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輸入車の選び方

更新2021.12.22

プジョーの維持費とは。車種別の維持費や修理費用についても解説

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外車王SOKEN編集部

昔から猫足と呼ばれているプジョーは、走りの良さもさることながら、フランス車らしいセンスの良いデザインで人々を魅了し続けています。しかし、エアコンやミッションが弱いという話があるため、維持費がどのくらいかかるのか不安に感じるユーザーが多いのも事実です。


ここでは、プジョーの維持費の内訳と車種別の維持費について解説します。また、維持費を抑える方法についても紹介しますので、参考にしてください。


プジョーの維持費の内訳



プジョーの維持費の内訳は以下の通りです。


・ガソリン代
・車検費用
・定期メンテナンス費
・修理費用
・税金


プジョーはフランスの大衆車のため、特別に維持費が高いということはありませんが、一般的に故障が多いと言われており、エアコンの修理やタイミングチェーンの交換を想定しておく必要があります。ここでは、プジョーにかかる維持費を5つの項目に分けて紹介しますので、参考にしてください。


ガソリン代


プジョーのガソリン代は、季節や地域によって異なりますが、ガソリン車が1リッターあたり140円程度、ディーゼル車が1リッターあたり110円程度です。また、プジョーのガソリン車は指定燃料がハイオク(プレミアム)となるため、レギュラーガソリンを入れることが多い国産車と比べて、1リッターあたり10円程度燃料代が高くなります。
一方、プジョーが得意としているクリーンディーゼル車は、国産車と比べても燃料代を20円程度も安く抑えることができます。


車検費用


プジョーの車検は一般的に高いと言われています。しかし、車検の約1/3は重量税や自賠責保険料などの法定費用のため、プジョーだからといって高いということはありません。あえて国産車などと比べて違う点をあげるとしたら、重量税がワンランク上になってしまう場合があることです。


2020年7月現在の法定費用は以下の通りです。税額は、中古車のプジョーに比較的多い1.5トン超~2トン以下のクラスで算出しています。


・自動車重量税32,800円
・自賠責保険料(24ヶ月)21,550円
・印紙代1,200円


ただし、税制改正や事故の件数などによって保険料率が改定される場合があるため、法定費用が毎年同じ金額になるとは限りません。


点検・整備料金については、費用に法的な縛りがないため、車検を依頼する整備工場によって料金が異なります。具体的には、必須項目の24ヶ月点検費用・保安確認検査料・検査代行手数料を合わせた金額が40,000円~50,000円程度で、そこにクーラント交換やブレーキローター交換などの追加整備に対する部品代・工賃が加わります。


定期メンテナンス費


プジョーの定期メンテナンス費には、オイル交換やワイパーブレード交換がありますが、忘れてはならないのが車検と車検との間に行う法定12ヶ月点検です。


車検が使用の愛車が保安基準に適合しているかを確認するための検査であるのに対して、法定点検は安全に走行できる状態にあるのかを確認するための検査です。 検査の目的が異なりますので、チェックする項目も異なります。 


しかし、法定点検は 受ける義務がありますが、受けなかったからといって特に何か罰則があるわけではありません。とはいえ、安心・安全という観点からみて最低限の果たすべき義務といえるでしょう。


修理費用


プジョーの修理費用はどのユーザーも非常に気になるところです。


代表的のもので、エンジン不調・オートマチック不調・エアコン故障などがありますが、他の輸入車でも見られるものからプジョー特有のものまで様々な種類の故障があります。 


ここでは、プジョーの代表的な故障のひとつであるエアコンの故障を例に挙げて紹介します。
エアコン修理の相場は、コンプレッサー交換の場合で15~20万円、コンプレッサーの交換に加えてエバポレーターのガス漏れがあった場合は25~30万円と言われています。単純にインストパネルを外すような大がかりな修理を行う場合は修理費用が高くなり、エンジンルーム内の修理のみであれば安く済みます。


コンプレッサーはいずれ使えなくなりますので、交換は必須と考えるべきでしょう。また、インストパネルの奥にあるエバポレーターが交換となる場合は、室内を分解する必要があるため、部品代よりも工賃が高額になる傾向があります。


