2021年07月13日

車のボディタイプにはどのような種類があるのか。ボディタイプや車の選び方を解説。

車のボディタイプには、どのような種類があるのでしょうか。ここでは、車のボディタイプを解説するとともに、どのような人におすすめできるのか解説します。また、車のボディタイプを決めるときのポイントも解説していますので、車選びの参考にしてみてください。

車のボディタイプには、どのような種類があるのでしょうか。ここでは、車のボディタイプを解説するとともに、どのような人におすすめできるのか解説します。また、車のボディタイプを決めるときのポイントも解説していますので、車選びの参考にしてみてください。



車のボディタイプと特徴


車のボディタイプには、セダン、ワゴン、コンパクトカー、ミニバンなどさまざまです。ここでは車の情報誌やインターネットなどで耳にする車の名前や名称がどのような意味なのか、どのような用途に適しているのか、どのような人におすすめできるのか解説します。


セダン


セダンは、ドアが4枚、乗車定員が4名から5名(車種によっては6名)、区分けされたトランクルームを持つ車で、エンジンルーム・キャビン(乗員)スペース・トランクルームがそれぞれ独立していることが特徴です。セダンは、サルーンやリムジンなどと呼ばれることもあります。


かつてセダンは、5ナンバーサイズの車両が多く、ファミリーカーの定番でした。また、独立したキャビンスペースにより、静粛性が高いことから、高級車としても普及しています。質感の高いマテリアルを使った内装で仕立て上げたフラッグシップモデルとしても多く採用されています。


セダンは快適な室内空間と走行安定性を備えていることから、車での移動が多く、長距離・長時間運転をする人に最適でしょう。セダンの代表車種には、トヨタ クラウン、レクサス LS、メルセデス・ベンツ Sクラス、BMW 7シリーズなどがあります。


ワゴン


ワゴンは、ドアが4枚、バックドアが1枚、乗車定員が4名から5名、キャビンスペースとラゲッジルームが一体になっている車です。セダンのルーフラインを延長し、バックドアを設けた形状になっていることが多いため、セダンが持つ走行安定性をそのままに、多くの荷物を収納できます。


また、リアシートの背もたれを倒せる車種が多く、ラゲッジルームの容量を拡大させることも可能です。多くの荷物を積載して長距離ドライブをしたいと考えている人に最適です。


ワゴンの代表車種には、スバル レヴォーグ、ボルボ V60、日産 ステージア、トヨタ カローラツーリングなどがあります。


ハッチバック


ハッチバックは、バックドアを持つ車のことです。ドアの枚数に関係なく、短めのラゲッジルームを持つモデルのことを指します。


コンパクトカーや軽自動車など、全長が短いバックドアがある車をハッチバックと呼ぶことが多いです。乗車定員は、車種によって異なりますが5名までが多く、リアシートの背もたれを倒すことでラゲッジルームを拡大できるモデルが主流となっています。


全長が短く取り回しがしやすいことから、日常の買い物や通勤から休日の長距離ドライブまで幅広い用途に使うことが可能です。ハッチバックは、多くの人におすすめできるボディタイプといえるでしょう。


ハッチバックの代表車種には、トヨタ ヤリス(ヴィッツ)、日産 ノート、ホンダ フィット、マツダ MAZDA3、スバル インプレッサスポーツ、フォルクスワーゲン ゴルフ、アウディ A3スポーツバック、メルセデス・ベンツ Aクラスなどがあります。


クーペ


クーペは、ドアが2枚または4枚+リアハッチ(バックドア)で緩やかな弧を描くルーフラインを持つ車のことです。


もともと、2ドア2人乗りのスポーツモデルに多く採用されていたボディタイプでしたが、近年ではルーフが緩やかに車両後端に向かって傾斜する車をクーペと呼ぶことが多くなりました。そのため、クーペは従来の2ドア2シーターだけでなく、2ドア2+2シーター、4ドア4シーター/5シーターなどさまざまなパッケージがあります。


また、走行性能に長けている車種や質感の高いマテリアルを使ったラグジュアリーモデルが多いのも特徴です。クーペは、運転そのものを楽しみたいユーザーやラグジュアリーで快適な移動空間を求める人に最適です。


クーペの代表車種には、トヨタ 86、スバル BRZ、日産 フェアレディZ、レクサス RC、BMW 2シリーズグランクーペ/4シリーズグランクーペ/6シリーズグランクーペ/8シリーズグランクーペ、アウディ A5スポーツバック/A7スポーツバック、メルセデスAMG GT 4ドアクーペなどがあります。


ワンボックス/ミニバン


ワンボックスは、1つの箱のように見える車で、運転席からラゲッジルームまで区切りがない室内空間を持ちます。また、独立したエンジンルームがなく、車の床下にエンジンが収納されているのが特徴です。


広い室内空間を持つことから、趣味の道具をたくさん積載したり、自転車・バイクを運搬したりするときにも使われます。また、車両に手を加えてキャンピングカーにするケースも珍しくありません。


ワンボックスは、大量の荷物や大きな物を運搬することが多い人におすすめです。ワンボックスの代表車種には、トヨタ ハイエース、日産 NV350キャラバンなどがあります。


ミニバンは、独立したエンジンルームを持ち、運転席からラゲッジルームまでの区切りがない車です。ミニバンの「ミニ」は、アメリカのフルサイズバンよりも小さい(ミニ)ボディサイズであることから名付けられました。


