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更新2022.10.21

ボルボは故障しやすいのか。モデル別のよくある故障を解説

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外車王SOKEN編集部

ボルボは、安全性が高い車として日本でも人気があるスウェーデンの自動車メーカーです。世界で初めて3点式シートベルトを開発して特許を無償公開し、全世界に普及させたことでも知られています。世界一安全な車といっても過言ではないボルボですが、故障について不安に思う方も多いのではないでしょうか。今回は、ボルボの故障について解説します。これからボルボの購入を考えている方、初めて外車に乗ろうとしている方は参考にしてみてください。


外車は国産車よりも故障しやすい?



外車は、国産車よりも故障しやすいと言われます。国産車は、メンテナンスを怠っても大きなトラブルになることはあまりありません。しかし、外車は定期的な点検やメンテナンスをすることで、良い状態を維持できるように設計されています。そのため、外車は国産車よりも、点検やメンテナンスのためにディーラーや整備工場に入庫する回数が多いのです。


また、トラブルを未然に防ぐためのパーツ交換も発生します。部品の交換は故障ではなく、メンテナンスのひとつです。しかし、工場への入庫回数やパーツ交換があると「故障」と思ってしまう人が多いため、故障しやすいと言われているのです。


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ボルボが故障しやすいと言われる理由


ボルボはトラブルや故障が多いと言われます。上述の通り、本当は定期的な部品交換やメンテナンスであるにも関わらず故障したと誤認する人が多いため「故障が多い」と言われてしまうのです。


部品交換やメンテナンスが必要となる原因としては、走行環境の違いや長期間にわたり乗車することによる経年劣化が挙げられます。ここからは、ボルボが故障しやすいと言われる理由を解説します。


走行環境が北欧と異なる


ボルボは、スウェーデンの自動車メーカーです。日本と北欧では、気候や気温が異なるため、日本では車にかかる負荷も大きくなります。日本の環境は、場所によって違いはあるものの、夏に40℃近くまで気温が上昇し、冬に氷点下になるという特徴がみられます。


一方、北欧は、夏に25℃程度までしか上昇せず、冬の気温は0~5℃程度です。さらに北欧は、夏の期間が短く冬の期間が長いといった特徴もあります。日本と北欧では、車を走らせる環境そのものが大きく違い、高温多湿にはあまり強くないためトラブルや不具合が発生しやすく、故障も多くなるのです。


長期間乗車することによる経年劣化


車は多くの部品の集合体で、金属・樹脂・ゴムといったさまざまな素材で構成されています。車を保有する期間や乗車する期間が長くなると、部品が経年劣化して異音や振動が発生し、最悪の場合では、部品が破損してしまうこともあるのです。部品の経年劣化の初期症状である異音や振動が発生したときに対処しておけば、大きなトラブルを防ぐことができます。また、定期的に点検をして、経年劣化した部品を適宜交換するようにしましょう。


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ボルボの故障しやすい部位


ここからは、ボルボによくある故障しやすい部位を解説していきます。エンジンやトランスミッション・アラートシステム・ガス漏れなど、走行や安全に関わることもあるため、どのような故障なのかを知っておきましょう。


エンジン・トランスミッション


ボルボは、エンジンやトランスミッションの故障が発生することがあります。エンジン故障の代表例は、ディーゼルエンジンのO2センサーの異常動作が挙げられます。ディーゼルエンジンのO2センサーのトラブルは、リコールの届け出がされているため、中古のディーゼルエンジンを搭載したボルボを購入するときは、リコールの実施を確認するようにしてください。


トランスミッションは、DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)の故障がV40で多く報告されています。トランスミッションに異常が発生すると、インフォメーションディスプレイに「ミッションの性能が低下しています」と警告が表示されます。実際の症状としては、R(バック)ギアに入らない・偶数ギアにしか入らない・1速固定になるなどです。DCTを採用している車種は、V40の他、V70・S60・V60があります。


アラートシステム


ボルボのアラートシステムの故障は、車内のセキュリティシステムの不具合により発生するトラブルです。アラートシステムに故障が発生すると、インフォメーションディスプレイに「アラートシステム故障 サービスが必要です」と表示されます。リセットをすると症状は収まりますが、場合によっては部品交換をしなければならないこともあります。