ただし、エバポレーターなどの漏れは、6,000円前後で購入できる漏れ止め剤で直るケースがありますので、修理費用を安く抑えたいユーザーは試してみるとよいでしょう。


税金


プジョーには、毎年4月1日時点の所有者対して課される自動車税や車検時に納める重量税など、次の3つの税金がかかります。


・自動車税
・自動車重量税
・消費税


また、車検時に支払う自賠責保険料は加入が義務づけられているため、税金と同じ性質を持ちます。


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プジョーの車種別の維持費



現在のプジョーは、電気自動車から大型セダンまで幅広いラインナップとなっています。当然のことながら、かかる税金や燃料代は車種によって異なってきます。


ここでは、プジョーの車種ごとの維持費について解説します。また、中古車市場で人気の308ccと406の維持費についても紹介しますので、参考にしてください。


208


208(新車・ガソリン車)の維持費の総額は年間で15万円~20万円です。その内訳は、自動車税が30,500円、1年間1万キロ走行としてガソリン代が約90,000円、メンテナンス費用が約30,000〜80,000円となります。


また、208は電気自動車もラインナップされていますが、東京電力を例に電力量料金が最も高い時間帯で充電したとしても、1km走るのにかかる電気代は5円程度と言われています。つまり、仮にEVのe-208を選択した場合は燃料代を半分程度に抑えることができます。


308


308の維持費は、208と排気量が共通のため、維持費についてもほぼ同等と言えます。


ただし、308には高い販売比率を誇るクリーンディーゼル車が用意されているため、ガソリンエンジン搭載車に対して燃料代を1~2割程度安く抑えることができます。維持費の総額は、ガソリン車が15万円~20万円、クリーンディーゼル車が11万円~16万円です。


また、308はステーションワゴンの308SWも選択可能ですが、クリーンディーゼル車を選んだ場合には、通常の308に対して燃費が約3km/L程度落ちますので、購入の際は注意が必要です。


3008


プジョー3008の維持費は、ひと世代前のエンジンを搭載しているため、コンパクトなプジョー208やプジョー308と比較した場合に維持費が大幅に高くなります。


維持費の総額は28万円~33万円です。その内訳は、自動車税が36,000円、1年間1万キロ走行としてガソリン代が約20万円、メンテナンス費用が約40,000〜90,000円となります。


ただし、クリーンディーゼル車の設定がありますので、選ぶグレード次第では燃料代を半分程度に抑えることができます。


2008


2008の維持費は、208をベースとしたコンパクトSUVのため、維持費についてもほぼ同等と言えるでしょう。


具体的には、ガソリン車を新車で購入した場合で、1年間に税金なども含めてかかる維持費の総額は15万円~20万円です。その内訳は、自動車税が30,500円、1年間1万キロ走行としてガソリン代が約90,000円、メンテナンス費用が約30,000〜50,000円となります。


また、208と同様に電気自動車もラインナップされているため、仮にEVのe-2008を購入した場合は燃料代を半分程度に抑えることができます。


508


508の維持費は、3008と同様にひと世代前のエンジンを搭載しているため、コンパクトな208や308と比較した場合に維持費が大幅に高くなります。


維持費の総額は28万円~33万円です。その内訳は、自動車税が36,000円、1年間1万キロ走行としてガソリン代が約20万円、メンテナンス費用が約40,000〜90,000円となります。


508はクリーンディーゼル車を選択すれば、ガソリン車と比べて燃料代を半分程度に抑えることができます。


しかし、セダンの508にはSUVの3008より優れている点がいくつもあります。そのひとつがセダンの特徴である重量バランスの良さです。つまり、机上の数値では3008と同等でも実際の数値では良い結果が出る場合があるのです。


406


406は、2005年で生産が終了した3リッターV型6気筒エンジンが特徴のクーペ/セダンのため、現在販売されているプジョーと比べると維持費が高くなります。特に自動車税は13年超の重課税が課せられるため、208や308と比べて倍近い税額を納めることになります。


具体的には、新車であれば50,000円の自動車税が8,600円増税され、58,600円になります。もちろん、メンテナンス費用等も年数が経過した分だけかかってきますが、燃費が特別悪いなどということはなく現在のプジョーとほぼ同等の燃料費です。


308cc


308ccの維持費は、2014年に生産を終了しているモデルにもかかわらず、現在販売されている3008や508と比べて、大きく変わることはありません。


理由は、基本的に同じエンジンが搭載されているためですが、プジョーのエンジンが過渡期を迎えているという見方もできます。ただし、クリーンディーゼルは選択できませんので、あくまでガソリン車同士の比較になります。


