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更新2018.05.01

1回100万円は都市伝説なのか?スーパーカーは車検費用もスーパーだった

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JUN MASUDA

ランボルギーニ・ウラカンの車検を受けてきた。
ランボルギーニの車検は想像するだけで恐怖だ。
なんといってもランボルギーニはスーパーカーである。
そして「スーパーカーの車検」というと、万札がいくらあっても足りないという印象をお持ちではないだろうか。

スーパーカーの車検

しかしながら、ランボルギーニ・ウラカンは現代のクルマである。
1990年代のように「財布に現金で100万円くらいないと乗れない」といった時代のクルマではない。

それでも車検には418,000円かかった



ボクはランボルギーニ・ガヤルド、ランボルギーニ・ウラカンと乗り継いでいる。
ガヤルドを所有していたときにも一度車検を経験しているが、その際の車検費用は439,590円だった。
そして今回、ウラカンの車検にかかった費用は418,000円である。

順を追って話していこう。

まず、ランボルギーニ・ウラカンを車検に出そうと見積もりを取った際、その金額は512,337円であった。
もちろんある程度の予想はしていたものの、これは相当な額である。

ボクはその見積もりを重箱の隅をつつくようにチェックし、不要と思われる項目を削った。削りまくった。
たとえば、ボクは雨の日にウラカンを乗ることはなく、ワイパーブレードの交換もケチった(ワイパーブレードは2本で18,439円もする!)。
バッテリーについても、いつも自宅ガレージでマメに充電しているので、これも省いた(もちろんテスターにて、十分な容量が確保されていることは確認している)。

スーパーカーの車検
そうして実現した額が418,000円だ。

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車検費用の詳細はこうなっている



ここでランボルギーニの車検とは、どこにどういった費用がかかるのかを見てみよう。
下記が実際にウラカンの車検にかかった費用である。

1.車検整備基本工賃 140,400円(下記項目が含まれる)
・下回り点検、調整、注油
・ケーブル関係点検、調整、注油
・灯火、保安装置点検、調整、注油
・動力伝達装置(クラッチ)点検、調整、注油
・HC/CO 測定、調整
・ヘッドライト焦点調整
2.ブレーキ関係 点検、フルード交換(HYDRAULAN 404) 8,920円
3.エンジンオイル交換(VW504.00 カストロールSLX 5W-30) 22,680円
4.エンジンオイルエレメント交換 7,344円
5.ドレンワッシャー交換 300円
6.スパークプラグ交換 32,290円
7.エアクリーナーエレメント交換 20,994円
8.ロングライフクーラント交換 技術料21,060円+31,104円
8.クーラントリザーバキャップ交換 11,750円
9.エアコンマイクロフィルター交換 技術料7,020円+9,233円


10.自賠責保険 25,830円
11.重量税 32,800円
12.印紙代 1,800円
13.代行手数料 43,200円
14.テスター代 2,160円


スーパーカーの車検

本当にこれだけの費用は必要か?



正直言えば、これよりも車検費用を安く収めることは可能だ。
正規ディーラー以外に車検を依頼すればいい。

だが、ボクはそうしなかった。
なぜか?
ランボルギーニは壊れると「とんでもなく」お金がかかるからだ。
そして、どこが壊れそうなのかを見極める”目利き”については、より多くの台数を整備しているランボルギーニ正規ディーラーに勝るものはない。

なんとか車検や整備費用を安くあげようと、正規ディーラー以外に依頼し、結果として状況が悪化した例を、ボクはいくつも知っている。
さらに、近代のクルマは専用のテスターや、スペシャルツールなくしては完全な整備はできない。

ランボルギーニに限らず、クルマは壊れてから修理するのでは「手遅れ」の場合がある。
さらにスーパーカーは、その強大な馬力ゆえ、「自らのパワーで、壊れながら走っているようなものだ」とボクは考えている。
だから、実際にパーツが破損したときの「壊れ方」も常軌を逸した場合がある。

100〜200馬力程度のクルマとは壊れ方が違うし、もともと「600馬力以上に耐えられるように」設計されているから、パーツ代だって高価だ。
そのために「壊れそうな場所を予見して整備や修理を行う」ことが非常に重要になってくる。

つまり結果的に「予防こそがもっとも安価にスーパーカーを維持する方法であり、クルマにも負担がかからない」ということになるが、その意味でも大切なクルマを預けるディーラーやショップは慎重に選びたい。

車検を受けて手元にもどって来たウラカンはこれまでにもまして快調だ。
今回車検をお願いしたのは「ランボルギーニ大阪」だが、ここで感謝の意を表したい。

[ライター・撮影/JUN MASUDA]

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