2025年06月09日

外車の税金が高いって本当?国産車よりも維持費がかさむ真の理由を解説!

外車を購入検討している方や、すでに所有している方のなかには「外車は税金が高い」という話を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。確かに外車の維持費は国産車と比べて高くなる傾向にありますが、税金そのものが高いわけではありません。 この記事では、外車と国産車の税金の違いや、クルマにかかる税金の種類、そして外車の維持費が高くなる本当の理由について詳しく解説します。外車の購入を検討している方や、維持費を抑えたい外車オーナーの方は、ぜひ参考にしてください。

 



外車でも国産車でも税金の額は変わらない


結論から申し上げると、外車だからといって税金が高くなるということはありません。日本で課税されるクルマの税金は、車種や排気量、重量などの車輌の仕様によって決まるため、外車と国産車で税率に差が設けられているわけではないのです。


つまり、同じ排気量・同じ重量のクルマであれば、それが外車であっても国産車であっても、支払う税金の額は同じということになります。ただし、外車の場合は排気量が大きなクルマが多いため、結果的に税金が高くなるケースが多いのが実情です。


クルマにかかる税金の種類


クルマを所有していると、さまざまな税金を支払う必要があります。ここでは、主要な4つの税金について詳しく紹介します。


自動車税(種別割)・軽自動車税(種別割)


自動車税(種別割)・軽自動車税(種別割)は、4月1日時点でクルマを所有している人に課せられる税金です。納税期限は原則として5月31日までとなっています。税額は、エンジンの排気量ごとに異なるため、同じ車であってもグレード違いで税額が異なる場合があります。排気量別乗用車の自動車税(種別割)・軽自動車税(種別割)は次の表のとおりです。


【2019年10月1日以降に初回登録を受けた場合】





















































軽自動車税(一律)10,800円
電気自動車・燃料電池車25,000円
1.0リットル以下25,000円
1.0リットル超1.5リットル以下30,500円
1.5リットル超2.0リットル以下36,000円
2.0リットル超2.5リットル以下43,500円
2.5リットル超3.0リットル以下50,000円
3.0リットル超3.5リットル以下57,000円
3.5リットル超4.0リットル以下65,500円
4.0リットル超4.5リットル以下75,500円
4.5リットル超6.0リットル以下87,000円
6.0リットル超110,000円

【2019年9月30日以前に初回登録を受けた場合】





















































軽自動車税(一律)10,800円
電気自動車・燃料電池車29,500円
1.0リットル以下29,500円
1.0リットル超1.5リットル以下34,500円
1.5リットル超2.0リットル以下39,500円
2.0リットル超2.5リットル以下45,000円
2.5リットル超3.0リットル以下51,000円
3.0リットル超3.5リットル以下58,000円
3.5リットル超4.0リットル以下66,000円
4.0リットル超4.5リットル以下76,500円
4.5リットル超6.0リットル以下88,000円
6.0リットル超111,000円

 


自動車重量税


自動車重量税は、自動車の車輌重量に応じて税額が決まる税金です。本来であれば1年に1度課税される税金ですが、多くの場合は車検の有効期限に合わせてまとめて支払います。


新車購入であれば、購入時に3年分、以降2年分をまとめて車検の法定費用として支払います。


税額は自家用乗用車継続検査2年の場合0.5トン8,200円で、軽自動車は2年間一律6,600円(乗用車)です。自家用乗用車エコカー対象外で継続検査2年の場合、税額は次のとおりです。

































軽自動車6,600円
0.5トン以下8,200円
0.5トン超1.0トン以下16,400円
1.0トン超1.5トン以下24,600円
1.5トン超2,0トン以下32,800円
2.0トン超2.5トン以下41,000円
2.5トン超3.0トン以下49,200円

 


環境性能割


環境性能割は、2019年10月に導入された税金です。クルマを購入するときに支払います。環境性能割は、電気自動車・燃料電池車・クリーンディーゼル車・ハイブリッドカーなど環境に良い車は非課税です。ガソリン車や燃費が悪い車は、燃費基準の達成率ごとに1%~3%の間で税額が変動します。


税額の計算方法は、原則的として「取得価額×環境性能割の税率」です。ただし、取得価額は新車と中古車で異なります。取得価額は、新車の場合「課税標準基準額+オプションの価額」となり、中古車の場合「課税標準基準額×残価率」で計算します。


