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ドイツ現地レポ

更新2023.10.13

クラシックカー大国のドイツならでは!ソフトトップの幌専門店を発見!

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高岡 ケン

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世の中には多種多様な専門店が存在する。


クルマひとつにしても、タイヤやコーティング、電装系専門店などさまざまだ。


何かに特化した「専門店」というのは、その分野のプロフェッショナルであり、高い水準のサービスを提供することができる。


「クラシックカー大国」といわれるドイツでは、クラシックカーに付随した専門店が数多くある。


その結果、クラシックカーを維持するうえで高品質かつ幅広いサービスを受けられるのが魅力的だ。



そんなクラシックカーオーナーにとって心強いドイツだが、先日とあるクラシックカーの祭典で著者も驚きの専門店を発見した。


それは「ソフトトップの幌専門店」である。


そこで今回の記事では、ドイツ現地で見つけた興味深い専門店について調べてみた。


■1.1977年創業の老舗幌専門店とは?



「Klaus Hermann Mayer Kraftfahrzeugtechnik GmbH(KHM)」は、1977年創業のソフトトップ専門店である。


カブリオレ、ロードスター、コーバーチブル、そのほかのオープンカーのソフトトップ修理、張り替えなどもメインに取り組んでいる。


他にはシザーシート、カーペットなども製造しており、すぐに取り付けができるように一つ一つ縫製されている。



シュツットガルトのエスリンゲンにオフィス、店舗、工場があり、3000平方メートルの大型倉庫には常時3000個ほどの在庫を常備しているとのことだ。


この非常に難しいビジネスの分野において、品質、サービス、品揃えは世界最大規模を誇っているという。



高品質かつリーズナブルで、スペアパーツが存在しない特別なオーダーにも対応している。


製品はコレクター、トリムショップ、自動車工場、個人顧客の元へ配送されており、世界中からオーダーを受けている唯一無二の会社だ。


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■2.ソフトトップの手入れは難しい?



ソフトトップには主にビニール製の生地が用いられている。


このビニール製の生地は、紫外線や雨、湿気などに弱く、適切なケアを行わないとすぐに劣化してしまうのだ。


また、屋外駐車をしている場合は、幌は常に紫外線や雨風に晒されてしまい、色褪せてしまったり、縮んでしまったりする可能性が高まる。


そのため、ソフトトップのクルマはできるだけ屋内に保管し、万が一、汚れた場合には早めに対処しなければならない。



それゆえに普段乗りのクルマがソフトトップの場合は、非常に手入れが大変なのだ。


一般的には、ソフトトップの寿命は5〜10年といわれており、どんなにていねいな手入れを行なったとしても、10年以上キレイな状態を保ち続けるのは難しいだろう。


ソフトトップが寿命を迎えると、生地の色が変色したり、折りたたみ時のシワが目立ったり、生地の変形により車内に雨漏れする場合がある。


こうなったら、ソフトトップの生地を張り替えないといけないのだが、張り替え費用は安くても数十万はかかるだろう。


このような理由から、ソフトトップのクルマは手入れが難しいといわれてるのだ。


■3.ソフトトップのメリットとデメリットとは?



ソフトトップを購入するメリットは、何といってもオープンカーにして走ることで開放感が得られる点だ。


心地よく温かい太陽の光を肌に感じたり、髪をそっと吹き抜けるそよ風や、自然の香りを感じながらドライブを楽しむことができる。


誰しも一度はオープンカーに憧れを抱いたことがあるだろう。


そして、いちど味わってしまうとやみつきになってしまう人がいても何ら不思議ではない。


その一方で、デメリットとしては、技術的な部分で閉じた状態でもほとんどのコンバーチブルは従来の車両よりも騒音が大きくなることだ。


ソフトトップの構造上、完全に密閉することは非常に難しく、僅かながら隙間が空いてしまうため、走行中の風切り音は避けられない。


またハードトップであろうと、ソフトトップであろうと、オープン時は幌がトランクに格納されるため、トランク内にはほとんどスペースが残っていない。


さらに、コンバーチブルは重量が重いことが多いので、燃料消費量も高くなってしまう。


維持費に関しては、燃料消費量が高いことやスペアパーツが高価であること、ソフトトップ定期的なお手入れが必要であることを考えると従来のクルマよりも遥かに不利なパフォーマンスとなるだろう。


しかし、これらの理由を踏まえたうえでも「一度は乗ってみたい!」と思えるのがオープンカーの魅力ではないだろうか。


開放感や爽快感を味わいながら、悠々とドライブする姿を想像する……。


そしてオープンカーを走らせて気づくのだ。それこそが「ロマン」なのだということを!

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