2021年06月30日

故障車は買取りしてもらえるのか。故障車を売却するときのコツを解説

故障した車は、買い取ってもらえるケースが多いです。しかし、故障内容によって選ぶべき業者が変わることに気を付けなければなりません。ここでは、故障車の買取りのコツを解説します。故障車の買取りを考えている方は参考にしてみてください。

 



故障車を買い取れる理由


部分的に故障した車は、修理をすれば再販売できます。また、部分的な修理をしても再販売できない場合でも、解体して部品を売却・販売できます。このように、故障車でも収益に繋げる方法があるため、買い取ってもらえるのです。


故障車の買取依頼の前にチェックしておきたいパーツ


故障車は、故障している部位によって買取先が異なるため、どのパーツが故障しているのかチェックしておきましょう。ここからは、故障車に多い故障部位を解説します。


バッテリー


バッテリーは、エンジンの始動時や電装品を動かすときに必要なパーツです。バッテリーが故障すると車を動かすことができないため、大きな故障だと思いがちです。しかし、バッテリーを交換すれば、エンジンの始動や電装品を動かせる場合がほとんどです。バッテリーだけ故障している場合は、車の価値が大きく下がることはないため、中古車買取業者で売却できるでしょう。


エアコン


エアコンは、故障しやすい部品の1つです。よくあるエアコンの不具合は、冷風が出ないといったトラブルです。冷風が出ない主な原因は、コンプレッサーの故障やエアコンガス不足など、対処が比較的容易なケースであるため、修理工場で直せるでしょう。また、エアコンの不具合は、車の価値を下げる要素になりにくいため、多くの場合は中古車買取業者で売却が可能です。


タイヤ


タイヤは地面と接しているゴム部品であるため、パンクしたりエアが漏れたりする場合があります。パンクやエア漏れ、ゴムの劣化などによるタイヤの不具合は、車の価値が大きく下がる要因ではありません。そのため、ほとんどの場合に中古車買取業者で売却できます。車を動かすことができない場合には、出張買取をしてもらいましょう。


エンジン


エンジンは、車を動かす動力源です。エンジンの故障は、修理対応が可能であることが多いため、中古車買取業者で売却できるでしょう。エンジントラブルにより車を動かせない時は、無理にエンジンを回したり、動かしたりしてはいけません。エンジンを無理に動かすことで、故障状態が悪化したり他のパーツにまで故障が波及したりする場合があります。エンジンがかからない車を売却するときは、出張査定を依頼しましょう。


ドア


ドアは、頻繁な開閉が行われるため、可動部分の目詰まりや部品にサビが発生するケースがあります。また、何らかの理由によりドアが歪んだり、曲がったりしてしまうと、ドアが閉まらなかったり、開かなかったりするといったトラブルが発生することもあるでしょう。ドアは多くの場合に修理ができるため、中古車買取業者での売却が可能です。


故障車を買い取れる業者


故障車の買取業者は、「中古車買取業者」と「故障車専門買取業者」の2つです。それぞれどのような特徴があるのか解説します。


中古車買取業者


中古車買取業者は、主に故障していない車を買い取ることが多いものの、故障部位によっては故障車の買取もしてくれます。ただし、故障していない車と比べると買取額が安くなる傾向があります。買取額が安くなる理由は、中古車買取業者が故障した部位を修理するために費用がかかるからです。


また、故障によって車を動かせない場合は、出張買取が可能なことが多いです。


故障車専門の買取業者


故障車専門の買取先には、廃車買取業者やスクラップ工場などがあります。故障車専門買取業者は、故障車の部品を販売したり、金属資材として販売したりするため、パーツごとの価値を確認します。故障車専門買取業者の評価対象は、車単位ではなくパーツ・資材単位であるため、中古車買取業者で買取価格がつかなかったときに利用するとよいでしょう。


故障車の買取を依頼するかどうかの判断基準


故障車の買取を依頼するかどうかを判断するときに見るべきポイントは、「修理費用を負担できるか」、「修理費用を支払って乗り続けたいか」の2つです。車に愛着があり、修理費用が多くかかっても乗り続けたい場合には、買取依頼をする必要はありません。修理費用の支払いが難しい場合や、修理にお金をかけてまで乗り続けたくない場合は、買取を依頼しましょう。


故障車の買取を依頼するときの注意点



故障車の買取を依頼するときは、無理に動かしたり、直したりしないことが大切です。結果的に故障範囲が広がってしまい、査定額が下がる恐れがあります。ここからは、故障車の買取を依頼するときの注意点を解説します。


中途半端に自分で修理しない


故障車を自分で修理すると、故障が悪化したり故障範囲が広がったりする恐れがあります。専門知識があれば自分での修理も可能ですが、エンジンやエアコンなどの修理は、専門的な工具や部品が必要なケースがほとんどです。無理に修理せず現状のまま買取してもらいましょう。


適切な査定ができる業者を選ぶ


故障車は、業者によって価値の評価基準・方法が異なるため、査定額に差が出る場合があります。そのため、買取を依頼するときは、複数の業者に査定をしてもらい、相場を調べましょう。


故障車の高価買取を実現する方法


故障車を高額買取してもらうためには、「車の状態に合った業者を選ぶこと」と「できる限り内装・外装をきれいにしておくこと」が大切です。それぞれ詳しく解説します。


車の状態に合った業者を選ぶ


車の故障具合を把握し、「中古車買取業者」か「故障車専門業者」を選びましょう。どちらの業者に買取を依頼するか悩む場合は、中古車買取業者に査定をしてもらい、「買取額が0円」と言われてしまったら、故障車専門業者に評価を依頼してみてください。


ただし、水没してしまった車やフレーム(ボディ構造)が大きく歪んでしまった車は、廃車扱いになることが多いため、廃車業者に依頼する方がよいでしょう。


内装・外装を可能な限りきれいにしておく


内装や外装はできる限りきれいな状態にしておくと高い評価を受けられる場合があります。長年の汚れが蓄積した状態で売却すると、印象が悪くなるうえに、清掃費に余計なコストがかかることで査定額が低くなる恐れがあるのです。必ずしも査定額が低くなるとは限りませんが、マイナスの要素を減らすためにも、内外装はできるだけきれいにしておきましょう。


 

外車王編集部

執筆者: 外車王編集部


輸入車において総合的にサービス展開する外車王の知見を活かし、中古車の購入やお乗り換え、売却に関わる様々なノウハウをプロの視点でお届けしています。

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