40日間であり、この期間内に運輸支局での登録手続きを完了させる必要があります。有効期限の計算は警察署長の証明日から開始され、土日祝日も含めて数えます。期限切れを防ぐために、クルマの購入や名義変更、引っ越しなどの予定に合わせて車庫証明を申請しましょう。
万が一、有効期限内に車庫証明書を紛失した場合は、簡易な再発行手続きが利用できます。一方、有効期限が切れてしまった場合は再申請が必要であり、時間と費用の負担が大きくなります。
車庫証明の取得から運輸支局での手続きまでをスムーズに進めるためには、事前のスケジューリングが重要です。特に、個人でクルマの手続きを行う場合は、各手続きの期限を正確に把握し、余裕を持って手続きを進めることをおすすめします。