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更新2021.04.26

フィアットは故障しやすいのか。故障の原因から対処方法まで解説

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外車王SOKEN編集部

フィアットは、可愛らしい見た目で日本でも人気の高い車です。しかし、外車は壊れやすいというイメージから、購入を検討している人の中には故障について気になる人も多いのではないでしょうか。

この記事では、フィアットは故障しやすいのか、モデル別の故障の原因、故障した場合の対処方法まで紹介していきます。また、故障を機会に乗り換えを考えた場合の、おすすめの車の売却先についても紹介していますので、参考にしてみてください。

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外車は日本車より故障しやすい?



多くの人が持つイメージとは違い、外車は日本車と比較しても決して壊れやすいわけではありません。日本車の性能向上と時代背景が、外車に悪いイメージを植え付けてしまったのです。

歴史を見てみると、1970年代以降に国産車の性能が飛躍的に向上したことに伴い、それまでは「壊れにくい」と言われていた外車の評判は徐々に失われていきました。また、当時は海外からの輸送手段が船便だったため、部品の入手に時間がかかるうえに、修理が行える人材も少なかったので、一度故障すると修理完了まで長い時間を必要としたことも、外車の信頼性の低下に拍車をかけた要因と言えます。さらに、バブル期に入り一般にも外車が普及した結果「外車は故障が多い」という印象がさらに広まってしまいました。

しかし、現代では外車の品質も向上し、部品の輸入もスムーズになったので以前より信頼性は格段に向上しています。また、各社の努力によりサービス網も充実したので安心して外車を利用できるようになりました。そのため、現代においては外車だからと言って日本車より壊れやすいということはないのです。


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フィアットが故障しやすいと言われる理由



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上述の通り、決して外車は国産車より壊れやすいというわけではありません。しかし、なぜフィアットは故障しやすいと言われてしまうのでしょうか。その代表的な原因を3つ説明いたします。


走行環境がイタリアと異なる



フィアットが壊れやすいと言われる理由の一つは、日本とイタリアで走行環境が異なるためです。イタリアと日本での走行環境の違い、それは湿度です。両国を比較した場合、ともに 国土は海に囲まれていて、山林が占める割合は約7割、都市部の道路や駐車場は狭く、道路事情は似通っています。

しかし、気候の違いから来る湿度は大きく異なります。 イタリアの国土の大半は地中海性気候なので年間を通して湿度が低く、湿気を大敵とする工業製品には優しい環境です。

それに比べると日本は温暖湿潤気候であり、年間を通して湿度が高いため、電気機器を含めた、あらゆる部品にとって想像以上に過酷な環境です。湿気は電子部品の接触不良やゴム製部品の加水分解を招き、 設計時には予想できなかったような故障を発生させます。 

しかし、今でも80年代に製造された初代パンダが元気に走っていることを考えると、必要なメンテナンスさえ行なっていれば、40年間程度は日本でも使用できると言えます。


長期間乗車することによる経年劣化



経年劣化は長く愛車に乗る上で避けられない故障原因の一つです。 

特にフィアットでは、プラスチックやゴム部品が経年劣化に伴う故障が多いです。これも気候による違いが大きな原因と言われており、新車から概ね10年前後で内外装のプラスチックやゴム部品の劣化が目立ってきます。なかでも、ダッシュボードなどの大型パーツの劣化による表面のベタつきや、退色、割れは愛車を手放すキッカケもなり得るでしょう。


最新技術を搭載している



残念なことに、燃費や快適性を高める最新技術が故障率を高める原因になっています。

2020年現在、フィアットの各モデルには他社にはない独創的な装備が多く採用されています。たとえば、現在のフィアットの代名詞ともいえるマルチエア・エンジンなどの独自のシステムは日本車と比較すると公開されてる情報も限られています。そのため、一般の修理工場はもちろんのこと、ディーラーでも原因を解明できないトラブルが発生することがあります。

しかし、このような独自機構からくる弱点は、そのブランドの持つ魅力と表裏一体ともいえます。また日頃からメンテナンスを怠らなければ、大きな故障は防ぐことができるでしょう。


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フィアットの人気モデル別の故障の特徴



ここからは、フィアットのモデル別の故障の特徴やその傾向について説明します。

結論から言うと、フィアットは新型車として販売されて間もなかった頃の年式に初期不良が多く見られる傾向にあります。しかし、これはフィアットに限った現象ではなく、コストダウンの影響で新車開発期間が短くなった近年は、どこのブランドでも発生している問題なのです。


