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更新2022.06.21

ジャガーの内装ってどうなの?車種ごとの特徴やカスタムのポイントまで解説

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外車王SOKEN編集部

ジャガーは、イギリスの高級スポーツカーメーカーとして一時代を築き、現在では高級車メーカーとして知られています。高級車と呼ばれるジャガーの内装には、どのような特徴があるのでしょうか。今回は、車種やカテゴリーごとに特徴があるジャガーの内装について徹底的に解説します。また、ジャガーの内装をカスタムする方法も説明しますので、ジャガーの購入を検討中の方や現ジャガーオーナーも参考にしてみてください。


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ジャガーとは


ジャガーは、1922年に創業したイギリスの自動車メーカーです。もともとは「スワロー・サイドカー・カンパニー」という社名でサイドカーを製造していました。1927年に「スワロー・コーチビルディング・カンパニー」、1933年に「SSカーズ」と社名を変更しながら、1935年にオリジナルのシャシーやエンジンの製造に成功し、「ジャガー」の名を冠した車種を発売します。


SSジャガーは「美しい物は売れる」というスワロー時代の思想を受け継ぎ、高い性能を有するオリジナルのエンジン、高級車メーカーと肩を並べるほどのスタイリングや質感をリーズナブルな価格で提供し、大ヒットとなりました。


第二次世界大戦後の1945年に社名を「ジャガー・カーズ」に改名します。1948年に発売した「XK120」は、ジャガーが高級スポーツカーメーカーであることを決定付けるモデルになりました。


XK120は、長いノーズを持つ流麗なスタイリングのスポーツカーです。また、ベントレーやアストンマーティンと同等の性能を持ちながらも安価であったことから、


人気となりました。1950年代にはレーシングカーの開発に着手し、自動車史において初めて四輪ディスクブレーキを備えたCタイプとDタイプで耐久レースに参戦しました。


ジャガーは、ル・マン24時間レースで、フェラーリやポルシェなどのライバルを圧倒し、モータースポーツで活躍した結果、世界的な知名度も高くなりました。


1961年、流れるような曲線美のスタイル、長くて低いボンネット、短いキャビンスペースを持つ「Eタイプ」を発売し、アメリカ市場へ進出します。Eタイプは、高性能なラグジュアリースポーツカーとして大ヒットし、現在でも高い人気を誇る名車です。日本が誇るスポーツカーである日産 フェアレディZも、ジャガー Eタイプを目標に開発されました。


そのような中、ダイムラーやBLMC(ブリティッシュ・レイランド・モーター・コーポレーション)に買収されて一時的に品質が低下し、販売台数低下などの低迷期へ突入してしまったのです。冬の時代を打破すべく、品質改良を行い、信頼を回復した後、1989年にフォードの傘下になると市場規模を拡大します。しかし、2000年代後半に、フォードの経営不振により、2008年にインドのタタ・モーターズに買収されました。


ジャガーは、長らくフォードからエンジンを供給されていましたが、2014年から完全自社設計の新世代エンジン「INGENIUM(インジニウム)」を発表します。ジャガーらしい高い性能と時代に合った環境性能を両立していることから、ジャガーの信頼が世界的に高まりました。


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ジャガーの車種別の内装の特徴


ジャガーの内装は、落ち着きがあり包まれるような印象です。かつて、ジャガーの内装は安っぽいと言われることもありました。確かに、ひと昔前のジャガーは値段の割に故障が多く、上質な素材を使っていなかったことから、安っぽいと感じてしまう方もいるかもしれません。しかし、現在は上質な素材やメッキパーツなどを上手く使い、高級スポーツカーメーカーの名に恥じない仕上がりになっています。


ここからは、それぞれの車種ごとに内装の特徴を解説します。


F-PACE


ジャガーが2015年から販売を開始したラグジュアリーSUVがF-PACE(エフ・ペイス)です。フラットなダッシュボード、モニターに集約された操作関連、物理的なボタンなどを極力排したシンプルなセンタークラスターにより、先進的で機能的な内装になっています。


F-PACEは、ボディサイズが大きいSUVであるため、頭上や左右のスペースにゆとりがあり、大人5人が乗車しても窮屈な感じがありません。ただし、四輪駆動方式によってセンタートンネルが高く出っ張っているため、リアシートの中央には足を開いて座る必要があります。そのため、基本的に4+1人乗りと考えておく方がよいでしょう。


また、ホールド性が高いフロントシートが装着され、触り心地が良い素材を使用しているのも特徴です。加えて、シルバーやピアノブラックといったアクセントカラーを随所にあしらっています。スペースには余裕があり、上質で快適な内装を持つため、ファミリーユースにも最適でしょう。