1年間にかかる維持費は、自動車税が39,500円、1年間1万キロ走行としてガソリン代が約20万円です。メンテナンス費用に関しては個体差や年式の違いにより差があるため一概には言えませんが、年間50,000円程度で済む場合もあれば、消耗部品の交換時期が重なり、20万円以上になることもあります。


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プジョーの維持費を抑える方法



プジョーはここまでの解説の通り、維持費が比較的高い車です。しかし、工夫次第では故障を未然に防いだり、修理費用などの維持費を抑えたりできます。
ここでは、大きく3つに分けてプジョーの維持費を抑える方法を解説します。


こまめにメンテナンスをする


プジョーの維持費を抑える方法のひとつが、こまめなメンテナンスです。プジョーは決して弱い車ではありませんが、当然のことながらメンテナンスを怠れば大きなトラブルにつながります。1番の方法は、法で定められた年に1回の法定点検をしっかりと受けることです。


もちろん、日頃行わなければならない空気圧のチェックやウォッシャー液の補充も大切なメンテナンスと言えます。そして、こまめなメンテナンスの代表と言えるのが、エンジンオイルの交換です。エンジンオイルは人間の血液と同じと言われることもありますが、エンジンオイルのこまめな交換は長い目で見てプジョーの維持費を抑えることにつながります。


トラブルが起きたときは早めに修理する


トラブルが起きたときに早めに修理することも維持費を抑える方法の1つです。例えばエアコンの効きが悪いと感じたときにすぐに漏れている箇所を探して修理を行えば、修理費用が安く済み、なおかつコンプレッサーの寿命を大幅に伸ばすことができます。ところが、大概の場合はガスの補充だけで済ませてしまい、その結果半年または1年後にコンプレッサー交換などを含めた大きな出費がともなう修理を行うことになります。


つまり、トラブルが起きたときに早めに修理することは、余計なところまで壊してしまう「二次故障」を防ぐことに繋がるため、結果的にプジョーの維持費を抑えられるのです。


維持費が高くなるときは売却を視野に入れる


プジョーは、こまめにメンテナンスをして、早めに修理を行ったとしても、故障が重なることがあります。よくあるケースが「エアコンを20万円かけて修理したにもかかわらず、今度はエンジン警告灯が点灯してエンジンが吹けなくなった」や「12万円かけてタイミングチェーンを交換したら、今度はオートマチックトランスミッションが変速しなくなった」などです。


もちろん、全てのプジョーに当てはまることではありませんが、維持費が高くなるときは売却を視野に入れることもひとつの方法かもしれません。


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外車を高く売るなら外車王がおすすめ


プジョーのユーザーは、例えば今の車に大きな修理費がかかる不具合があったとしても、次の車の購入のために少しでも高く売却したいと考えるはずです。


しかし、大手買取店やディーラーの下取りでは値段がつかない可能性があります。そこでおすすめしたいのが、輸入車専門買取の外車王です。外車王は豊富な修理事例から割り出した価格相場を提示するだけでなく、プジョー好きのスタッフが多数在籍しているため、プジョーユーザーが満足する買取に繋がるケースがほとんどです。


ぜひ、希望額で買取が実現した際には、EVも加わった新世代のプジョー208の購入を検討してみてください。


実際に維持できるかを踏まえて購入を検討しましょう


ここまでプジョーにかかる税金や修理費用について解説してきましたが、プジョーの維持費を少し高いと感じたユーザーも多いのではないでしょうか。


しかし、プジョーには少し高い維持費を払いながらも乗り続けたいと思わせる走りの良さや魅力的なデザインがあります。


そして、誰もが口を揃えて言うのが、長距離ドライブの疲労度の少なさです。


実際に維持できるかを踏まえて購入を検討しましょう。

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プジョーを高く買い取ってもらうには

プジョー を高値で売却したい場合は外車王がおすすめです。輸入車に精通した専門スタッフは プジョー の特徴及びセールスポイントを把握しているため、一般買取店では評価が難しい車種でも正確かつ高額査定を実現します。一般買取店で思った金額が出なかった方、ディーラー下取りに不安のある方、一括査定にうんざりの方など、愛車の価値を少しでも理解してほしいとお考えでしたら、ぜひ外車王にお任せください。

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