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更新2022.10.25

ジープの税金は高いのか。1ナンバー登録などの税金を抑える方法についても解説

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外車王SOKEN編集部


ジープと言えば、武骨でタフな元祖クロカンとして絶大な人気を誇ったJKラングラーを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。ラングラーは2018年のフルモデルチェンジで4代目となり更なる進化を遂げましたが、大幅に排気量を下げた新開発のダウンサイジングターボを搭載するなど税金面でも大きな変化がありました。


ここではジープの5つのモデルの税金について詳しく解説します。また、1ナンバー登録などのジープの税金を抑える方法についても紹介しますので、参考にしてください。


ジープにかかる税金の種類と支払いのタイミング



ジープには、下記のように大きく分けて5種類の税金がかかります。また、それぞれの税金は支払いのタイミングが異なります。


・環境性能割
・自動車重量税
・自動車税
・ガソリン税
・消費税


ここでは、ジープにかかる税金の特徴や支払いのタイミングについて種類ごとに解説します。


環境性能割


環境性能割は自動車取得税の廃止に伴って導入された税金です。環境性能割は自動車取得税と同様に車の取得価格に応じて課税される税金です。燃費性能に応じて乗用車は0~3%、軽自動車は0~2%が課税されます。 支払いのタイミングは新車購入時もしくは中古車購入時です。一般的には購入店からいわゆる諸費用の一部として請求されます。
自動車重量税
自動車重量税は、自動車の重さに対して課せられる税金です。乗用車の場合は、0.5トンごとに税額が決められています。


3年自家用(新車新規登録時)の自動車重量税は以下のとおりです。


・0.5t以下:12,300円
・0.5t超~1t以下:24,600円
・1t超~1.5t以下:36,900円
・1.5t超~2t以下:49,200円
・2t超~2.5t以下:61,500円
・2.5t超~3t以下:73,800円


支払いのタイミングは新車・中古車購入時と継続検査(車検)時です。車両代や車検代とあわせて3年分もしくは2年分の税金を支払います。ただし、購入時点で車検が残っている中古車は、納付の必要がありません。


現在のジープは、人気のラングラーが1.5t超~2t以下に属するグレードと2t超~2.5t以下に属するグレードが存在しますので、購入時には注意が必要です。


自動車税


自動車税は、毎年4月1日時点の所有者(所有権留保の場合は使用者)に対して課される税金です。排気量に応じて翌年3月までの1年分が課税されます。


支払いのタイミングは原則として5月31日です。5月初旬頃に納付書が届きますので、5月末日までに最寄りの金融機関やコンビニエンスストアで支払います。


自動車税の税額は、車種・用途・排気量によって決められています。2019年9月30日以前に購入した場合の自動車税は以下のとおりです。


・軽自動車:10,800円
・1リットル以下 29,500円
・1リットル超~1.5リットル以下 34,500円
・1.5リットル超~2.0リットル以下 39,500円
・2.0リットル超~2.5リットル以下 45,000円
・2.5リットル超~3.0リットル以下 51,000円
・3.0リットル超~3.5リットル以下 58,000円
・3.5リットル超~4.0リットル以下 66,500円
・4.0リットル超~4.5リットル以下 76,500円
・4.5リットル超~6.0リットル以下 88,000円
・6.0リットル超 111,000円


2019年10月1日から、自動車税率の引下げ(恒久減税)が実施されました。
自動車税率の引下げは排気量が小さいほど減税額が大きくなる仕組みになっており、最大で4,500円引き下げられました。なお、軽自動車税の税率は変更されません。2019年10月1日以降に購入した場合の自動車税は以下のとおりです。


