2021年06月16日

車のボディタイプとは。値段の比較や修復や塗装の相場についても紹介

自分のライフスタイルに合った車を見つけるためには、メーカーや車種について考えることに加え、セダン、ミニバン、SUV、コンパクトカーなどのボディタイプを適切に選ぶことも大切です。 ここでは、車のボディタイプと車両価格の相場について解説します。また、ボディに関するオプションや修理の際の相場についても紹介しますので、参考にしてください。

 



車のボディタイプと車両価格の相場


車のボディタイプにはそれぞれ名称があり、大きく9つに分けることができます。


ここでは、それぞれのボディタイプの特徴と新車価格の相場を解説します。また、中古車として売却する場合を想定し、3年後、5年後の買取価格の目安も併せて紹介します。


セダン


セダンとは、エンジンルーム、キャビン、トランクルームがそれぞれ仕切られている4ドアの乗用車です。車の基本形と呼ばれることも多く、最もベーシックなボディタイプと言えるでしょう。最近はSUVやミニバンの影に隠れがちですが、いまだに輸入車はセダンの人気が高く、ドイツメーカーを中心に根強い人気を誇っています。


セダンの新車価格と3年後、5年後の買取価格の相場は以下の通りです。


新車価格:200~1,370万円
3年後買取価格:135~500万円
5年後買取価格:85~400万円


新車価格については、多くの輸入車メーカーが1,000万円を超える高級セダンをラインナップしているため、価格の幅が広いという特徴があります。


ワゴン


ワゴンとは、ステーションワゴンの略称で、室内に荷物を積むためのスペースが設けられている乗用車です。近年はSUVやミニバンの人気に押され気味ですが、ターボエンジンと4WDを組み合わせたモデルが国産車、輸入車ともに根強い人気を誇っています。


ワゴンの新車価格と3年後、5年後の買取価格の相場は以下の通りです。


新車価格:200~1,250万円
3年後買取価格:60~880万円
5年後買取価格:40~730万円


ワゴンは、ハイパフォーマンスモデルは高額な買取価格になる場合がありますが、標準的なモデルの残価率は3年後で40~50%程度、5年後で30~40%程度となります。


ハッチバック


ハッチバックとは、独立したトランクルームを持たない乗用車のことを言います。この定義ではコンパクトカーも含まれます。一般的にはコンパクトカーが全長4m前後の小型の乗用車であるのに対し、1.2~2リッターのエンジンを搭載した全長4.2~4.4m程度の乗用車をハッチバックと呼んでいます。また、ハッチバックは輸入車メーカーの人気モデルに多く採用されているボディタイプです。


ハッチバックの新車価格と3年後、5年後の買取価格の相場は以下の通りです。


新車価格:210~400万円
3年後買取価格:84~173万円
5年後買取価格:76~87万円


上記の価格の目安は標準的なモデルが対象です。ハッチバックには、ハイパフォーマンスモデルが設定されるケースもあります。


クーペ


クーペとは、走行性能や低いフォルムを追求した2ドアの乗用車です。その中でも走行性能に特化したモデルはスポーツカーと呼ばれることもあります。 独立したトランクルームを持つタイプと持たないタイプが存在しますが、どちらのタイプもクーペになります。


クーペの新車価格と3年後、5年後の買取価格の相場は以下の通りです。


新車価格:260~1,830万円
3年後買取価格:170~1,100万円
5年後買取価格:50~860万円


クーペの中古車市場は安定しており、買い替えやリセールバリューを考えた場合は最もメリットが大きいボディタイプと言えます。


ミニバン/ワンボックス


ミニバンとは、エンジンルームとキャビンが独立している3列シートのワゴン車とことを言います。一方でワンボックスは、その名の通り全てのスペースがひとつのボックスの中に収まっているタイプを指します。ワンボックスは、広いスペースを必要とする商用車やキャンピングカーで多く使われています。


ミニバンの新車価格と3年後、5年後の買取価格の相場は以下の通りです。


新車価格:180~760万円
3年後買取価格:90~450万円
5年後買取価格:60~400万円


ワンボックスの新車価格と3年後、5年後の買取価格の相場は以下の通りです。


新車価格:210~410万円
3年後買取価格:70~320万円
5年後買取価格:50~290万円


ミニバンの市場は、5ナンバーサイズが中心となるものの、コンパクトミニバンや高級ミニバンも存在するため、価格幅が大きくなる傾向があります。ワンボックスにも、ミニバンと同様の傾向が見て取れますが、上記の価格の目安はあくまで商用車が対象で、キャンピングカーを含めた場合はミニバン以上の価格幅になります。


SUV


SUVとは、スポーツ・ユーティリティ・ビークルの略称であり、アウトドアやウインタースポーツに適した利便性の高い乗用車のことを言います。主な特徴は、例えばセダンと比較した場合「最低地上高が高い」「不整地走行が得意」「トランクスペースが大きく沢山荷物が積める」となりますが、多種多様なSUVが販売されているため、この特徴が当てはまらないモデルも存在します。


