ボルボ・カーの7月販売21%増、電動車ブランドが好調

スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーが3日発表した7月の世界販売は5万4,165台で、前年同月に比べ21%増加した。販売増加は11カ月連続だが、前月(6万6,379台)実績より1万2,214台少なった。

1-7月期の販売は前年同期比18%増の39万5,856台に拡大した。7月の販売台数を地域別にみると、主力市場の欧州が前年同月比28%増の2万286台となったほか、米国は57%増の1万785台、その他の地域も39%増の8,912台と好調だった。中国は8%減の1万4,182台に低迷した。

完全電気自動車(BEV)やプラグインハイブリッド車(PHV)など充電可能な車種の専門ブランド「リチャージ」の販売が好調で、特にBEVは前年同月比248%増の伸びを記録した。同ブランドは7月の世界販売の35%、欧州販売の56%を占めた。

リチャージブランドの世界販売は95%増の1万8,702台に拡大した。地域別にみると、最も伸び率が大きいのは米国の226%増(3,132台)で、その他の地域(111%増、3,115台)、欧州(78%増、1万1,285台)、中国(44%増、1,170台)と続いた。

リチャージの完全電気自動車(BEV)は248%増の5,504台に伸びた。米国の1,235%増(1,255台)を筆頭に、その他の地域(739%増、1,284台)、欧州(173%増、2,712台)と急拡大した。中国は26%減の253台に後退した。

7月の販売をモデル別にみると、「XC60」(1万8,259台)、「XC40」(1万4,594台)、「XC90」(8,640台)のSUV3モデルが好調だった。

［画像/Adobe Stock 提供元/FBC Business Consulting GmbH］