パンダ



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初代パンダ(1984年〜)は、市販車として初めて、FF 車をベースとして開発された四輪駆動モデルである「4X4」をラインアップするなど、革新的なコンパクトカーとして知られています。

2020年現在、確認できる故障は2011年以前に販売されていた2代目パンダに多く発生しており、その原因は主に経年劣化によるものです。

このことから、新車時の故障は比較的少なく、メーカーが推奨するメンテナンスさえ怠らなければ安心して長く乗れる評価の高いモデルと言えるでしょう。 


500 X



500Xは同社500をモチーフにデザインされたコンパクトSUVです。500X の特徴は、マルチエア 1.4 L ガソリンエンジンが、吸気バルブを既存のカム駆動とせず、油圧ピストン駆動にすることで、エンジンの燃焼状態に合わせた最適なバルブ開度を実現して高い燃費性能を誇ることです。

しかし、これは実績の少ない最新技術なので良いことばかりではなく、一部の個体でエンジン不調などの初期不良が起こっています。

ただし、この不具合の多くは初回車検までに発生することが多く、新車で購入した場合は保証で修理されている事例が多く、さらにすべての個体で発生するわけではないので、それほど心配する故障ではありません。また、近年は改良によって、以前より初期不良の発生も抑えられているようです。


バルケッタ



 初代バルケッタ(1995年〜)は、1090kgの軽量なボディに130hpを発生する1.8 L 直列4気筒エンジンを搭載する2シーターロードスターです。約2年の空白期間を置いて販売された2代目は、基本的に初代のマイナーチェンジモデルでシャシやエンジンに大きな変更はありません。

形こそ奇抜なバルケッタですが、その構造は非凡なパッケージングゆえの故障というのは極めて少ないです。しかし、オルタネーターやエアコン・コンプレッサが壊れると10万円〜20万円の痛い出費となります。

一番新しいモデルでも製造から15年以上経過していることを考えると、中古で購入する場合は信頼できるショップで、メンテナンスの行き届いた個体を探してもらうと良いでしょう。


フィアットが故障した時の対応



新車時から次々と不調が発生することは現在のフィアットではありません。しかし、5年、10年と車を使用していれば何かしら故障が発生するのはやむを得ません。

そんな場合の対応方法について、故障の発生から修理の見積もりまで順番に予習してみましょう。


故障した箇所を故障警告灯で確認する



90年代以降の多くの車には自己診断システム(OBD:オン・ボード・ダイアグノーシス)が搭載されています。自己診断システムは、車に異常が発生した場合に、メーターの中の故障警告灯(エンジン・チェックランプ)を点灯させドライバーに車の故障を伝えます。便利な自己診断システムですが、コンピューターが電気的に故障を判断できないゴム部品の劣化などは教えてくれませんので、そういった部分は日頃からの点検での確認が重要です。

もし、走行中に故障警告灯が点灯した場合は焦らず、路肩に自動車を停車させ整備工場に連絡しましょう。そのまま走れる場合でも、自分で判断せず必ず整備工場に相談してください。


故障したときの車の状況を把握する



自己診断システムからの警告を含め、異音や異臭を感じた場合、それに最初に気が付くのは車を運転しているあなた自身です。

故障した時の車の状態を正しく把握し、走行中なのか、停車中なのか、ぶつけた後なのかなど、発生時の状況を正しく整備工場に伝えることで修理もスムーズに行えます。

もし、可能ならばスマートフォンで故障時の状況を動画で記録しておくのも有効な方法です。 動画を撮る場合は、くれぐれも周囲の安全に注意してください。


修理にかかる費用を見積もりする



故障の原因がわかったら、次は修理の見積もりを依頼します。

見積もりをもらった時に、もし疑問に思うことや不可解なことがあれば遠慮せずに整備工場に質問してください。悪徳整備工場に引っ掛かり、勧められるがままに修理した結果、本当は不要だった修理をされていた事例もあります。

値段に納得できない場合は、他の業者にも見積もりを依頼しましょう。


業者に相談する



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登録から3年未満の車が故障した場合は正規ディーラーへ必ず相談しましょう。購入してから3年未満であればメーカー保証を利用して修理が受けられます。その場合は、必ず正規ディーラーにどんな修理が必要かを相談しましょう。