・軽自動車 :10,800円
・1リットル以下:25,000円
・1リットル超~1.5リットル以下:30,500円
・1.5リットル超~2.0リットル以下:36,000円
・2.0リットル超~2.5リットル以下:43,500円
・2.5リットル超~3.0リットル以下:50,000円
・3.0リットル超~3.5リットル以下:57,000円
・3.5リットル超~4.0リットル以下:65,500円
・4.0リットル超~4.5リットル以下:75,500円
・4.5リットル超~6.0リットル以下:87,000円
・6.0リットル超:110,000円


現在のジープは、人気のラングラーが一部のグレードに新開発の2リッター直列4気筒ターボエンジンを設定しており、通常の3.6リッターV型6気筒エンジンを搭載するグレードに対して、自動車税だけで29,500円もの差が生まれています。


ガソリン税


ガソリン税は、正式には「揮発油税及び地方揮発油税」と呼ばれる1リットルあたり53.8円かかる税金です。また、ガソリンにはガソリン税・石油税・消費税という3つの税金が課せられるという特徴があります。


内訳は、石油税が2.8円、ガソリン税においては、地方揮発油税5.2円・揮発油税48.6円の合計53.8円です。さらにこの2つの税金に対して消費税が課せられます。


支払いのタイミングはガソリンの購入時です。1回の給油で1万円超えが当たり前のジープにとっては、税金がかかっている上に、さらに消費税を課すいわゆる二重課税は頭の痛い問題です。


消費税


消費税は、物やサービスを消費したときにかかる税金です。新車や中古車の車両価格や諸費用の一部に発生しますので、支払いのタイミングは新車・中古車の購入時です。また、ガソリンを入れる際にはガソリン税と合わせて消費税が課されます。


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ジープの車種別の税金額



現在ジープは5つのモデルを国内で展開していますが、排気量を下げてターボを組み合わせるダウンサイジングターボやジープ初のプラグインハイブリッドが導入されるなど、税金面でも以前とは違う特徴が見られるようになりました。


ここでは、ジープの新車を購入した場合の車種別の税金ついて詳しく解説します。また、ジープと同じ歴史を持つ三菱ジープの税金についても触れていますので、参考にしてください。


レネゲード


レネゲードは、フィアット500X と基本メカニズムの大半を共用するコンパクトSUVです。ただし、2020年11月にはジープブランド初となるプラグインハイブリッドを発表しており、フィアット500Xとの差別化が図られています。


レネゲードの自動車重量税・環境性能割・翌年の自動車税は以下のとおりです。


マルチエア1.4リッターターボエンジン搭載のグレード
・自動車税:30,500円
・自動車重量税:36,900~49,200円
・環境性能割:74,800~96,400円
合計:142,200~176,100円


プラグインハイブリッドのグレード
・自動車税:8,000円(75%軽減)
・自動車重量税:免税
・環境性能割:免税
合計:8,000円


レネゲードは全幅が約1.8メーター近くあるなど、大きくて重いイメージがあります。しかし、ご覧いただいたとおりエコカー減税の対象となるプラグインハイブリッドは減税の恩恵を受けられます。


ラングラー


ラングラーは、ジープの販売を牽引する人気のクロスカントリーSUVです。また、現在のJLラングラーの先代モデルにあたるJKラングラーは、いまだに中古車市場で高い人気を誇っています。


ラングラーの自動車重量税・環境性能割・翌年の自動車税は以下のとおりです。


2リッター直列4気筒ターボエンジン搭載のグレード
・自動車税:36,000円
・自動車重量税:49,200円
・環境性能割:131,300~152,100円
合計:216,500~237,300円


3.6リッターV型6気筒エンジンのグレード
・自動車税:65,500円
・自動車重量税:49,200~61,500円
・環境性能割:120,700~154,300円
合計:235,400~281,300円


現在のラングラーは、新開発の2リッターターボエンジンを搭載するグレードを選択すれば税金を安く抑えることができます。3.6リッターを選択した場合はグレードによって自動車重量税が異なります。具体的には、人気のサハラは2トン以下のため自動車重量税が49,200円ですが、最上級グレードのルビコンは車両重量が2050kgのため、自動車重量税が大幅に上がり61,500円となります。


