2021年09月15日

事故車の査定は必ず低くなるのか。少しでも高く売却する方法を解説

事故を起こした車は査定にどのような影響を及ぼすのでしょうか。事故車は、査定額が大幅に下がるといわれていますが、実は事故の程度や損傷箇所によって、減額の程度が異なるのです。ここでは、事故車の定義、事故車を買取してもらうときの流れや注意点などを解説します。

 



事故車の定義


事故車とは、文字通り事故を起こしてしまった車のことを指します。事故の規模は、小さな損傷で済むものから、車が変形してしまうほどの大きな事故までさまざまです。


買取において大幅な減額がされる事故車は、修復歴がある車両のことです。車体フレーム(骨格)の交換や修復をした車には修復歴がつきます。
修復歴として扱われる交換・修復箇所は、フレーム(サイドメンバー)、クロスメンバー、インサイドパネル、ピラー、ダッシュパネル、ルーフパネル、フロア、トランクフロアの8つと定義されています。


修復歴として扱われる8箇所のうち、どこか1箇所でも交換・修復した場合、修復歴があるという判断になり、買取額が低くなってしまいます。


事故車の買取価格はどれぐらい?


事故車の買取額は、車の損傷箇所と程度によって異なります。車体フレーム(骨格)の交換や修復をした修復歴がある車は、修復歴がない車の半額程度にまで買取額が下がることもあるようです。


実際の買取額は、車の損傷状態によって大きく異なるため、査定してみないことには正確な買取価格が算出できません。事故車を売却しようとしたときは、現状のまま査定に出すようにしましょう。


事故車を少しでも高く売る方法


事故車を高く売却する方法はあるのでしょうか。ここからは、事故車を少しでも高く売るためのポイントを解説します。


こまめなメンテナンスを続ける


大きな事故の場合、車体が大きく変形し、ガラスが割れたり、金属が剥き出しになったりしてしまいます。損傷が大きい事故車は、買取額が提示されないと諦めしまい、雨風にさらされる状態で保管しがちです。


しかし、車の金属・部品は、サビなどの劣化が少なければ買い取り可能な場合があります。そのため、損傷が大きく、車が変形した事故車であっても、雨風にさらされないように保管しておくことが大切です。また、事故車の部品は、サビや劣化が少なければパーツとして売れることもあります。


事故車買取に特化した店に査定を依頼する


買取業者の中には、事故車を専門にしている業者があります。一般的な買取業者よりも、事故車の買取を専門にしている業者の方が、部品ごとの価値を高く評価してくれるため、高い価格で売却できるでしょう。


JAFや任意保険を使って事故車を移動する


事故車買取では、車両の移動にかかる陸送費用を含めた買取額を提示する可能性が高いです。そのため、買取額に陸送費用が含まれていると、受け取れる金額が少なくなってしまいます。


陸送費用を抑えるためには、JAFや任意保険などの車両搬送サービスを利用できるか確認しましょう。搬送サービスが利用できるようであれば、持ち込みによる査定が可能となり、高値で売却できる可能性が高くなります。


事故車を買取に出すときの流れ


事故車を買取に出すときの流れは、査定申し込みをして、査定を受け、売買契約をするという手順であるため、一般的な買取と大きな違いはありません。ここからは、事故車を買取に出すときの流れを詳しく解説します。


1.事故車査定を申し込む


始めに、事故車の買取を専門にしている業者を見つけ、査定依頼をします。査定依頼をする際は、車の状態を正直に申告しましょう。事故車であることを隠してもバレてしまうだけです。また、事故車を起こしたことを隠して売却すると、解約や損害賠償を求められる場合もあります。


2.査定を受ける


次に、実際に査定を受けます。どのような事故だったのか、どこを損傷したのかということを申告しましょう。損傷箇所を隠したり、虚偽の申告をしたりすると、契約の決裂や損害賠償を求められるこもがあります。


3.契約する


査定が終わり、評価内容に納得できたら契約をします。評価内容に疑問などがある場合には、契約前に解決しておきましょう。


契約をしたら必要書類を提出します。必要書類は、「車検証(自動車検査証)」、「自賠責保険証(自動車損害賠償責任保険証明書)」、「自動車/軽自動車納税証明書」、「リサイクル券」などです。


事故車を買取に出すときの注意点


事故車を買取に出すとき、どのようなことに気を付ければ良いのでしょうか。ここからは、事故車買取の注意点を解説します。


修理するべきかどうかは慎重に考える


事故車の修理をするかどうかは、慎重に検討する必要があります。傷やへこみが少ない状態の方が高く売れるのはほぼ間違いありません。しかし、評価を高くしようと修理をしても、修理にかけた費用を買取額に上乗せしてくれる可能性は低いです。そのため、修理すべきかどうかは慎重に考えた方がよいでしょう。


悪質な業者に注意する


事故車は、事故を起こしていない車と比べると評価が低くなります。買取業者の中には、事故を起こしたことを理由に評価を大幅にマイナスする業者もいるため、業者は慎重に選びましょう。適正な評価をしてくれる業者を見分けるポイントは、事故車買取実績があるか、評判は良いのかなどです。さまざまな視点から業者の信頼性を見極めましょう。


事故車であることは必ず告知する


買取業者に、事故車であることを必ず申告してください。申告しなかったり、虚偽の申告をすると、売買契約が白紙になったり、損害賠償を請求されることがあります。事故車であることを隠しても、自分が不利になるだけなので、正直に車の状態を申告しましょう。

外車王編集部

執筆者: 外車王編集部


輸入車において総合的にサービス展開する外車王の知見を活かし、中古車の購入やお乗り換え、売却に関わる様々なノウハウをプロの視点でお届けしています。

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