ABS/DSTC


ボルボのABS/DSTCの故障は、ABS/BCMホイールセンサーに不具合が起きることで発生します。ABSとは「Anti-lock Braking System」の略で、車輪のロックをしないようにする装置、DSTCとは「Dynamic Stability & Traction Control」の略で、車両のトラクションを向上させてスリップを抑える装置です。


ABS/DSTCに故障が発生すると、メーター内のABS警告灯やインフォメーションディスプレイに「ABS/DSTCの故障 サービスが必要です」の表示がされます。警告灯が点灯したら、ディーラーに入庫してABS/BCMホイールセンサーを交換しましょう。なお、BCMは「Body Control Module」の略で、車両の電装系やセキュリティ機能を統合させたモジュールを指します。


ガス漏れ


ボルボのガス漏れは、エバポレーターの故障により発生するトラブルです。エバポレーターは、外気を冷気に変える役割があります。エアコンをつけても冷気が出ず、生暖かい風しか出ない場合、エアコンガスがエバポレーターから漏れている可能性が高いです。エアコンガスを充填しても冷気がでない場合、エバポレーターの修理が必要になります。


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ボルボの人気モデルにおける故障の特徴



ここからは、車のジャンル別に故障の特徴を紹介します。セダン・ワゴン・クロスカントリー・SUVのそれぞれにどのような故障の特徴があるのでしょうか。


​​セダン


ボルボのセダンのラインナップは、S60に代表されるミディアムサイズのモデルが中心です。S60では、燃料ポンプのトラブルによりエンジンチェックランプが点灯したり、オイルレベルが高すぎるときや低くなりすぎたときなどにエンジンオイル警告灯が点灯する故障が定番と言われています。また、キーシリンダーが回らなくなる故障も報告されています。近年では、プッシュスタート式のモデルが増えてきたため、キーシリンダー故障の報告件数は減少傾向です。


ワゴン


ボルボのワゴンモデルには、V40・V60・V90がラインナップされています。ボルボといえばワゴンというイメージが強いため、日本でも人気があるモデルです。ボルボのワゴンの故障は、エンジンチェックランプの点灯、DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)のトラブル、サーモスタットの故障、水温センサーの不具合の発生が挙げられます。警告灯の点灯を放置しないようにしましょう。


クロスカントリー


ボルボはステーションワゴンのVシリーズをベースにしたクロスオーバーモデル「クロスカントリー」をラインナップしています。ベースがステーションワゴンであるため、故障も上述のワゴン同様、チェックランプの点灯やセンサー関連のトラブルが発生しやすいでしょう。不具合があったときには、放置せず、ディーラーや修理工場で点検をして、必要に応じて部品の交換をしてください。


SUV


近年人気が急上昇しているボルボのシリーズがSUVの「XC」です。ボルボのSUVには、XC40・XC60・XC90の3種類が用意されています。XC40ではエバポレーターからのガス漏れ、XC60ではエアバッグ機能に不具合があるとエアバッグ警告灯が点灯します。


XC90ではハブベアリングがガタつくトラブルもあるようです。警告灯が点灯するトラブルは、ボルボ定番の故障と言われています。警告灯が、どのような環境で点灯したのかといった状況を把握しておき、点検時に伝えてトラブルを早期解決するようにしましょう。


ボルボが故障したときの対応


ボルボが故障したときには、どのような対応をすると良いのでしょうか。ここでは、故障したときにしておくべきことをご紹介します。トラブルが起きると焦ってしまいますが、ここでお伝えすることを覚えておき、冷静に対処するようにしてください。


故障した箇所をマークで確認する


ボルボが故障したときは、故障箇所をマークで確認しましょう。メーター内に表示される警告灯やインフォメーションディスプレイに表示される内容を覚えておき、どこに不具合が発生したのかを把握しておくことが重要です。


故障したときの車の状況を把握する


故障したときは、状況の把握をしましょう。走行中のトラブルなのか、停車中の不具合なのか、どこかぶつけてしまったために起きた故障なのか、故障時の日時や場所を覚えておくことが大切です。故障したときの状況次第で、故障箇所の修理だけでなく、関連する部位の確認箇所が変わる場合があります。トラブルの続発を防ぐためにも、故障時の状況把握をしっかりとしておきましょう。


