更新2021.05.28
ミニ(MINI)のエンジンオイルの役割とは。費用の目安や種類についても紹介
外車王SOKEN編集部
ミニを維持していく上で避けて通れないのがエンジンオイル交換です。しかし、単にエンジンオイル交換を行えばよいというものでもなく、エンジンオイルの種類や交換時期を理解する必要があります。そのためにはまず、エンジンオイルの役割を知ることが大切です。
ここでは、ミニのエンジンオイルの役割や種類、交換時期について解説します。また、エンジンオイルオイル交換の費用の目安についても紹介しますので、参考にしてください。
ミニ(MINI)のエンジンオイルの役割とは
エンジンオイルの役割は大きく分けて、「潤滑作用」「密封作用」「冷却作用」「洗浄分散作用」「防錆作用」の5つです。また、この5つの役割を知ることで、ミニのエンジンオイル交換の必要性を理解できるはずです。
ここでは、それぞれの役割について解説します。
潤滑作用
エンジンオイルは別名、潤滑油と言われます。その大きな役割は部品と部品の間を潤滑し、なおかつ摩擦を減らすことでしょう。車のエンジンには、高速で回転する部品はもちろんのこと、高速で上下に動く部品も数多くあります。それらの激しい動作がスムーズに行われるために、エンジンオイルは欠かせない存在です。
もし、エンジンオイルの潤滑なしに部品同士が触れ合えば、エンジンは一瞬にして焼き付き、車はすぐに動かなくなります。つまり、エンジンオイルのお陰で、エンジンがスムーズに効率よく動ということです。
密封作用
エンジンの部品は隙間がないように見えて、実はクリアランスと呼ばれるわずかな隙間が空けられています。エンジンオイルは、この部品の隙間を埋める役割も担っています。エンジンオイルによる密封作用がないと、エンジンの爆発の際の圧縮圧力が隙間から逃げてしまい、エンジンのパワーダウンに繋がります。
冷却作用
エンジンオイルは、エンジン内部の細かいところを循環し、熱を吸収しながらエンジン下部に取り付けられたオイルパンと呼ばれるエンジンオイルを溜める入れ物に戻ってきます。ここでエンジンオイルは冷却され、再びエンジン内部を循環し、これが繰り返されることで冷却作用が働きます。また、高性能車にはオイルクーラーが取り付けられており、その効果をさらに向上させています。
洗浄分散作用
エンジンオイルがエンジン内部を循環することで、様々な汚れを取り込み、綺麗に保ちます。汚れの原因としては、「燃焼時に発生するスス」 「空気とともにエンジン内部に入り込む小さなゴミ」「金属が触れあうことで発生する金属粉」などが挙げられます。
ただし、吸収された汚れはオイルフィルターまで運ばれろ過されますが、フィルターの目でとらえきれない汚れやオイルフィルターそのものの性能低下により、エンジンオイルは徐々に汚れていきます。そのため、エンジンオイルとオイルフィルターの定期的な交換が必要です。
防錆作用
エンジンに錆を発生させないためには、金属面を空気に触れさせないことが重要ですが、エンジンオイルが循環することで防錆効果が発揮されます。
また、エンジン内部では激しい温度変化によって、内部に取り込んだ空気中の水分が結露することがあります。しかし、結露でできた水分がエンジンオイルと混ざり合うことで、エンジンの焼き付きなどを防ぎます。もちろん、許容範囲を超えて水分が混ざってしまった場合は早めのエンジンオイル交換が必要です。
ミニ(MINI)のオイル交換の費用の目安
ミニのエンジンオイル交換は、どこで行うかによって費用が大きく異なります。また、方法も様々ですが、「ディーラーで行う」「カー用品店で行う」「自分で行う」の3つが一般的です。
ここでは、それぞれの交換場合のエンジンオイル交換の費用について紹介します。
ディーラーで行う場合
ミニのエンジンオイル交換をディーラーで行った場合の費用は、ガソリン車、クリーンディーゼル車にかかわらず20,000~25,000円程度です。ディーラーで交換する場合はミニの純正エンジンオイルが使われます。ミニの純正オイルはロングライフオイルになるため、カー用品店などに比べて割高なります。また、オイルフィルターを同時に交換する場合は、5,000円程度の部品代・工賃が別途かかります。
カー用品店で行う場合
ミニのエンジンオイル交換をオートバックスなどのカー用品店で行った場合の費用は、ガソリン車が7,000~9,000円程度、クリーディーゼル車が8,000~10,000程度となります。また、オイルフィルターを同時に交換する場合は、ディーラーと同様に別途費用が必要になります。しかし、優良部品と言われる社外品を扱っているカー用品店がほとんどため、ディーラーの半額程度の2,000~3,000円程度で交換することが可能です。