SUVの新車価格と3年後、5年後の買取価格の相場は以下の通りです。


新車価格:180~1,700万円
3年後買取価格:120~1,100万円
5年後買取価格:70~900万円


SUVはコンパクトSUVを中心に車種が多いため、セダンやクーペと同様に価格幅が大きくなっています。


軽自動車


軽自動車とは、排気量が660cc以下のエンジンを搭載し、ボディサイズが全長3.4m以下、全幅1.48m以下、全高2.0m以下の車のことを指します。また、乗車定員が最大で4名であることも軽自動車の大きな特徴です。


軽自動車の新車価格と3年後、5年後の買取価格の相場は以下の通りです。


新車価格:80~300万円
3年後買取価格:20~170万円
5年後買取価格:5~150万円


軽自動車は商用車からスポーツタイプまで多種多様なため、新車価格、買取相場ともに大きな幅があります。


コンパクトカー


コンパクトカーとは、全長4m前後の小型の乗用車のことを言います。しかし、これといった明確な定義は存在しないため、ハッチバックとコンパクトカーのどちらにも属する車種も存在します。国産車ではスライドドアを採用したハイトワゴンと呼ばれるコンパクトカーが高い人気を誇っています。


コンパクトカーの新車価格と3年後、5年後の買取価格の相場は以下の通りです。


新車価格:140~370万円
3年後買取価格:50~150万円
5年後買取価格:30~120万円


コンパクトカーは様々な車種が存在しますが、価格帯の幅は全てのボディタイプの中で最も小さくなっています。


オープンカー


オープンカーとは、開閉可能なルーフが搭載された乗用車のことを言います。その呼び名として、「カブリオレ」「ロードスター」「スパイダー」「コンバーチブル」などがありますが、それがそのまま車名になるる場合もあります。


オープンカーの新車価格と3年後、5年後の買取価格の相場は以下の通りです。


新車:260~2,050万円
3年後買取価格:130~1,230万円
5年後買取価格:95~915万円


オープンカーは、ほとんどの車種がクーペをベースとしているため、クーペと同様にリセールバリューが高いという特徴があります。


車のボディタイプの選び方


車を選ぶ際は、利用目的や乗車人数にピッタリのボディタイプはどれなのかを考える必要があります。


利用目的としては、「通勤」「買い物」「レジャー」などが挙げられます。例えば、買い物やレジャーで5人以上の乗車人数が想定される場合は、3列シートのミニバンが適しています。一方で、3人家族で子供が小さい場合などは、余程の遠出をしない限りは軽自動車で十分でしょう。また、通勤がメインで毎日それなりに距離を走る方は、基本的に乗車人数は1人で大きな荷物を載せることもありませんので、ドライビングが楽しめるクーペでもいいかもしれません。


他にも色々なパターンがありますが、いずれの場合もボディタイプが車選びのポイントになります。



ボディに関するオプションやサービスの相場



次は、車のボディに関するオプションについて紹介します。車を綺麗に保つ方法の代名詞はボディコーティングです。また、万が一のときのために、傷やへこみの修理費用も頭に入れておく必要があります。


ここでは、「コーティング」「塗装」「傷や凹みの修復」のそれぞれの費用について紹介します。


コーティング


ボディコートとは、塗装面の保護と艶出しを目的とした施工のひとつで、ワックスよりも強力な皮膜を作ることができます。


一般的になりつつある車のボディコーティングですが、特に新車の場合は必須のオプションと言えるでしょう。


その理由として、「 洗車が楽になる」「艶と光沢が長期間持続する」「水垢がつきにくい」などが挙げられます。また、新車の購入時に施工することで、後から施工する場合に比べて費用を1割程度安くできるというメリットもあります。もちろん、中古車への施工でも効果は期待できますが、新車の場合とは違い細かい傷を消すなどの磨き作業が必要になります。


コーティングの料金はコンパクトカーの場合で6万円程度となります。しかし、施工の依頼先によっては複数のプランが用意されるため、一概には言えない部分があります。例えば、最高級のボデイコートを選択した場合は、20万円を超える施工費用になることも珍しくありません。


また、コーティングの耐久性は3~5年間と言われており、長期間効果が持続するのが特徴です。ただし、コーティングはメンテナンスを行わないと、コーティングそのものが劣化してしまい寿命が短くなることもあります。一般的には、付属のメンテナンスクリーナーで年に1回程度メンテナンスを行うことが推奨されています。


塗装


車を運転する人の中には、バンパーを擦ってしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。バンパーの小傷程度であれば、下地処理と塗装だけで比較的簡単に修理することができます。


具体的な塗装修理の費用は、フロントバンパーが16,000~37,000円、リアバンパーが20,000~37,000円となります。ただし、バンパーは樹脂でできているため、変形や割れがないことが塗装修理を行う条件となります。


傷や凹みの修復


車のボディの傷やへこみは、金属の伸び縮みする特性を生かして修理できます。もちろん、大きな損傷を受けてしまった場合は交換が必要となりますが、手のひらサイズ程度の傷やへこみであれば、傷を綺麗に消して元どおりにできます。具体的な修理の費用は、ドア・フェンダーの傷・へこみが35,000~63,000円、ボンネット・トランクの傷・へこみが50,000~73,000円となります。ただし、損傷度合いや車種によっては、プラスの費用が必要となる場合があります。

外車王編集部

執筆者: 外車王編集部


輸入車において総合的にサービス展開する外車王の知見を活かし、中古車の購入やお乗り換え、売却に関わる様々なノウハウをプロの視点でお届けしています。

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