更新2021.10.26
ミニ(MINI)の警告灯の種類を解説。マークの意味からリセット方法まで
外車王SOKEN編集部
ミニの警告灯には多くの種類があります。点灯した警告灯が見たことのないマークだと、何が起きたのかと慌てるのではないでしょうか。車の状態を知らせる警告灯は、その意味を知ることで安全運転につながります。ここでは、ミニ(MINI)の警告灯の種類と対処・リセット方法を全て解説します。走行に関わる異常や故障があるからこそ警告するのであって、警告灯が一度でも点灯したらそのまま放置しないということが大切です。
ミニ(MINI)の警告灯の種類と対処・リセット方法一覧
ここではミニの警告灯について解説します。
実は、警告灯は国際規格(ISO)で記号や色が決められています。したがって、どの車種でも同じマークとリセット方法であるので、種類と対処・リセット方法を一度覚えてしまえば、国産車でも外車でも、違う車に乗り換えた時にも迷わずに済みます。
メーターパネルに点灯される警告灯は、車の状態を知る大切なシグナルです。警告灯が点いたら適切な処置をしましょう。
自力で対処すべき警告灯
まずは、運転者が正しい操作を行わない時に注意をうながす警告灯について解説します。すぐに危険な状態になる事はありませんが、そのまま走行すると危険な状態になる可能性があるので速やかに対処しましょう。
ドア警告灯
半ドア警告灯ともいわれ、「運転席」「助手席」「後部座席」「リアゲート」など、どこかのドアが完全に閉まっていない時に点灯します。だれでも経験がある警告灯ではないでしょうか。そのまま走行すると人や荷物が落下する恐れがあるため、必ず全てのドアが閉まっていることを確認する必要があります。全てのドアが完全に閉まれば警告灯は消えます。
シートベルト警告灯
シートベルト警告等は、エンジンスイッチをONにした時シートベルトが装着されていない場合に点灯します。2020年9月1日以降の新型車は後部座席も含めた全席にシートベルト非装着警告灯を装備することが義務付けられました。したがって、ドライバーと乗員が座った席のシートベルトが装着されなければ警告灯が消えることはありません。もちろん、警告灯の有無にかかわらず、全ての座席でシートベルトを着用することは必須です。
燃料警告灯
燃料警告灯は、燃料の残量が少なくなり、ガス欠の可能性があることを知らせる警告灯です。点灯した場合は、早めに給油する必要があります。特に、高速道路などではガソリンスタンドまでの距離が離れている場合もあるので、警告灯が点灯する前に早めに給油することが重要です。警告灯を確実に消すためには、燃料を少なくとも10L以上給油する必要がありますが、燃料が少なくなるとエンジン不調やエンストを起こす場合もありますので、注意が必要です。
手動による速度制限
手動による速度制限は、あらかじめセットした速度をオーバーした場合に警告音で知らせてれます。現行のF系の純正ナビゲーション装備車であれば、設定した速度に達すると警告音が鳴る機能が搭載されています。警告音は速度を落とすことで消せますが、ナビゲーションの設定で解除することも可能です。
低温表示灯
低温表示灯は、外気温が3度以下になり、路面が凍結する可能性があることをドライバーに知らせ、注意して運転することを促す警告灯です。加えて、警告音が一度だけ鳴ります。特に冬季は、急激に温度が下がるため、路面が凍結しても車内では気づけないためこの警告灯は重要です。警告灯は外気温が上がらなければ消えることはありませんが、冬タイヤを履いていないときなどは、運転をやめるという判断も必要です。
なるべく早めに点検を受けるべき警告灯
警告灯には、点検や整備の必要性があると、それを知らせてくれるものがあります。すぐに故障してしまうような異常ではないものの、そのまま乗り続けると重大なトラブルに繋がる場合もあるため、なるべく早急に整備工場で点検をしなければなりません。
エンジン警告灯
エンジン警告灯は、エンジンの形状を模したデザインの警告灯で、エンジンのシステムになんらかの異常がある場合に点灯します。できるだけ走行を控え、速やかに整備工場で点検を受ける必要があります。また、点灯の原因はひとつではありませんので、しっかりと症状を伝えることが大切です。警告灯を消すためには、大掛かりな修理が必要になる場合がほとんどですが、先代のミニではタイミングチェーンの伸びがよくある故障事例でした。
