更新2022.11.11
ジープで車中泊はできるのか？車中泊におすすめなジープとアイテムも紹介
外車王SOKEN編集部
アウトドアやキャンプのブームにより、車中泊ができて荷物も運べるタフな車が注目されています。今回は、タフな車の代表格であるジープで車中泊ができるのか、また車中泊をするときにあると便利なアイテムを解説します。現在、ジープを所有していて、車中泊をしてみようかと考えているオーナーや車中泊も考慮したジープを探している方は、参考にしてみてください。
車中泊に求められる車内環境
車中泊をするためには、車内の環境が重要です。ここでは、車内の「広さ」「シートの柔らかさ」「快適装備」について解説します。ジープでの車中泊を考えているときは、これから説明する内容を踏まえた上でジープを選び、現在ジープを所有しているオーナーの方は、後付けできるパーツが販売されているかを確認して、追加できるパーツがあれば装着しておきましょう。
広さ
ジープで車中泊をするためには、車内の広さが必要です。横になったり、足を伸ばしてくつろいだりするためにも、室内長・室内幅・室内高をしっかりとチェックしてください。また、リアシートの背もたれを倒したときに、ラゲッジルームとフラットになるのかも重要なポイントです。ラゲッジスペースとリアシートの背もたれを倒したときに段差ができてしまうと、横になった時の姿勢が崩れてしまうため、ぐっすりと休めません。
シートの柔らかさ
車中泊において、シートの柔らかさも大切です。シートは、厚いクッションの方が柔らかく、座ったときにリラックスできます。シートクッション厚があり柔らかいシートであれば、シートに座ったまま背もたれを倒すことで、仮眠程度の休憩が可能です。
シートヒーターのような快適装備
車内の快適装備は、車中泊の快適性や利便性を向上させる重要な要素です。シートヒーターや開閉できるサンルーフがあれば、車内がより快適になります。また、USBポートや電源ポートが複数あると、スマートフォンなどの電子機器を複数同時に充電できるため便利です。車中泊では、車内の温度調整や電源の確保を忘れないようにしましょう。
ジープで車中泊はできる？
ジープでの車中泊はできます。ジープは、四角いボディスタイルや充実した快適装備などが特徴であるため、快適な車中泊ができるでしょう。また、ジープの持ち味でもある高い悪路走破性により、山や川など道なき道を進んでキャンプをするユーザーからの評価も高いです。
ジープで車中泊できる理由
ジープで車中泊ができる理由は、自然豊かな場所まで連れていってくれるタフな走りと、隅々まで使えるゆとりのあるスクエアな荷室を備えているからです。ただし、ラゲッジルームは、座席のようなクッション厚のある床面ではありません。素のラゲッジルームの状態で寝てしまうと、体を痛めてしまうこともあるため、車中泊用のマットや寝袋を使いましょう。車中泊用マットや寝袋は、アウトドア・キャンプ用品の販売店やインターネット通販で購入できます。
車中泊に適したジープとは
車中泊に適したジープはどのような車種なのでしょうか。ここからは、車中泊に最適なジープの紹介です。それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説します。
ラングラー
ジープの代表モデルでもあるラングラーは、タフな走りとジープらしいスタイルから男女問わず人気があります。また、ジープの持ち味である悪路走破性に優れていることも特徴です。
オフロードを頼もしく走れるラングラーは、車中泊にも適しています。フルフラットになる荷室は、横になるのに最適であるものの長さが1,710mmであるため、大人の場合少し窮屈に感じてしまうかもしれません。ジープラングラーのシートアレンジや車内の寸法は、次のとおりです。
【シートアレンジや荷室寸法】
リアシート可倒:60:40
フラットな荷室:○(フルフラット)
荷室長:925mm
リアシートを倒した場合の荷室長:1,710mm
荷室幅:1,045mm
荷室高:1,050mm
電源ポートの種類:USB・115Vアウトレット・12Vアクセサリー
※寸法は2018年式のラングラー
レネゲード