消費税


クルマの購入時には消費税もかかります。現在の消費税率は10%で、これは外車・国産車を問わず同じ税率が適用されます。ただし、外車の場合は車輌価格自体が高額になることが多いため、結果的に消費税の負担額も大きくなる傾向があります。


自動車税(種別割)の減税制度


電気自動車・燃料電池車や排出ガス基準および燃費基準の両方を満たす環境性能に優れた車は、翌年の1年分に限り自動車税が50%~75%軽減されます。ここでは、令和3年分の自動車税を例に解説します。


区分
自動車税軽減率
電気自動車・燃料電池車・プラグインハイブリッド車・クリーンディーゼル車・天然ガス車
おおむね75%軽減
平成30年排出ガス基準50%低減または平成17年排出ガス基準75%低減+令和2年燃費基準30%向上達成
おおむね75%軽減
平成30年排出ガス基準50%低減または平成17年排出ガス基準75%低減+令和2年燃費基準10%向上達成
おおむね50%軽減


年数が経過すると自動車税が高くなる


毎年かかる車の税金は、所有年数が長くなるほど高くなります。具体的には、初年度登録年月から13年が経過すると自動車税がおおむね10%~15%ほど重課となります。


自動車重量税は、初年度登録年月から13年が経過すると約40%重課され、18年が経過するとさらに10%ほど高くなります。


なぜ外車の維持費は高くなりやすいの?


税金以外にも、外車の維持費が高くなる要因がいくつかあります。ここでは、外車を維持するにあたって費用がかさみやすい項目について解説します。


排気量が大きい


外車の多くは排気量が大きく設計されており、これが税金や燃料費の増加につながります。欧州車の場合、アウトバーンなどの高速道路での走行を想定して設計されているため、日本の国産車と比べて排気量が大きくなる傾向があります。


排気量が大きくなると、前述の自動車税(種別割)が高くなるだけでなく、燃料消費量も増加します。ガソリン価格が高騰している昨今では、燃料費の差が年間の維持費に大きく影響することも珍しくありません。また、排気量の大きなエンジンは、一般的にエンジンオイルの使用量も多くなるため、メンテナンス費用も高くなりがちです。


故障が多い


外車は国産車と比べて故障率が高いといわれています。設計思想の違いや、日本の気候・道路環境に適していないことが主な原因です。特に電子系統のトラブルや、ゴム部品の劣化などが発生しやすい傾向があります。


故障が発生すると、修理費用がかかるだけでなく、部品調達に時間がかかる場合もあります。外車専用の部品は輸入に頼ることが多く、国産車の部品と比べて価格が高く、納期も長くなりがちです。また、外車に詳しい整備工場も限られているため、修理費用も高額になることが多いのが現状です。


車検で整備代がかさむ


外車の車検費用は、国産車と比べて高くなる傾向があります。特に高級外車の場合、エンジンオイルやブレーキパッドなどの消耗品も専用品を使用するため、部品代が車検費用を押し上げます。また、外車の多くは精密な電子制御システムを搭載しているため、診断機器も専用のものが必要になることがあり、これも整備費用の増加につながります。


まとめ


外車の税金が高いという話は半分正解で半分間違いです。税金そのものは外車だから高いということはありませんが、外車の多くは排気量が大きく車輌重量も重いため、結果的に税負担が大きくなることが多いのが実情です。


車の維持費が高くなる真の理由は、税金よりもむしろ故障率の高さや整備費用の高さにあります。排気量の大きさによる燃料費の増加、専用部品の価格の高さ、外車専門の整備工場での高い工賃などが、総合的な維持費を押し上げているのです。


外車を購入検討している方は、これらの維持費を含めた総合的なコストを事前に把握しておくことが重要です。また、現在外車を所有している方で維持費の負担を感じている場合は、信頼できる買取業者への売却も選択肢の1つとして考えてみてはいかがでしょうか。外車王では、輸入車に特化した専門知識を持つ買取店が適切な査定を行い、高額買取を実現しています。ご売却をご検討の際は、ぜひ外車王にご相談ください。

外車王編集部

執筆者: 外車王編集部


輸入車において総合的にサービス展開する外車王の知見を活かし、中古車の購入やお乗り換え、売却に関わる様々なノウハウをプロの視点でお届けしています。

お車の買い替え」を
検討中のオーナー様へ
  • 買い替え時のお車のご売却は、
    下取りより買取専門店が断然オトク
  • 外車王なら輸入車専門だから、
    価値を見極めるノウハウで高額査定