ABS 警告灯
ABS(アンチロック・ブレーキシステム)にトラブルが発生した場合に点灯します。ABSは急ブレーキを踏んだ時にタイヤをロックさせないためのシステムです。したがって、ABS警告灯が点灯すると、いざというときにABSが作動しなくなる可能性があります。
もちろん、最低限の安全性を確保しなければなりませんので、警告灯が点灯したからといって、急にブレーキそのものが効かなくなることはありません。点灯した場合、ABSを構成する部品のどこかに不具合が生じていることがほとんどですので、不具合箇所を特定して部品交換を行えば警告灯を消すことができます。
DSC 警告灯
DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)に故障の可能性があるときに点灯します。DSCは横滑り防止機能のことで、コーナリング時にタイヤが横滑りしないようにコントロールして車両の挙動を安定させるシステムです。やはり、注意して運転しながら早急に点検を依頼する必要があります。
点灯の原因の代表的な例として、ホイールスピードセンサー、もしくはブレーキコントロールユニットの不具合が挙げられますが、警告灯を消すためには不具合箇所の部品交換が最も確実です。
ステアリング警告灯
ステアリング警告灯は、ステアリングのシステムに何らかの故障の可能性があるときに点灯します。EPS(電動パワーステアリング)の異常を知らせる警告灯です。点灯した場合には、事故などのリスクもあるため、早めにミニのディーラーなどで点検をしてもらいましょう。
タイヤ空気圧警告システムRPA
タイヤ空気圧警告システムRPAは、タイヤの空気圧が正常値を下回っていることを知らせる警告灯です。ミニには各ホイールにセンサーが装着されており、各ホイールの回転差を検知すると空気圧の異常と判断し、警告灯が点灯します。
点灯した場合は、パンクやタイヤの亀裂などで空気が抜けている可能性がありますので、速度を落とし停車してディーラーに連絡するか、急なブレーキやステアリング操作を避けてディーラーへ移動して点検を受けてください。警告灯は、パンク修理、もしくはタイヤ交換をすることで消すことができますが、パンク修理は応急処置にしかすぎませんので、タイヤ交換がおすすめです。
すぐに停車してただちに点検の必要がある警告灯
警告灯の中には安全にかかわる重要なものもあります。ここで紹介する警告灯が点灯した場合は、自分自身だけでなく周りを巻き込む危険性もあるため、すぐに走行を中止しなければなりません。
ブレーキ警告灯
ミニのブレーキ警告灯は、ブレーキパッドの残量不足、もしくはブレーキパッドセンサーに異常がある場合に点灯します。この警告灯は、ほとんどのケースがブレーキパッドを交換することによって消すことができます。稀にセンサーの不具合の場合がありますが、その際はブレーキパッドの残量が残っていることを確認した上で、センサーのみを交換してください。
エアバッグ警告灯
エアバッグ警告灯は、エアバッグに関する部品の不具合やシートベルト周辺の部品に接触不良などがあると点灯します。警告灯が点灯している状態だと、万が一の事故の際にエアバッグが作動しませんので、なるべく早く対処しなければなりません。警告灯が点灯する原因としては、コンピューターの故障、センサーの故障、シートベルトプリテンショナーの故障、シートベルトバックルの内部の汚れや接触不良、バッテリーの電圧低下などが挙げられます。
警告灯を消すためには、不具合の箇所を特定した上で、修理もしくは部品交換が必要となりますが、ミニの場合はカプラーが接触不良を起こすなどの配線関係の不具合が多く見られます。
油圧警告灯
油圧警告灯は、 エンジンオイルの量が減り、油圧が下がることで点灯します。点灯した場合は、車を停車させてエンジンオイルの量をチェックする必要がありますが、ミニの場合はエンジンオイルが1~2リットル減っているケースがほとんどです。
したがって、ディーラーやカー用品店でエンジンオイルを補充すれば警告灯を消すことができます。ただし、エンジンオイルの消費が極端に早い場合は、エンジン自体に重大なトラブルが発生している可能性があります。その場合はできるだけ早く点検に出すことをおすすめします。
充電警告灯