レネゲードは、2015年から販売を開始したコンパクトサイズのSUVです。ジープらしい無骨なスタイルと、乗用車らしい滑らかなスタイルを組み合わせたレネゲードは、リアシートのアレンジが多彩で、フルフラットにできます。車中泊にも適していますが、荷室の長さが最長1,570mmであるため、大人が寝る場合、斜めになる必要があるでしょう。
ジープレネゲードのシートアレンジや荷室寸法は、次のとおりです。
【シートアレンジや荷室寸法】
リアシート可倒:40:20:40
フラットな荷室:○(フルフラット)
荷室長:735mm
リアシートを倒した場合の荷室長:1,570mm
荷室幅:950mm
荷室高:755mm
電源ポートの種類:USB・12Vアクセサリー
※寸法は2019年時点でのレネゲード
コンパス
ジープコンパスは、2006年から販売を開始したクロスオーバーSUVです。2017年に2代目となり、街中やオンロードテイストを強めたスタイリッシュなスタイルとなっています。
リアシートは、フルフラットになるため、車内で横になることも可能です。ラゲッジの長さは最大1,710mmで、ラングラーと同じ長さを確保しています。コンパスの車内の幅と高さは、ラングラーよりも劣るものの、車中泊をするのに不満はないでしょう。ジープコンパスのシートアレンジや荷室寸法は、次のとおりです。
【シートアレンジや荷室寸法】
リアシート可倒:40:20:40
フラットな荷室:○(フルフラット)
荷室長:840mm
リアシートを倒した場合の荷室長:1,710mm
荷室幅:960mm
荷室高:850mm
電源ポートの種類:USB・12Vアクセサリー
※寸法は2代目コンパス
ジープでの車中泊にあると便利なアイテム
ジープで車中泊をするときは、快適に過ごす便利アイテムが必要です。車内で横になるときやくつろぐときは、リアシートの背もたれを前に倒し、ラゲッジスペースを拡大させます。ラゲッジスペースの床面は、ボードが敷かれているだけであるため、寝心地が良くありません。また、夜間の車内・車外移動、覗き込み防止対策も必要です。ここからは、車中泊をするときにあると便利なアイテムを紹介します。
車中泊用のマット
ジープでの車中泊には、寝るためのマットが必須です。この記事で紹介してきた「ラングラー」「レネゲード」「コンパス」のいずれも、車中泊ができるスペースがあります。
ただし、ラゲッジルームに直に横になると、固いフロアボードにより寝心地が悪く、身体を痛めてしまう場合もあるでしょう。車中泊をするときは、就寝用のマットを用意した方が快適に眠れます。車中泊用のマットは、アウトドア・キャンプ用品店やインターネット通販で購入が可能です。
カーテンやシェード
カーテンやシェードは、車内の覗き込みや車上荒らし防止に役立ちます。また、遮光性が高いカーテンやシェードであれば、街灯や車のライトなどの光の影響を受けにくくなるため、ぐっすり休むことが可能です。車中泊の就寝時に自分の身を保護するためにも、カーテンやシェードを準備しておきましょう。
LEDランタン
LEDランタンは、夜間の車内で物を探すときやお手洗いに行くときなどに必要です。車中泊をする場所によっては、街灯などが全く無く、手元や足元が見えないほど暗くなる場所もあります。またLEDは、省電力・長寿命であるため、日が沈んだ後から就寝まで、つけたままにしておいてもバッテリー切れや球切れの心配がありません。
車中泊のアイテムとして必須のLEDランタンは、車にひとつ置いておくと、車の故障や万が一の災害の時にも役に立ちます。車中泊の有無に関わらず、持っておいて損はないでしょう。
ジープで快適に車中泊するなら便利アイテムをそろえましょう
ジープでの車中泊は、車種によって車内の広さが異なるものの、就寝したり、くつろいだりすることが可能です。また、就寝用のマットやプライバシーを保護するカーテン・シェードというアイテムがあると、安心して快適に車中泊を楽しめます。近年では、アウトドア・キャンプブームにより、車中泊グッズのバリエーションが豊富であるため、それぞれの車種に合った便利アイテムを用意して、車中泊を楽しみましょう。
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