2025年06月16日

クルマを買ってすぐ売っても平気?買ったばかりで売るメリット・デメリットを解説

新車や中古車を購入したものの、すぐに手放したいと考える方は少なくありません。転勤による引っ越しや家族構成の変化、想定していた使い勝手と異なったなど、さまざまな理由でクルマを買ってすぐに売却を検討することがあります。 買ったばかりのクルマを売ることは法的には問題ありませんが、経済的な損失が発生する可能性があります。この記事では、クルマを購入後すぐに売却する際のメリットとデメリット、高く売るためのコツや売却方法について詳しく解説します。

 



クルマを買ってすぐに売る理由


クルマを買ってすぐに手放さなければならない理由はさまざまです。購入後に即売却しなければならない主な理由を解説します。


転勤・結婚などライフスタイルが変化した


結婚や転勤など生活環境が急に変化したことにより、クルマを手放さなければならないケースがあります。また、転居した先に駐車場がない場合もクルマを手放さなければならなくなるでしょう。転居先に駐車場があったとしても、駐車場代が高く、維持が難しいと判断した場合も売却を視野に入れる必要があるかもしれません。


自分に合わないクルマだとわかった


試乗やカタログでの検討だけでは分からない部分が、実際に購入して使用してみると明らかになることがあります。たとえば、運転席の座り心地が長時間の運転に適していない、操作性が思っていた以上に複雑で使いづらい、燃費が期待していたほどよくないといった問題です。


また、駐車場のサイズに対してクルマが大きすぎる、狭い道での取り回しが困難といった日常使用での不便さも、購入後に気づくことが多いでしょう。こうした使い勝手の悪さが明らかになった場合、早めに売却して自分に合ったクルマに買い替えるほうがよいでしょう。


大きな事故にあった


大きな事故にあうと、買ったばかりのクルマであっても売却せざるを得ないときがあります。小さな事故であれば少額の修理費用で済みますが、大きな事故の修理費用は高額になりやすいです。多額の修理費用をかけて修理するよりも、事故車買取をしてもらい、新しいクルマに買い替えるほうが出費を抑えられる場合があります。


クルマが故障した


新車であっても初期不良や設計上の問題により、購入直後に故障が発生することがあります。リコール対象となる重大な欠陥が発見された場合や、修理を繰り返しても同じ故障が再発する場合は、そのクルマへの信頼性が失われてしまいます。


中古車の場合は、購入前の点検では発見できなかった問題が購入後に表面化することもあります。修理費用が高額になる場合や、根本的な設計上の問題である場合は、早期の売却を検討するとよいでしょう。


想像以上に維持費の負担が大きかった


クルマの維持費は、購入時に想定していた以上に負担が大きくなる場合があります。特に輸入車や高級車の場合、燃料費、保険料、税金、メンテナンス費用が想定を大幅に上回ることがあります。


また、購入後に家計の状況が変化し、クルマにかける費用を削減する必要が生じるケースもあるでしょう。月々のローン返済に加えて、これらの維持費が家計を圧迫する場合は、なるべく早めにクルマを売ったほうがよいでしょう。


買ったばかりのクルマをすぐ売るメリット


購入直後のクルマを売るにあたり、高額査定に期待できたり維持費の負担がなくなったり、複数のメリットを得られます。ここでは、買ったばかりのクルマを売却するメリットについて解説します。


高額査定が期待できる


購入したばかりのクルマは、走行距離が短く、外観や内装の状態が良好なため、中古車市場では高い評価を受けやすくなります。特に新車の場合、登録から数ヶ月以内であれば「未使用車」や「新古車」として扱われ、新車価格に近い査定額が提示される場合があります。


維持費の負担がなくなる


クルマを所有していると、使用頻度に関係なく固定的な維持費が発生します。自動車税、自動車保険料、駐車場代などは、クルマを使わなくても支払い続けなければなりません。購入直後に売却することで、これらの維持費負担から解放されます。


特に高級車や輸入車の場合、年間数十万円の維持費がかかるため、早めに売却すると大幅な節約効果が期待できるでしょう。


買ったばかりのクルマをすぐ売るデメリット


購入直後のクルマを手放す際、メリットがある一方で把握しておきたいデメリットもあります。ここでは、買ったばかりのクルマをすぐに売るデメリットについて解説します。


買取額が購入額を下回る可能性が高い


新車を購入した場合、登録の瞬間から中古車となるため、価値が大幅に下がってしまいます。高級車や輸入車ではより下落率が高くなる傾向があります。購入時の諸費用(登録費用、保険料、税金など)も基本的には回収できないため、実質的な損失が大きくなるでしょう。


中古車で購入した場合でも、短期間での売却では買取額が購入額を下回ることが一般的です。特に、購入時に下取り車がなく現金で支払った場合や、ローンの残債がある場合は、経済的な損失が大きくなる可能性があります。


手続きに手間がかかる


クルマを売却するには、さまざまな手続きが必要です。車検証、自賠責保険証明書、リサイクル券などの必要書類の準備から始まり、印鑑証明書の取得、譲渡証明書の作成など、多くの事務手続きを行わなければなりません。