チェロキー


チェロキーは、洗練されたデザインと圧倒的な実用性を備えるミッドサイズSUVです。


チェロキーの自動車重量税・環境性能割・翌年の自動車税は以下のとおりです。


2リッター直列4気筒ターボエンジン搭載のグレード
・自動車税:36,000円
・自動車重量税:49,200円
・環境性能割:124,200~127,300円
合計:209,400~212,500円


2.4リッター直列4気筒エンジンのグレード
・自動車税:43,500円
・自動車重量税:49,200円
・環境性能割:110,900~112,600円
合計:203,600~205,300円


チェロキーは、ラングラーと同様に新開発の2リッターターボエンジンを搭載するグレードを選択すれば自動車税を安く抑えることができます。ただし、同時に車両価格が約50万円上がるため、トータルで見るとグレードごとの差はほとんどないと言えるでしょう。


グランドチェロキー


グランドチェロキーは、ジープブランドのフラッグシップモデルです。


グランドチェロキーの自動車重量税・環境性能割・翌年の自動車税は以下のとおりです。


3.6リッターV型6気筒エンジン搭載のグレード
・自動車税:65,500円
・自動車重量税:61,500円
・環境性能割:128,600~180,100円
合計:255,600~307,100円


SRT8
・自動車税:110,000円
・自動車重量税:61,500円
・環境性能割:217,200円
合計:388,700円


グランドチェロキーは、V型8気筒6.4リッターOHV(通称HEMI)エンジンを搭載する「SRT8」がラインナップされているため、税金面でも他のモデルとは一線を画しています。しかし、エントリーグレードはラングラーと同等の税額のため、一概に税金が高いとは言えません。


コンパス


コンパスは、レネゲードとチェロキーの間に位置するコンパクトなクロスオーバーSUVです。


コンパスの自動車重量税・環境性能割・翌年の自動車税は以下のとおりです。


・自動車税:43,500円
・自動車重量税:49,200円
・環境性能割:82,400~107,700円
合計:175,100~200,400円


コンパスは、336~439万円と比較的安い価格帯のため、取得価格に応じて課税される環境性能割を安く抑えることができます。環境性能割以外の税金も国産車の同クラスのSUVと比べて遜色ないレベルと言えるでしょう。


三菱ジープ


三菱ジープは、三菱自動車工業が1956年から2001年まで製造・販売していた四輪駆動車です。三菱ジープとクライスラーグループの中のジープは、元々はアメリカ軍の軍用車両という同じ歴史を持つため、ともにジープと呼ばれています。
長い歴史を持つ三菱ジープは、様々な仕様のモデルが存在します。したがって、税金の種類もひとつではありません。ここでは、三菱ジープの代表的なモデルと言える最終生産記念車(4ナンバー・2.7ディーゼルターボ・パートタイム4WD・4MT)について紹介します。


三菱ジープの代表的なモデルである最終生産記念車の税金は、自動車税が17,600円、継続検査(車検)時の自動車重量税が8,800円です。三菱ジープは4ナンバーの商用車になりますので、乗用車のジープと比べて税金を安く抑えることができます。しかし、トラックやバスと同様に車検は1年に1回です。また、全ての車両が13年超を理由とする重課税が課せられた中古車となります。


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ジープの税金を抑える方法



ジープの税金は、新開発のエンジンが導入されてもまだまだ高いのが現状です。そして、2007年デビューで中古車市場でも人気の高いJKラングラーは、13年を超えた車に対する税金が増加する重課税の問題に直面しています。


ここでは、13年超の重課税の問題と合わせて、1ナンバー登録という税金を抑える方法を紹介しますので、参考にしてください。


13年が経つ前に乗り換える


新車登録から10年以上経過したジープを所有するユーザーは、13年超などの重課税が始まる前に売却を検討された方がよいでしょう。


新車登録から13年超で、自動車税が概ね15%重課されます。元々排気量が大きいモデルが多いジープは大きな影響を受けると言わざるを得ません。具体的には、2007年のJKラングラーの場合で、自動車税が66,500円から76,400円に9,900円もアップします。