E‑PACE


ジャガー E-PACE(イー・ペイス)は、2018年から販売を開始したコンパクトSUVです。前後のオーバーハングが短く、タイヤを四隅に配置し、室内空間の広さに貢献しているパッケージングを採用しています。


内装は、ドライバーを中心とした造形が特徴です。ダッシュボード・センタークラスター・センターコンソールがドライバーを取り囲むような形になっており、センターコンソールの助手席側には、運転席と分断するグリップが配されているため、助手席側からナビやオーディオ・エアコンの操作をするのは難しいでしょう。
スポーティーな路線のコンパクトSUVであるE-PACEは、適度にホールド性があるシートを装着しています。フロントシート・リアシート共に、適度に張り出したサイドサポートが着座姿勢を安定させてくれるため、長距離ドライブでも疲れにくいでしょう。


また、シートと同色のセンターコンソールグリップやドアグリップなどを採用しているため、統一感があります。さらに手が触れる部分にソフトパッドを使用し、触り心地がよいのも特徴です。


I-PACE


ジャガー初の市販電気自動車であるI-PACEは、2016年に発表され、2018年からデリバリーが開始されました。ジャガー定番のロングノーズスタイルから一転したI-PACEは、一筆書できそうなほどなだらかなルーフラインと、付け根が前に出ているAピラーにより、奥行きのある室内空間を実現しています。


滑らかなエクステリアとは対照的に直線で形づくられた内装は近未来的な印象です。ダッシュボードの左右を貫くシルバーのトリム、2画面式のセンタークラスター、傾斜するセンターコンソールコントロールユニット、小物入れが充実しているアームレストまわりなど、新しいジャガーのデザインスタディを全面に取り入れた先進的な造形となっています。また、複雑な機構を必要としないEVユニットをフロアに敷き詰めることで、利便性の高い内装を実現しました。


シートは、サポート性に優れるスポーツシートを装着し、ヒーターとクーラーを備えています。また、オプションでショルダーのホールドまでしてくれるヘッドレスト一体型のパフォーマンスシートを選ぶことも可能です。


F-TYPE


ジャガーF-TYPE(エフ・タイプ)は、2011年に発表されたコンセプトカー「C-X 16」の市販モデルで、2ドア2シーターのスポーツカーです。2013年から販売を開始し、日本にも同年から輸入されて販売をスタートしました。


歴史あるジャガーのスポーツマインドを受け継ぐ唯一のスポーツカーF-TYPEの内装は、乗員に向かって緩やかなカーブを描くダッシュボードと左右の座席を分ける造形が特徴です。ドライバーを主体とした造形は、センタークラスターからセンターコンソールにつながる助手席側のグリップにより強調され、ナビやオーディオ・エアコンの操作関連を運転席から行うような作りになっています。シートは、ホールド性に優れたスポーツシートが装着され、スポーツドライビングにも耐えられます。


F-TYPE CONVERTIBLE


ジャガーのスポーツカーF-TYPEのオープンモデルにあたるF-TYPE CONVERTIBLE(エフ・タイプ コンバーチブル)は、ソフトトップルーフを持つオープンスポーツカーです。インテリアの造形は、クーペのF-TYPEと共通で、ドライバーシートとパッセンジャーシートを分離させています。コンバーチブルもクーペも、インフォテインメントシステムやデジタルメーターを採用しているため、先進性を感じられる内装です。


XE


ジャガーのDセグメントに属する4ドアセダンXEは、2015年から販売を開始しました。XEの内装は、ほぼ垂直に立つセンタークラスター、2画面式のナビやエアコンコントロールユニット、高めに位置するセンターコンソールが特徴です。前席の窓枠からフロントガラスに伸びて弧を描く段付きのダッシュボードは「リーヴァフープ」と呼ばれ、奥行きと包み込み感を与えてくれます。


また、オーバーヘッドコンソール・フットウェル・コンソール・ドア収納スペース・グラブハンドルなどにはアンビエントライトを装備し、夜間におけるスイッチ操作や雰囲気作りに一役買っています。シートは、クッション性がたっぷりとあるため上質な座り心地です。さらに、上質な素材を使用してダイアモンドステッチを施し高級感を演出しています。


XEの内装の詳細記事はこちら


XF SALOON


2007年に初代がデビューし、2015年に2代目となったジャガーのミディアムサイズのセダン(Eセグメント)がXF SALOONです。内装は、エレガントでスポーティーな仕上がりになっています。
ダッシュボードは、ジャガーのサルーン系共通のデザインを採用し、前席の窓枠からフロントガラスに伸びて弧を描く段付きのダッシュボード「リーヴァフープ」です。センタークラスターは、上部からエアコン吹き出し口・ナビ・オーディオと並び、傾斜がついたエアコン操作パネルからセンターコンソールにつながり、格納式シフトノブシャッター付きドリンクホルダーとパーキングブレーキが並列しています。


