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更新2021.01.14

公開2021.01.14

ロールスロイスとはどんなメーカーなのか?車種名の由来や各車種の特徴を解説

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外車王SOKEN編集部

イギリスに本社を置く自動車メーカー「ロールスロイス」は、ユニークな車種名が付けられ、数千万円という価格で販売される高級車です。今回は、一度は聞いたことがある「ロールスロイス」の社名の由来や車種名の由来を説明します。また、各車種の特徴やスペック・価格などもあわせて解説していますので、ロールスロイスに興味がある方や購入を検討している方は、ぜひご覧ください。



ロールスロイスとは

ロールスロイスとは、イギリスに本社を置く高級車メーカーです。存在感があるスタイリング、高級ホテルのようなインテリア等を備えるロールスロイスは、どのような歴史を歩み、どのような特徴があるのでしょうか。ここからは、ロールスロイスとはどんな会社なのか解説します。

名前の由来

「ロールスロイス(Rolls-Royce)」の社名は、創業者のフレデリック・ヘンリー・ロイスの「ロイス」とチャールズ・スチュワート・ロールスの「ロールス」が由来です。ロールスロイスの高性能エンジンは、エンジニアのロイスが作り出しました。

歴史

ロールスロイスは、1906年にイギリスで創業したメーカーです。1906年、ロールスロイスが発表した「シルバーゴースト」は、高い静粛性・優れた走行性能・耐久性を備えていました。シルバーゴーストが「世界最高の車」と賞賛されたことをきっかけに、ロールスロイスの名が世に知られます。

1931年、ロールスロイスは、ベントレーを譲り受け、ロールスロイスのハイパフォーマンスモデルとして販売することになりました。

1947年には「シルバーレイス」の生産を開始し好調なセールスを記録、1949年に戦後初となる量産モデル「シンヴァードーン」を発表し、1950年には最上級のリムジンとして「ファントムIV」を発表しました。「ファントムIV」は、エリザベス2世女王や昭和天皇の御料車として使用されます。

その後、1955年に「シルヴァークラウド」を発表、続いて1959年に「ファントムV」、1968年に「ファントムVI」と新型車を続々とリリースしましたが、1971年に経営破綻し、ロールスロイスは国有化されます。

1973年には自動車部門が民営化され、「ロールスロイス・モータース」になりました。1992年に、BMWとの提携により、ロールスロイス車にBMW製エンジンが搭載されることになります。

1998年にはフォルクスワーゲンがロールスロイスを買収しました。2003年にフォルクスワーゲンとBMW間の契約により、ベントレーをフォルクスワーゲンが、ロールスロイスをBMWが所有することになります。BMWは、このタイミングで、社名を「ロールスロイス・モーターカーズ」に変更しました。

 BMWの傘下になってからも、ロールスロイスは妥協なきスタイルや高級感を追求し続けます。現在のロールスロイスがあるのは、飽くなき探求心があるからこそ実現できていると言えるでしょう。



特徴

ロールスロイスは、「R」を2つ重ねたエンブレム、ボンネット先端の女神「スピリット・オブ・エクスタシー」、車両の後方にヒンジが設けられている「コーチドア」、ドアの内部に収納される「傘」など、さまざまな特徴があります。

これらの特徴と共に語り継がれるのは、ロールスロイスの都市伝説でしょう。その都市伝説とは、とある大富豪が愛車のロールスロイスで旅をしている途中、砂漠の中で車が故障し、ロールスロイス社に修理を依頼すると、ヘリコプターで新車を運んできたというのです。そして、「ロールスロイスは故障しません」と一言付け加え、故障したロールスロイスを持って帰りました。これあくまで都市伝説ではあるものの、ロールスロイスの手厚いサポートや故障しないという自信の現れから、現在でも語り継がれているのです。

高額な理由

ロールスロイスは、非常に高額です。新車で購入しようとした場合、3,000万円以上の車両本体価格とオプションや諸経費がかかります。

ロールスロイスが高額な理由は、上質なレザーやウッドの選定、加工や組み付けが手作業で行われているからです。インテリアのパネルや装飾を手作業で行うのは、他の自動車メーカーでも取り入れられていることですが、ロールスロイスの場合、ボディの溶接まで職人が手作業で行っています。

特にルーフは、職人4人が同時に寸分の狂いもなく溶接しているというのです。ロールスロイスは、アルミニウムを使ったボディを採用しています。アルミニウムは、非常に弱い金属で、部分的に溶接すると金属が変形し、ズレが生じてしまうのです。ロールスロイスは、ちょっとしたズレすら許さないという強いこだわりから、ボディパネルの溶接を複数の職人の手作業で溶接するという工程を取り入れています。