重課税が始まるまで2~3年の猶予がある車両と、既に増税が始まっている車両では購買意欲が大きく異なるため、売却額にも大きな差が生じます。


つまり、新車登録から10年目を迎えるあたりで売却を試みるのが、ジープの税金を安く抑える方法と言えるのです。


1ナンバー登録をする


ジープの税金を抑える方法として最もポピュラーな方法が、乗用車登録から貨物登録に変更する1ナンバー登録です。


例えば、グランドチェロキーのSRT8を1ナンバー登録にした場合は、毎年の自動車税が110,000円から16,000円になりますので、大きなメリットがあります。一方で、毎年車検を受けなければならないという大きなデメリットも存在します。


3ナンバー車を1ナンバー車に登録した場合の1年間にかかる税金の差は以下のとおりです。ここでは、ラングラー アンリミテッド サハラ 3.6を例に挙げて紹介します。


1ナンバー登録の場合


以下の費用の他に毎年訪れる車検で点検費用や代行手数料がかかります。


自動車税:16,000円
自動車重量税:9,900円
自賠責保険:20,370円
合計46,270円


3ナンバーの登録の場合


3ナンバー車は車検が3年もしくは2年となりますので、実際には以下の金額で納めるのは自動車税のみになります。ここでの比較はあくまでかかる税金を1年間分に割って算出したものです。


自動車税:66,500円
自動車重量税:16,400円
自賠責保険料:13,410円
合計:96,310円


以上のとおり、1ナンバー登録することで、年間で50,040円もお得になります。自動車税が高い車ほど減額幅が大きくなる傾向があります。
ただし、乗用車の場合は1ナンバーの条件を満たすための構造変更が必要
です。


主な構造変更の内容は以下のとおりです。


・サードシートもしくは運転席・助手席以外のシートを取り外す
・セカンドシートのリクライニングをできなくする


現在のジープでは、ラングラーとグランドチェロキーがショップなどが発売するキットによって、1ナンバー登録が可能になっています。


1ナンバー登録には、毎年の車検以外にも意外と知られていないデメリットがありますので、最後に少しだけ触れておきます。それは、1ナンバー登録は高速道路の料金が中型車以上の車種になることです。走行する高速道路によって異なりますが、3ナンバーの乗用車と比べると2割ほど料金が高くなります。さらに、中型車は休日割引の対象外になります。したがって、普段から高速道路を頻繁に利用するユーザーにとっては、1ナンバー登録のメリットは限定的かもしれません。


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税金が高くなる前にジープを売りたいなら外車王がおすすめ


ジープの代名詞であるラングラーは、先代モデルで人気のJK型がデビューから13年が過ぎようとしています。つまり、重課税などを考えた場合は今がちょうど売り時ということです。


そこで、税金が高くなる前にジープを売りたいユーザーにお勧めしたいのが輸入車専門買取の外車王です。外車王は、高年式のジープの買取はもちろんのこと、特に10年目を迎えたくらいのラングラーの買取を得意としています。また、中古車の買取でありがちな契約後の減額交渉が一切ありません。


ぜひ、希望額での買取が実現した際には、新開発のダウンサイジングターボを搭載する現行型ラングラーの購入を目指してください。


税金も維持費の1つと考えてジープの購入を検討しましょう


ここまで、ジープの税金や1ナンバー登録について解説してきましたが、ジープの税金が意外と高くないことにおどろかれたユーザーも多いのではないでしょうか。


また、1ナンバー登録については、1年間にかかる具体的な維持費を比較することで、ユーザーにとってのメリット・デメリットがわかるように説明してきました。


ジープの税金も維持費の1つと考えて購入を検討しましょう。

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