充電警告灯は、バッテリーの電圧が低下した時に点灯します。バッテリーは常に12Vを保てるように設計されています。警告灯はバッテリーの電圧が12Vを下回ると点灯しますが、原因のほとんどがオルタネーター(発電機)です。
したがって、走行していても警告灯が消えない場合は、すぐに車を止めてディーラーやレッカーを呼ばなければなりません。また、警告灯を消すためにはオルタネーターの交換が必要になります。
球切れ警告灯
球切れ警告灯は、ポジションランプやウインカーなどが球切れしていることを知らせてくれます。普段見落としがちな助手席側のランプやテールランプなどの球切れも教えてくれます。
警告灯は、球切れの箇所を見つけてバルブ交換をすることで消すことができます。ただし、稀に配線の接触不良がありますので、しっかりとディーラーや整備工場に修理を依頼することが大切です。
警告灯マークの色を覚えておくと便利
メーターパネル内に点灯する警告灯のマークの色は、赤色、黄色、緑色の3色があります。これは国際規格(ISO)でも定められていて、赤は危険、黄は注意、緑は安全をそれぞれ表しています。
赤色は、重大な故障、または重大な故障を引き起こす可能性があることを示しています。赤色が点灯した場合は、速やかに安全な場所に停車してすぐに点検・修理を行う必要があります。
黄色が点灯した場合は、速やかに運転を中止する必要はありませんが、ディーラーでなるべく早く点検を受ける必要があります。当然ながら、点検を受けるまでは、十分に注意して走行しなければなりません。
緑色は、対象の機能が作動中ということを示していますので、点検や修理をする必要はありません。
警告灯マークの色を覚えておくと、車の状態がすぐにわかって大変便利です。警告灯の全ての意味を覚えていなくても、赤色、黄色、緑色の3色の意味を理解していれば安心です。
ミニ(MINI)のサービスインターバルのリセット方法
車両の状態を常にチェックし、次回の点検年月日の表示やオイル交換までの走行距離など、メンテナンス時期を知らせる表示がサービスインターバルです。
ディーラーでメンテナンスをした場合は、所定の作業終了後にリセットしてくれますが、ディーラー以外の整備工場で作業した場合や自分でオイル交換した場合などは、自分でリセットを行わないとそのまま表示され続けてしまいます。
サービスインターバルのリセット方法は以下の通りです。
1.キーを差し込み、クラッチとブレーキを踏まずにスタートボタンを押す
2.メーター内の警告灯とサービスインターバルが消えるのを待つ
3.表示が消えたらトリップメーターのリセットボタンを長押しする
4.メーター内のディスプレイに「01__VIN」が表示されるまで待つ
5.ボタンを一度放し、再度長押しする
6.「01__VIN」が消え、通常の表示になるまで待つ
7.ボタンを一度放し、再度長押しする
8.サービスインターバルになるまで待つ
9.BCボタン(ウインカーレバーの先端のボタン)でリセットしたい機能を選択する
10.リセットしたい機能が表示された状態でRESETと表示されるまでBCボタンを長押し
11.BCボタンを一度放し、再度長押しする
12.RESETの文字の右側に時計のマークが出て、サービスインターバルの表示に戻れば完了
この作業を行ってもサービスインターバルの表示は変わりませんが、次にエンジンを始動した時にはリセットされています。
このリセット方法は、2009年式のR56型ミニのものです。したがって、実際にリセット方法を行う場合は、必ずマニュアルか取扱説明書で確認してください。
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警告灯を理解して安全にミニでドライブしましょう
警告灯を理解することで、慌てずに対応することができます。警告灯は、車がドライバーに注意を喚起するために点灯します。
警告灯が点灯した際は、まずは警告灯の色を確認し、停止などの行動を取りましょう。その次に取扱説明書などで警告灯の意味を調べてください。最後にディーラーやJAFに連絡するなど、安全を最優先にしながら適切な対処を行ってください。
この記事を参考に警告灯の意味をしっかりと理解し、安全で快適なドライブを楽しみましょう。
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