その他にも、始動したことすら気づかないほど静粛性が高いエンジン、本物のウッドを使ったパネル、本革を使ったインテリアなども、高額となる要因になっています。

ロールスロイスの内装や車内についての詳細は以下のページで解説していますので、参考にしてみてください。

ロールスロイスの内装を紹介。夜空が輝く豪華な車内を解説



ロールスロイスの車種一覧

ロールスロイスのラインナップは、4ドアサルーン(セダン)を2車種、2ドアクーペを1車種、2ドアコンバーチブルを1車種、SUVを1車種の計5車種です。また、4ドアサルーンにはホイールベースおよび全長を伸ばした「エクステンデッド」を展開し、クーペ・コンバーチブル・SUVには高性能エンジンを搭載した「ブラックバッジ」シリーズを設定しています。それぞれのモデルには、ロールスロイスらしい独特な車種名が与えられ、名前の意味がわかると、乗ってみたいと思うことでしょう。ここからは、ロールスロイスの各車種の値段やスペックを紹介します。

より詳しいロールスロイスの種類については、以下の記事も参考にしてみてください。

ロールスロイスの種類を解説。世界最高峰の高級車の車種の特徴を解説

ファントム

ロールスロイスのフラッグシップモデルが「ファントム」です。「ファントム」は、「幻・幽霊」という意味で、幽霊のように存在を感じないほどの静けさを実現していることから、その名が与えられています。搭載されるV型12気筒エンジンは、エンジンがかかったことすらわからないほど低振動・静粛性です。

:5,770mmの全長を活かしたゆとりある室内空間は、まさに高級ホテルでくつろいでいるかのような感覚になります。また、専属の運転手がハンドルを握り、オーナーが後席に乗車する「ショーファードリブン」として使われることが多いのも「ファントム」の特徴です。ただし、オーナー自らがハンドルを握ってドライブをしても、ゆとりあるエンジンパワーで、「魔法の絨毯」のような乗り心地を楽しむことができます。

「ファントム」およびロングボディの「ファントムエクステンデッド」のスペックや価格は次の通りです。

【ファントム】
・全長:5,770mm
・全幅:2,020mm
・全高:1,645mm
・ホイールベース:3,550mm
・エンジン:V型12気筒(6,748cc)
・最高出力:420kW(571ps)/5,000rpm
・最大トルク:900Nm/1,700-4,000rpm
・車両重量:2,700kg(5人乗り)、2,680~2,720kg(4人乗り)
・燃費:約7.0km/L
・価格:56,030,000円(税込)

【ファントムエクステンデット】
・全長:5,990mm
・全幅:2,020mm
・全高:1,645mm
・ホイールベース:3,770mm
・エンジン:V型12気筒(6,748cc)
・最高出力:420kW(571ps)/5,000rpm
・最大トルク:900Nm/1,700-4,000rpm
・車両重量:2,750kg(5人乗り)、2,730~2,790kg(4人乗り)
・燃費:約7.0km/L
・価格:67,030,000円(税込)

カリナン

2018年にデビューした「カリナン」は、ロールスロイス初のSUVかつ四輪駆動車です。「カリナン」は、「ダイアモンドの原石」という意味があります。四輪駆動を採用したことにより、舗装された道路だけでなく、道なき道であっても走破できる性能を備えているのも特徴です。

また、「カリナン」は、どんな路面状況であっても"魔法の絨毯"の乗り心地を実現しています。さらに、ロールスロイスの世界観を満喫しながら、宝石の原石を見つける新たな冒険に出かけるといった意味が込められているのです。SUVである「カリナン」は、実用性や積載性にも優れており、旅をするのに最適なパッケージングと言えるでしょう。

「カリナン」および高性能モデル「ブラックバッジカリナン」のスペックや価格は次の通りです。

【カリナン】
・全長:5,340mm
・全幅:2,000mm
・全高:1,835mm
・ホイールベース:3,295mm
・エンジン:V型12気筒(6,748cc)
・最高出力:420kW(571ps)/5,000rpm
・最大トルク:850Nm/1,600-4,250rpm
・車両重量:2,750~2,850kg
・燃費:約6.7km/L
・価格:40,080,000円(税込)