ミニバンは、車の高さがあるため、室内が広く多人数乗車が可能です。多くのミニバンは、3列シートで6人から8人乗りになっているため、ファミリーカーとして使われることも多いボディタイプとなっています。ミニバンの代表車種には、トヨタ アルファード/ノア、日産 セレナ、ホンダ ステップワゴンなどがあります。


SUV


SUVは、スポーツユーティリティビークル(Sport Utility Vehicle)「スポーツ用多目的車」という意味です。車の形状は、2枚または4枚のドアとバックドアを持ち、地面から車体下部までの高さ(最低地上高)が高くとられ、大径のホイールやタイヤが装着されています。


また、オフロード(未舗装路や砂利道など)を走行することを想定した車種も多いため四輪駆動であることが多いです。しかし、近年ではオンロード(舗装された道)走行をメインにしたSUVや高級感のある内装を持つSUVなど種類が多様化しています。


さらに、5ナンバーサイズに収まる5人乗りのコンパクトサイズのモデルから8人まで乗車できる大型SUVまでボディサイズもさまざまです。SUVは、バリエーションが増えたため、さまざまな人におすすめできます。


SUVの代表車種は、トヨタ ライズ/ランドクルーザー、日産 エクストレイル/キックス、ホンダ ヴェゼル、スバル フォレスター、メルセデス・ベンツ Gクラス、ランドローバー ディフェンダーなどです。


軽自動車


軽自動車は、日本独自の軽自動車規格の自動車で、全長3,400mm以下、全幅1,480mm以下、全高2,000mm以下、エンジン排気量660cc以下、乗車定員4名までと定められています。衝突安全性や走行安定性、室内空間確保の観点から、全長と全幅はどの軽自動車でもほぼ同じです。


ただし、全高は車種によって異なり、立体駐車場に収まる1,550mm以下のモデルから、1,700mmを超えるスーパーハイトワゴンまであります。特に、スーパーハイトワゴンは、ファミリー層にも支持されており、広い室内空間とスライドドアを持つ軽自動車は子育て世代にも人気です。


軽自動車の代表車種には、ダイハツ タント/ムーヴ、スズキ スペーシア/ジムニー/ワゴンR、ホンダ N-BOX/N-ONE/N-WGNなどがあります。


コンパクトカー


コンパクトカーは、ボディサイズが比較的小さい車のことです。ナンバー区分では5ナンバーに収まるボディサイズのことをコンパクトカーと呼ぶことが多いですが、近年では全長4,500mm前後、全幅1,800mm前後の3ナンバーサイズのモデルもコンパクトカーと言われることがあります。


コンパクトカーは、バックドアを持つハッチバック形状で、乗車定員は5名までの車が多いです。運転がしやすいボディサイズであることから、日常の買い物から休日のドライブまで幅広く対応しています。


コンパクトカーの代表車種は、トヨタ ヤリス/ルーミー、日産 ノート/マーチ、ホンダ フィット/フリード、マツダ MAZDA2/MAZDA3、フォルクスワーゲン ポロ、アウディ A1スポーツバック、プジョー 208、フィアット 500などです。


オープンカー


オープンカーは、屋根を持たない車や屋根の開閉ができる車です。オープンカーを指す言葉には、「ロードスター」と「コンバーチブル」があります。ロードスターは屋根を付けられるオープンカーで、コンバーチブルは屋根がある車のルーフを開けられるようにしたモデルです。


オープンカーは、2ドア2シーターのモデルがほとんどですが、2ドア2+2シーターもあります。ただし、2+2シーターのモデルは、リアシートの足元が狭く、座面が小さい場合が多いです。そのため、実質2人乗りと考えた方が良いでしょう。


オープンカーは、自然の空気を直に感じられ、風を切って走る楽しさを備えています。開放的なドライビングや走っている実感を求める人には最適です。


オープンカーの代表車種には、マツダ ロードスター、レクサス LCコンバーチブル、メルセデス・ベンツ SLクラス、BMW Z4などがあります。


車のボディタイプの選び方



車のボディタイプには、さまざまな種類があります。自分に合ったボディタイプはどのように見つければ良いのでしょうか。ここからは、車のボディタイプの選び方を解説します。


車に乗る目的から選ぶ


日常生活の買い物や通勤に使うのであれば、コンパクトカーや軽自動車がおすすめです。家族全員で出かけることが多いときには、ミニバンやスーパーハイトワゴンの軽自動車や、多人数乗車ができるSUVが適しています。長距離ドライブをすることが多い場合には、セダンやクーペがおすすめです。また、多くの荷物を載せて長距離ドライブをするのであればワゴンが良いでしょう。キャンプや車中泊をするのであれば、ワンボックスやSUVが最適です。


人数から選ぶ


日頃、車に乗る人数が1人から2人の場合にはコンパクトカーや軽自動車が良いでしょう。日頃の乗車人数が1人から2人で、運転を楽しんだり、車で移動する時間を満喫したりするのあれば、クーペやオープンカーが適しています。多くの人を1台の車に載せる予定があるならワンボックスやミニバンがおすすめです。


乗る人・モノから選ぶ


子供や年配の人が乗る場面が多いときには、開口部が広くとれるスライドドアの車が適しています。自転車やバイクなど大きな荷物を載せるときには、ミニバンやワンボックスが良いでしょう。キャンプグッズやアウトドア用品を載せて山道を走る場合には、最低地上高があるSUVが適しています。

外車王編集部

執筆者: 外車王編集部


輸入車において総合的にサービス展開する外車王の知見を活かし、中古車の購入やお乗り換え、売却に関わる様々なノウハウをプロの視点でお届けしています。

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