ローンが残っている場合は、金融機関との調整や所有権の移転手続きも必要です。また、複数の買取業者から査定を取る場合は、それぞれとの交渉や日程調整にも時間がかかります。自動車保険の解約手続きや、駐車場の解約手続きなども同時に進める必要があり、購入直後の忙しい時期にこれらの手続きを並行して行うことは大きな負担がかかるでしょう。


買ったばかりのクルマを高く売るコツ


いくつかのポイントをおさえると、購入直後のクルマをより高く売却できます。ここでは、買ったばかりのクルマを少しでも高く売るためのコツを紹介します。


クルマを綺麗にしておく


外観や内装の清潔さは、査定額に大きな影響を与えます。洗車をして外装の汚れを落とし、ワックスがけを行うと、クルマの第一印象がよくなるでしょう。内装も掃除機をかけて埃やゴミを取り除き、シートやダッシュボードを専用クリーナーで清拭しておくことをおすすめします。


また、車内の匂いは査定の重要項目であるため、タバコやペットの臭いが残っている場合は、消臭剤を使用してできる限り臭いを除去してください。加えて、小さな傷や汚れも、可能な範囲で補修しておくことで査定額の向上が期待できます。ただし、大きな修理については、修理費用が査定額が上がった分を超えないよう注意が必要です。


純正部品を用意する


社外品のパーツに交換している場合は、純正部品を保管しておき、査定時に提示しましょう。多くの買取業者は純正部品を高く評価する傾向があるためです。


カーナビゲーションシステムやオーディオ機器、ホイールなどの主要部品はもちろん、取扱説明書やメンテナンスノート、スペアキーなどの付属品も揃えておきましょう。これらの付属品が完備されていることで、価値の高いクルマとして評価されます。また、購入時の保証書や整備記録簿なども査定時に提示すると、クルマの状態や管理状況を証明できます。


複数社に査定を依頼する


1社だけの査定では適正な買取価格を判断することは困難です。複数の買取業者に査定を依頼すると、最も高い価格を提示した業者を選べます。一般的な買取業者だけでなく、輸入車専門店や特定ブランドに特化した業者にも査定を依頼することで、より高い査定額が期待できるでしょう。


ただし、多くの業者に同時に査定を依頼すると、営業電話が頻繁にかかってくる可能性があるため、対応できる範囲で数を調整することをおすすめします。査定額だけでなく、買取後の手続きのサポートや対応の丁寧さも考慮して、信頼できる業者を選択しましょう。


買ったばかりのクルマを売る方法


購入直後のクルマを売却する方法は複数あり、それぞれに特徴があります。


個人売買


個人売買は、インターネットの個人売買サイトやオークションサイトを利用して、購入希望者を探す方法です。個人での相談で価格が決まるため、想像以上に高い金額で売却できる可能性があります。


しかし、個人売買には多くのリスクが伴います。購入希望者との交渉、現車確認の立会い、代金の受け渡し、名義変更手続きなど、すべてを自分で行う必要があります。また、売却後にトラブルが発生した場合の対応も自己責任となるため、法的な知識も必要です。詐欺の危険性も潜んでいるため、十分な注意が必要です。


ディーラーの下取り


ディーラーでの下取りは、新しいクルマの購入と同時に古いクルマを引き取ってもらう方法です。手続きが簡単で、購入と売却を同時に完結できるメリットがあります。また、ディーラーとの取引のため、トラブルのリスクが低い点も安心です。


下取り価格が新車購入の頭金として使えるため、資金計画も立てやすくなります。ただし、下取り価格は一般的に買取専門業者よりも低くなる傾向があります。ディーラーは中古車販売が本業ではないため、適正な査定が行われない場合もあります。特に他メーカーのクルマや年式の古いクルマの場合は、査定額が大幅に下がる可能性があります。


買取専門業者


買取専門業者は、中古車の買取と販売を専門に行っているため、適正な査定と高額買取が期待できます。中古車市場の動向を熟知しており、車種や装備、状態に応じて適切な価格を提示します。


そのため、ディーラーでは評価されにくいクルマでも高く買い取ってもらえる可能性が高いです。手続きのサポートも充実しており、書類の準備から名義変更まで代行してもらえることが多く、売却者の負担が少ないことも特徴です。


まとめ


クルマを買ってすぐに売ることは法的には問題ありませんが、経済的な損失は避けられません。転勤や結婚などのライフスタイルの変化、クルマが自分に合わない、想定以上の維持費負担など、さまざまな理由で早期売却を検討するケースが考えられますが、買取額が購入額を大幅に下回る可能性が高いことを理解しておきましょう。


それでも売却が必要な場合は、クルマを綺麗に保ち、純正部品を揃え、複数の業者に査定を依頼し、少しでも高い価格で売却しましょう。個人売買、ディーラー下取り、買取専門業者など、それぞれの方法にメリットとデメリットがあるため、自分の状況に最も適した方法を選択することをおすすめします。


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外車王編集部

執筆者: 外車王編集部


輸入車において総合的にサービス展開する外車王の知見を活かし、中古車の購入やお乗り換え、売却に関わる様々なノウハウをプロの視点でお届けしています。

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