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ドイツ現地レポ

更新2018.03.08

ドイツの春。法律で義務付けられているタイヤ交換の季節がやってきた!

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NAO

ドイツでは、今週初めまでイースター連休でした。長い冬を越えてようやく暖かくなる3~4月、スーパーなどの広い駐車場でせっせとタイヤ交換をしている方をときどき見かけます。なぜこの時期かと言いますと、ドイツでは夏・冬タイヤの交換が法律で義務付けられているからなのです。



タイヤは夏用タイヤ(通常タイヤ)と冬用タイヤに分かれています。冬になると「M+S表示付きの冬タイヤ」の装着が義務付けられています。「M+Sタイヤ」とは、特定の天候下「Matsch(ぬかるみ)」と「Schnee(雪)」に対応したタイヤのことで、冬の気象状況でも必要なグリップ力が保証されているものです。

実は「〇月〜〇月までが義務」という詳しい規定はなく、特定の気温・気候になったときが装着時期となります(大体気温7℃以下が「冬気温」だと言われています)。ADACなどは、毎年10月から3月まで冬タイヤの装着を奨励しており、ディーラーや自動車工場も早めのタイヤ交換を呼びかけています。



タイヤ交換は、購入したディーラーに頼むのが一般的です


前述のように、ときどき自分でタイヤ交換している方もいます。しかし、何より力仕事なので、ほとんどの人はディーラーに頼んで交換するものと思われます。我が家も例外ではなく、ディーラーよりタイヤ交換作業の招待状が届いたので、早速(・・・といっても世間的には遅いかも)行ってまいりました。この時期はタイヤ交換のお客さんで一杯ですので、事前予約がベターです。


▲クルマのキーを渡して、書類にサインをして…待っている間に物販エリアをうろうろ


▲ここでは、タイヤ交換を待つ顧客向けに軽食も用意してありました

混み具合によってそれぞれですが、今回は30分ほどでタイヤ交換が完了。これまで使用していたタイヤは、ディーラーで保管しておいてもらえるのもありがたいです。



料金は4本で20ユーロ。安いところだと15ユーロほどでやってもらえるようですが、ディーラーでも工場でもタイヤ交換料に関してはあまり大差ないようです。どこのタイヤを使うか、交換済みタイヤを保管しておいてもらえるかなどで判断して良いと思います。ディーラーの場合は、支払いは請求書を送ってもらい、後日振込みとなります。

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春と秋にはタイヤ交換を忘れずに!


冬タイヤの装着義務は、ほぼすべての自動車と二輪車が対象となっています。この義務はドイツ特有のもので、例えば隣国オランダには装着義務はありません。自家用車だけでなく、レンタカーや外国で登録した車両も、ドイツ国内を走行する際は時期に沿ったタイヤを装備しなければなりません。違反すると、減点に加えて60ユーロ(約8,000円)の罰金が科せられます。また夏タイヤ装着のまま走行し、雪や凍結時に動けなくなり、交通の妨げとなった場合は80ユーロ(約10,000円)、さらに事故を起こした場合は120ユーロ(約15,000円)の罰金となります。

今回は冬から夏タイヤへの交換でしたが、また10月前後になると冬用へ切り替えます。ドイツの冬は厳しく、明け方は道路が凍結していることが多いため、安全のためにも早めのタイヤ交換が重要です。季節に合わないタイヤを装着している場合の事故だと、保険が適用されない場合もあります。旅行中でもドイツでクルマを運転する方は気をつけてくださいね。

[ライター・写真/NAO]

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