【ブラックバッジカリナン】
・全長:5,340mm
・全幅:2,000mm
・全高:1,835mm
・ホイールベース:3,295mm
・エンジン:V型12気筒(6,748cc)
・最高出力:441kW(600ps)
・最大トルク:900Nm
・車両重量:2,750kg
・価格:46,350,000円(税込)

ゴースト

ロールスロイス「ゴースト」は、ロールスロイスのドライバーズカーとして2009年に初代がデビューしました。「ゴースト」は、「幽霊」を意味しており、エンジンがかかっているかわからないほど高い静粛性を備えていることが車種名の由来です。

また、初代「ゴースト」は、ロールスロイス史上多くの販売台数を記録し、最も成功したロールスロイスとして知られています。ベストセラーの「ゴースト」は、2020年に2代目へフルモデルチェンジしました。初代から受け継がれたのは、ボンネットの女神「スピリット・オブ・エクスタシー」と、ドアに収納される傘のみです。全てを一新した2代目「ゴースト」は、車内の空気を清浄する機能も装備しています。

「ゴースト」およびロングボディの「ゴーストエクステンデッド」のスペックや価格は次の通りです。

【ゴースト】
・全長:5,545mm
・全幅:2,000mm
・全高:1,570mm
・ホイールベース:3,295mm
・エンジン:V型12気筒(6,748cc)
・最高出力:420kW(571ps)/5,000rpm
・最大トルク:850Nm/1,600rpm
・車両重量:2,540~2,590kg
・燃費:約6.4~6.6km/L(欧州複合モード)
・価格:35,900,000円(税込)

【ゴーストエクステンデッド】
・全長:5,715mm
・全幅:2,000mm
・全高:1,570mm
・ホイールベース:3,465mm
・エンジン:V型12気筒(6,748cc)
・最高出力:420kW(571ps)/5,000rpm
・最大トルク:850Nm/1,600rpm
・車両重量:2,580~2,600kg
・燃費:約6.4~6.6km/L(欧州複合モード、ゴーストの参考数値)
・価格:42,000,000円(税込)

レイス

2013年に登場した「レイス」は、ドアが車両後方に向かって開く「コーチドア」を採用した2ドア2+2シータークーペです。「レイス」は、「生霊」を意味しており、ハンドルを握るオーナーが自由に動き回れる機動性と高いパフォーマンスを備えています。ロールスロイスがラインナップする5車種の中で、最も高い出力465kW(632ps)を発生するエンジンを搭載しているのも特徴と言えるでしょう。

「レイス」および高性能モデル「ブラックバッジレイス」のスペックや価格は次の通りです。

【レイス】
・全長:5,280mm
・全幅:1,945mm
・全高:1,505mm
・ホイールベース:3,110mm
・エンジン:V型12気筒(6,591cc)
・最高出力:465kW(632ps)/5,600rpm
・最大トルク:820Nm/1,600-5,000rpm
・車両重量:2,430~2,450kg
・燃費:約7.1km/L(欧州複合モード)
・価格:38,540,000円(税込)

【ブラックバッジレイス】
・全長:5,280mm
・全幅:1,945mm
・全高:1,505mm
・ホイールベース:3,110mm
・エンジン:V型12気筒(6,591cc)
・最高出力:465kW(632ps)/5,600rpm
・最大トルク:870Nm/1,700-4,500rpm
・車両重量:2,430~2,450kg
・価格:44,700,000円(税込)

ドーン

ロールスロイス「ドーン」は、2ドアクーペの「レイス」をベースにオープンボディ化したモデルです。「ドーン」は、「夜明け、明け方」を意味します。「ドーン」には、夜明けの日差しで「ファントム」や「ゴースト」、「レイス」といった亡霊たちの不安を払いのけ、新たな一日の始まりに目覚めるという意味が込められているのです。夜明けは、約20秒で開閉できるソフトトップルーフをよって訪れます。また、ソフトトップルーフは、時速50km/h以下であれば開閉可能です。

「ドーン」および高性能モデル「ブラックバッジドーン」のスペックや価格は次の通りとなっています。

【ドーン】
・全長:5,295mm
・全幅:1,945mm
・全高:1,500mm
・ホイールベース:3,110mm
・エンジン:V型12気筒(6,591cc)
・最高出力:420kW(571ps)/5,000rpm
・最大トルク:820Nm/1,600-4,750rpm
・車両重量:2,640kg
・燃費:約7.0km/L(欧州複合モード)
・価格:40,850,000円(税込)

