2021年08月04日

車の個人売買はリスクが多い?買う場合・売る場合に気を付けるべきことを解説

車を個人で売買するときは、リスクやトラブルが多いと言われます。この記事では、具体的にどのようなリスクがあるのか、リスクを回避するためにできることやするべきことは何なのか解説します。車の個人売買を考えている方は参考にしてみてください。

 



中古車を個人売買する際のリスク


車を個人売買するときのリスクは、売る側・買う側の両方に発生する可能性があります。ここでは、中古車の個人売買のリスクを解説します。


売る場合のリスク


まずは車を売る側のリスクです。個人売買で車を売るときには、どのようなリスクがあるのでしょうか。


名義変更が行われないとトラブルに繋がる


車を売る側のリスクのひとつは、名義変更が行われない可能性があることです。名義変更が行われなければ、売却したのにも関わらず自動車税の納付書が届いてしまうことがあるでしょう。また、名義変更が行われていない状態で買った人が交通事故を起こしてしまうと、車検証上の名義人である売却主が事故の責任を負わなければならなくなる可能性もあります。


買い手がつくまでに時間がかかる


個人売買の場合、売る側が売りたいタイミングで買い手が見つかる保証がありません。場合によっては長い時間がかかることもあるでしょう。希少な車や人気モデルであれば、買い手がすぐに見つかる可能性が高いものの、ファンが限られているモデルなどは、買い手が見つかりにくいことがあります。


個人情報を渡す必要がある


車を売却するときは、車検証や自賠責保険証明書、住民票や印鑑証明書など、氏名や住所が記載された書類を渡さなければなりません。つまり、個人情報を買う側に渡すということです。また、必要に応じて電話番号やメールアドレス、口座番号なども教えなければならないため、個人情報が漏洩する危険性があります。


買う場合のリスク


次に買う側のリスクを解説します。高額な取引になる可能性もある車を個人から買うときのリスクには、どのようなことがあるのでしょうか。


車両の修理歴などを確認しにくい


車の個人売買では、査定士が車の状態を確認することがないため、修復歴や故障などのトラブルを見つけにくいです。また、場合によっては盗難車であることを隠された状態で車を買ってしまう恐れもあるでしょう。


現物を確認できないことが多い


車の個人売買は、インターネットのサイトを通じて行うこともあるでしょう。例えば、売る側と買う側の居住地が離れている場合、実際に車を確認することができないまま売買する可能性があります。つまり、写真や動画ではわからない不具合やトラブルがある車を買ってしまうリスクが高いということです。


ローン制度が使えない


個人売買で車を買う場合、分割(ローン)払いでの購入ができないことがほとんどです。インターネットオークションやフリマサイトなどでは、一括払いになるケースが多いため、ローンでの購入が難しいと言えるでしょう。


中古車を個人売買する際の流れ


車を個人で売買するときは、車を売買したい人を見つけるところから始まります。インターネットや知人・友人を通じて売買希望の人を見つけ、車の状態を確認し、価格交渉を進めていきます。車の状態を確認するときは、写真や動画だけではなく、実際に車を見れるようであれば、実車確認した方がよいでしょう。


売買価格が決まったら、契約書を作成します。契約書には、車の情報や金額、代金の支払日・車両の引き渡し日、税金や陸送費など、できる限り細かな情報や取り決めを記載し、合意したことを書面に残しておきましょう。その後、代金の支払いや車両・書類の受け渡しを行い、売買が完了します。


中古車を個人売買する場合の注意点


車の個人売買には、気を付けなければならないことがあります。ここからは、個人売買の注意点やすべきことを説明します。


車を売る場合にしておくこと


車を売る側がすべきことは、契約書の作成です。個人売買をするときは、売買をした後に不具合やトラブルが発生したとクレームを受ける可能性があります。そのため、契約書に引き渡し後の車の不具合についての取り決めを記載しておきましょう。


また、支払日と車両引き渡し日は同じ日にすることをおすすめします。車両を引き渡してから振り込みをしてもらう場合、代金が支払われないというトラブルが起きてしまう可能性が高いです。高額な取引になるからこそ、代金の支払いと車両を交換する方法にした方が良いでしょう。


車を買う場合にしておくこと


車を買う側がすべきことは、売る側の信頼性を見極めることです。売る側の信頼性が低いと、代金を先に振り込んだのにも関わらず車両が引き渡されなかったり、購入した車両が盗難車や事故車だったりする可能性があります。


売り手が初めて個人売買する場合、信頼性の確認ができません。高額かつ命に関わる車を個人から買うことに不安がある場合は、中古車買取の査定を受けてもらい、査定の結果をもとに売買の交渉を進めると良いでしょう。


売る場合・買う場合ともにすべきこと


売る側と買う側の両者が注意すべきことは、金銭トラブルにならないようにすることです。


個人売買のトラブルを防止する方法として、個人売買の仲介サービスを利用するのもひとつの手段と言えるでしょう。ただし、仲介サービスを利用すると、手数料が発生してしまうため、個人売買の特徴である高く売れて安く買えるというメリットが薄れてしまう可能性があります。


また、自動車税の取り扱いについても事前に取り決めをしておきましょう。一般的に普通車(登録車)を売却する場合、自動車税が月割で還付されることがほとんどです。個人売買でも月割の方式を取り入れるのか、どちらかが負担するのかを交渉の時点で決めておきましょう。

外車王編集部

執筆者: 外車王編集部


輸入車において総合的にサービス展開する外車王の知見を活かし、中古車の購入やお乗り換え、売却に関わる様々なノウハウをプロの視点でお届けしています。

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