修理にかかる費用を見積もりする


ボルボの故障により修理が必要なときは、修理費用の見積もりをしましょう。部品によっては、本国から輸入しなければならないものもあります。そのため、ディーラーだけでなく、OEMパーツを取り扱う修理工場でも見積もりをとりましょう。複数箇所の修理見積もりを比較をすると、費用を抑えられるだけでなく、短期間で修理できるケースがあります。


業者に相談する


故障が発生したときは業者に相談してください。走行中の場合は、安全な場所に車を停めてから、電話で故障の状況を伝えましょう。トラブルの内容によって、自走で修理工場に入庫するのかレッカー移動をするのかが変わります。また、同じトラブルでも、原因が異なれば対応方法も変わるため、どのような状況で故障したのかを詳しく伝えましょう。


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故障が少ないボルボの特徴



スカンジナビアンデザインで独自の魅力があるボルボですが、故障が多いため、買ってはいけないといった意見もあります。しかし、これらの声の多くは中古のボルボに対して言われていることが多いです。ボルボは、新車価格が高いものの、中古になると安い値段になります。その理由は、保証が切れた車両や不具合が多く手放された車両が販売されているためです。


故障が少ないボルボを求めるのであれば、新車を買う方が良いでしょう。新車であれば3年間の保証が付帯します。さらに、延長保証に加入すれば、最長7年まで保証を受けることが可能です。ただし、保証を受けるためには、ディーラーでの整備を受けなければならないなど、条件がある場合があります。4年目以降の延長保証は、慎重に検討してください。


ボルボが故障した場合の修理の依頼先と費用相場


ボルボが故障したとき、どこに修理を依頼すれば良いのでしょうか。ここでは、修理の依頼先と費用相場をお伝えします。


ディーラー


ボルボが故障したときの依頼先にディーラーがあります。特に保証期間中は、ディーラーに依頼しましょう。修理の内容によっては保証で修理できるため、無償になるケースがあります。保証期間が終わると、実費での修理になります。おおよその修理費用の相場は、消耗品関連が約5,000円~、マウントやブッシュ関連が約10,000円~、エバポレーターが約80,000円~、ターボ交換が約160,000円~です。


修理工場


保証期間が終わると、今まで保証により無償だった修理も有償になります。少しでも修理費用を抑えるために、修理工場を選ぶ方も多いでしょう。おおよその費用は、消耗品関連が約5,000円~、マウントやブッシュ関連が約10,000円~、エバポレーターが約80,000円~、ターボ交換が約160,000円~です。


相場だけを比較すると、ディーラーと違いはありません。その理由は、ボルボの修理には純正部品を使用することが多いからです。しかし、修理工場では交渉次第で、工賃をサービスしてもらったり割り引いてもらったりできることも多いため、ディーラーよりも費用を安く抑えることができるでしょう。


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ボルボへの乗り換えを検討した場合には外車王での売却見積もり


ボルボは、故障が多いと言われますが、定期的に点検やメンテナンスをすれば大きなトラブルや不具合を防止できます。北欧ならではの魅力があるボルボへ乗り換えるためには資金が必要です。今乗っている外車を売ってボルボの購入資金にあてたいのであれば、外車王で売却の見積もりをしましょう。


外車王は、外車を専門に買取しており、メーカーや車種を問わず大歓迎です。また、外車ならではの特徴や個性を最大限に評価できるため、高い買取額を提示できる可能性があります。さらに、外車王は出張による無料査定であるため、自宅にいながら買取査定をすることが可能です。買取額に納得できれば、その日に買取することもできます。外車王は、中古車買取でよくある引き上げ後の減額、いわゆる"二重査定"が一切なく、JPUCに加盟しているため、安心して取引できます。外車のことなら外車王へお問い合わせください。


故障対応を頭に入れて安心してボルボに乗りましょう


ボルボは、北欧ならではのデザインや質感により高い人気を誇ります。また、故障が多いと言われますが、点検やメンテナンスを定期的に実施し、不具合や違和感があったときに適宜チェックすることで、トラブルを防ぐことが可能です。万が一のときの対応・相談先や入庫先・保証を利用して、ボルボと楽しく快適なカーライフを送りましょう。

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