【ブラックバッジドーン】
・全長:5,295mm
・全幅:1,945mm
・全高:1,500mm
・ホイールベース:3,110mm
・エンジン:V型12気筒(6,591cc)
・最高出力:422kW(593ps)/5,250rpm
・最大トルク:840Nm/1,650-4,750rpm
・車両重量:2,640kg
・価格:46,900,000円(税込)



ロールスロイスを選ぶときのポイント

ロールスロイスを選ぶときは、車両本体価格やオプションなどを含めた「購入費」の他に、「燃費」「乗り心地」「用途」「維持費」を考慮しましょう。ここからは、ロールスロイスを選ぶときのポイントを解説します。

燃費を比較する

燃費でロールスロイスを選ぶときは、車両重量に注目しましょう。車両重量が大きいモデルを動かすためには、多くのパワーが必要になります。大きなパワーが必要ということは、燃料を多く消費するということです。

標準モデルとロングボディモデルをラインナップするサルーンの「ファントム」や「ゴースト」では、標準モデルの方が燃費性能に優れています。また、標準モデルと高性能モデルがあるクーペの「レイス」、コンバーチブルの「ドーン」、SUVの「カリナン」場合、標準モデルの方が出力が控えめであるため、燃費性能が良い傾向です。

乗り心地に注目する

ロールスロイスは、どのモデルであっても「魔法の絨毯」と言われるフラットな乗り心地を実現しています。そのため、どのモデルを選んでも最上級の乗り心地であることに違いはありません。

ただし、全高が高いと横風の影響を受けやすく、高速道路の切り通しなどで、風にあおられてしまう可能性が高くなります。全高が低いモデルの方が、風にあおられにくく、高速度域での走行が安定しているため、高速道路を使った長距離移動をするケースが多い場合には、全高が低い車種を選ぶとよいでしょう。

用途に合わせて選ぶ

用途に合わせてロールスロイスを選ぶ場合、室内空間の広さに注目しましょう。ロールスロイスは、ショーファーカーとしても使われることがあります。ショーファーカーとして使う場合には、リアシートの足まわりの広さなどの居住性、荷物を置くスペースやテーブルといった機能性を重視してください。

また、ラゲッジルームの開口部の広さやトランク容量にも目を向ける必要があります。SUVの「カリナン」以外のモデルは、独立型のトランクスペースが設けられる3ボックススタイルです。トランクを開けたとき、開口部の広さと出し入れする部分の高さに注目すると、日常での使いやすさや積載のしやすさを確認できます。さらに、トランク内部の奥行きや高さをチェックし、積載したい荷物が載せられるか確かめましょう。

一方、SUVの「カリナン」は、上下二段に分かれて開くバックドアを備えています。「カリナン」は、開口部が広く、ラゲッジスペースに高さがあるため、大きな荷物も積載可能です。積載能力の面では、「カリナン」が最も優れているでしょう。

維持費がかかることを考慮して選ぶ

ロールスロイスを日本で所有する場合、一年に一度支払わなければならない自動車税、点検・整備・メンテナンス費、車検費用、燃料費など、さまざまな維持費がかかります。エンジン排気量が大きく、車両重量も大きいロールスロイスの場合、維持費が高額です。購入後の維持費も考慮してロールスロイスを選びましょう。



ロールスロイスを購入する費用を捻出するなら外車王で外車を売却

ロールスロイスは、購入する時も購入した後も多くの費用がかかります。ロールスロイスを購入するときの頭金を少しでも多く捻出したいのであれば、今乗っている外車を高く売ることが重要です。外車を高く売りたければ、外車の買取を専門にしている外車王で売却しましょう。

外車王は、出張費用が一切かからない無料出張査定です。自宅や指定場所に出向いて、買取評価をするため、走行距離を伸ばすことなく査定ができます。また、出張査定時の評価に納得できれば、その日その場で売却手続きを進めることも可能です。外車王は、出張買取によくある車両引き上げ後の減額「二重査定」が一切ありません。さらに、JPUCに加盟しているため、安心して取引できます。外車を高く売りたいなら外車王にお問い合わせください。

気になる車種を乗り比べて検討しましょう

世界のラグジュアリーカーを牽引する存在のロールスロイスは、贅沢な素材をふんだんに使った内装、エンジンがかかっているかすらわからないほど静かな室内空間を持つ最高級車です。ロールスロイスには、2ドアクーペおよびコンバーチブル、4ドアサルーン、5ドアSUVといった多彩なバリエーションを展開しています。気になるロールスロイスがあるときは、実際にディーラーへ足を運び、乗り比べてから購入を検討しましょう。

[ライター/外車王SOKEN編集部]