自分で行う場合
自分でエンジンオイル交換を行う場合の費用は、極端に安いエンジンオイルを選ばない限りはカー用品店と大きく変わりません。もちろん、工賃はかかりませんので、その分だけ費用を抑えることができます。具体的には、ガソリン車、クリーディーゼル車にかかわらず6,000~7,000円程度です。また、オイルフィルターの交換に関してもエンジンオイル交換と同様に工賃がかかりませんので、カー用品店の半分程度の1,500~2,000円程度で交換することが可能です。
ミニ(MINI)のエンジンオイルの種類
ミニのエンジンオイルのうち一般的に流通しているのは以下の6種類です。
純正エンジンオイル
・ガソリン車:BMW MINI 純正 ロングライフオイル01 5W-30
・クリーディーゼル車:BMW MINI 純正 ロングライフオイル04 5W-30
社外エンジンオイル(モービル)
・ガソリン車:モービル1 FSX2 5W-40
・クリーディーゼル車:モービル1 ESP 5W-30
社外エンジンオイル(カストロール)
・ガソリン車:カストロール エッジ 5W-40
・クリーディーゼル車:カストロール エッジ 5W-30 ロングライフ
ミニのエンジンオイルに社外品を使う場合は、ACEA規格のエンジンオイルを使用しなければなりません。ACEA規格とは、欧州自動車工業会が定めたエンジンオイルの規格で、一般的に国産車の規格のエンジンオイルよりもグレードが高いと言われています。さらに、ミニの場合は100%化学合成油が推奨されており、これらの条件を満たすエンジンオイルは基本的にモービルとカストロールのみとなります。したがって、ガソリン車とクリーディーゼル車にそれぞれ分けた場合は、全部で6種類となるのです。また、必要となるエンジンオイル量は、世代や搭載されるエンジンにかかわらず4~5リットルです。
ミニ(MINI)のエンジンオイル交換時期目安
ミニのエンジンオイル交換時期の目安は、通常のエンジンオイルが5,000~8,000kmで、ロングライフオイルが10,000~15,000kmとなります。
ミニをはじめとする近年の欧州車は、エンジンオイルの交換時期を警告灯で知らせてくれますが、乗り方によってベストな交換時期は異なります。例えば、買い物などの街乗りがメインの方はエンジンオイルの劣化が進みやすい傾向があるので、早めのエンジンオイル交換が必要です。逆に月に1回程度、高速道路を使う方などは、エンジンオイルの負担を軽減できるので交換時期をギリギリまで遅らせることができます。
車のエンジン内部には、温度変化により水分が発生し許容範囲を超えるとエンジンオイルの乳化が始まります。したがって、買い物などの短距離走行で水分が蒸発する前に目的地に到着してしまう場合などは、エンジンオイルの劣化が進みやすくなります。また、水分を蒸発させるためには最低30分の連続走行が必要と言われています。
つまり、エンジンオイル交換のタイミングを走行距離だけで判断してしまうと、エンジンをベストコンディションに保てない可能性があるということです。
オイル交換を機に乗り換えを検討した場合には外車王での売却見積もりを
エンジンオイル交換は、エンジンのコンディションを整えるだけでなく、車の寿命のバロメーターになります。例えば、エンジンオイルの減り具合はひとつの目安になります。エンジンオイルの交換の際に1リットル程度減っている場合は、乗り換えを考えた方がよいかもしれません。
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是非、希望額での買取が実現した際には、トラブルフリーで乗れる新車のミニを検討してみてください。
適切にエンジンオイル交換をして長くミニ(MINI)に乗りましょう
ここまで、ミニのエンジンオイルについて様々な角度から解説してきました。
エンジンオイルは定期的に交換を行わなければならない消耗部品のひとつですが、役割を理解すればエンジンオイル交換が車にとって重要であることに気がつくはずです。もちろん、経済的な負担はありますが、条件さえ満たしていれば安価な社外品でも全く問題ありません。
適切なエンジンオイル交換を行い、末永くミニに乗りましょう。
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