シートは、座面角度が上向きになっているため、身を預けるように座れます。また、ほどよく張り出したサイドサポートが身体を包み込んでくれるため、長時間のドライブも疲れないでしょう。


クーペライクなスタイルのXF SALOONですが、角度付きの座面によって着座位置が低くなっているため、リアシートに着座したときに、頭が天井に当たることがないように設計されているのもポイントです。


XF SPORTBRAKE


ジャガー XF SALOONのワゴンタイプであるXF SPORTBRAKEは、2012年から販売を開始しました。クーペライクなスタイルをそのままに、ルーフラインを延長してラゲッジルームを拡大させたXF SPORTBRAKEの内装は、基本的にサルーンと同じです。


ただし、リアシートの居住性は、ルーフが伸びている分、頭上空間にゆとりがあり、窮屈な印象を受けにくくなっています。リアガラスのバックドアを採用していますが、ラゲッジスペースには十分な奥行きと高さがあります。また、リアシートを倒せばフラットなラゲッジスペースを作り出すことも可能です。


乗車人数や荷物の大きさに応じてシートアレンジができるのも、ステーションワゴンのXF SPORTBRAKEの強みといえるでしょう。


XJ


ジャガーのFセグメントにあたるセダンで、フラッグシップモデルがXJです。2009年に発表され、2010年からデリバリーを開始した4代目XJの内装は、フラッグシップサルーンにふさわしく、エレガントでスマートな仕上がりになっています。


ダッシュボードは、サルーン系の共通デザインである「リーヴァフープ」を採用した奥行きとつながり感のある造形が特徴です。メッキで縁取られたナビ画面や操作スイッチ類は、ほぼ垂直のセンタークラスターにまとめられています。また、エアコン吹き出し口に丸型を採用しているのもXJならではのポイントです。ドアパネルやダッシュボードには、ウッドパネルを使用し、上質で落ち着きのある室内空間を作り上げています。


シートには、上質なレザーが使われ、リアの乗員がくつろげるようにフロントシートのシートバックに10インチのモニターやリアビジネステーブルを装備しています。さらに、LEDリーディングライト・ドロップインフットレスト・電動サイドウィンドウブラインドを装備し、フラッグシップモデルであることを随所に感じられる仕上がりです。


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ジャガーの内装をカスタムする方法


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ジャガーには、木目を使ったパネルやダイアモンドステッチのレザーシートを採用してラグジュアリーを極めたモデル、赤のシートやステッチを使いスポーティーに演出したインテリアにしているモデルがあります。ジャガーの内装はカスタムできることをご存知でしょうか。


ここからは、ジャガーの内装をカスタムする方法を説明します。


ディーラーに相談する


ジャガーの内装をカスタムするときにはディーラーに相談や依頼をすることが挙げられます。ディーラーであれば、年式や車種に最適なパーツを用意できるため、カスタムしたときのズレやパーツが一致しないというトラブルを防ぐことができます。しかし、ディーラーに依頼するとパーツ代や工賃が高く、カスタム費用が高額になる場合があります。


カスタム工場に持ち込む


理想とするジャガーに仕上げたい場合は、カスタムを専門にしている工場へ持ち込むとよいでしょう。ディーラーや市販しているパーツでは、自分が思い描く理想のジャガーに仕上げられないといったことがあります。


カスタム工場であれば、既存のパーツをカスタムすることもオーダーメイドでパーツを作り上げることも可能です。カスタムするパーツや内容によって部品代や工賃が異なるため、詳しい費用はカスタム工場に問い合わせてください。


また、ジャガーのカスタムを実施したことがあるかどうかや工場の得意ジャンルなどを調べてから依頼を検討しましょう。


自分でカスタムする


ジャガーを自分でカスタムしようと考えるオーナーも多いでしょう。自分でカスタムするときには、購入するパーツが車種・年式・型式に合致しているかを確認してください。同じ車種であっても、マイナーチェンジや一部改良などのタイミングでパーツが変更になっている場合があります。自分でカスタムをすれば、ディーラーやカスタム工場に依頼するよりも費用を安く抑えられます。


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ジャガーの内装が気になったら試乗してみましょう


歴史が長く、モータースポーツでも活躍した実績があるイギリスの高級車メーカー ジャガーの内装は、写真やレビューで見るよりもはるかに上質です。シートに座った感触や居心地の良さ・室内の広さは実車でなければわかりません。ジャガーの内装が気になったら、販売店などに足を運び、実際に見たり触れたりしてみましょう。

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