ちなみに、一度正規ディーラー以外で修理してしまうとその後からは保証適用されません。


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故障が少ない フィアットの特徴



故障を極力回避したいなら、新車か高年式の認定中古車がおすすめです。

パンダをはじめとした近年のフィアットは、新型車の発売からマイナーチェンジを重ね比較的故障が少なく信頼性が高いといえます。もし、予算に余裕があるのならディーラーで新車を購入されるか、もう少し予算を抑えたい場合でも高年式で保証の付帯する認定中古車を購入されると安心でしょう。

認定中古車を含め、ディーラーでの購入であれば試乗もできるので、購入する前の不安を解消できます。


フィアットが故障した場合の修理の依頼先と費用相場



自分で修理をしない限り、車が故障した場合はディーラーと一般の修理工場のどちらかに修理を依頼することになります。ここで説明する両者の特徴と費用相場を抑えて、好みと予算に合った依頼先を選択してください。


ディーラー



フィアットの修理の依頼先のひとつは、ディーラーです。

ただし、外車ディーラーの修理代は高くなる傾向にあります。しかし、高い修理代には理由があります。

それは、ディーラーには一般の修理工場にはないフィアット専用の故障診断用のコンピューターが備えられており、一般的な修理工場ではできないリモコンキーの登録など、高度な電気的修理を行えるためです。また、フィアット専門の教育を受けたメカニックが多数在籍しており、ホスピタリティも含め安心してあなたの愛車を預けられるでしょう。

これらの設備費、人件費、教育費などの経費が一般の修理工場よりかかるため、必然的に修理代も高くなってしまうのです。具体的に言うと、ディーラーの1時間当たりの工賃相場は約¥13,000です。
予算に余裕があるのなら全てのメンテナンスをディーラーに依頼すれば良いのですが、少しでも費用を抑えたいのであれば、ワイパーゴムの交換など簡単なメンテナンスは一般の修理工場に依頼するのも節約手段のひとつです。


修理工場



一般の修理工場でも、フィアットの修理を依頼できます。ただし、日本車の修理を主体としており、フィアットのような外車の取り扱いには慣れていない工場もあります。
しかし、なかにはフィアットに特化した修理工場もあり、ディーラーよりも高い技術力を持ちながらも修理代は安く済む場合もります。一般の修理工場の1時間当たりの費用相場は約¥8,000です。

一般の修理工場を選ぶデメリットは、あなたの家の近くにもフィアット専門の修理工場があるとは限らないことです。ディーラーと一般の修理工場の得意分野の違いを理解し、愛車に合った修理工場を探してみましょう。


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フィアットの乗り換えを検討した場合には外車王での売却見積もりを



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外車だからと言って壊れやすいわけではなく、むしろデザインも良く走りもいいフィアットは長く連れ添える最高の車です。 しかし、時が経てばそんな大切な愛車にも別れの時は来るもので、売るならば少しでも高く売却したいものです。売却を検討した際は、ぜひ一度外車王にご相談ください。

例えば約5万km走行した2013年式のパンダの中古車相場は約60万円ですが、買取価格はいくらなのでしょうか。答えは買取店によって大きく違います。

オークション相場を基準に買取価格を決める一般買取店とは違い、外車王では、創業以来20年間で培った独自の販売ルートがあるので高価買取が可能です。もし、下取り価格が妥当なのか知りたい時には試しに外車王にご相談ください。売却に至らなくても外車王はキャンセル料や出張査定料といった不当な請求は一切発生しません。

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故障対応を頭に入れて安心してフィアットに乗りましょう



ここまで、フィアットの故障について紹介してきました。どんな良い車でも長く乗っていれば故障は避けられないものです。新しい車でも予期せぬトラブルが発生することは避けられないことですが、今回ご紹介した故障対応を参考にして対応してください。

長年連れ添って故障が増えてきた愛車の乗り換えを検討した時は、外車王に査定を依頼してみてください。外車王との出会いは愛車が残してくれる最後の思い出になることでしょう。

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フィアットを高く買い取ってもらうには

フィアット を高値で売却したい場合は外車王がおすすめです。輸入車に精通した専門スタッフは フィアット の特徴及びセールスポイントを把握しているため、一般買取店では評価が難しい車種でも正確かつ高額査定を実現します。一般買取店で思った金額が出なかった方、ディーラー下取りに不安のある方、一括査定にうんざりの方など、愛車の価値を少しでも理解してほしいとお考えでしたら、ぜひ外車王にお任せください。

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