アイキャッチ画像
輸入車の選び方

更新2021.04.23

フィアットの税金はどのくらいかかるのか。軽自動車との税金の違いについても解説

ライター画像

外車王SOKEN編集部

フィアットと言えば、愛くるしいデザインで人気のフィアット500を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。現在、フィアットは軽自動車並みのコンパクトさとおしゃれさを合わせ持つ魅力的なモデルを国内に展開しています。そのため、税金などの維持費に興味を示すユーザーが多くいらっしゃいます。

ここではフィアットの税金について詳しく解説しますので、参考にしてください。

b3bfc790-d324-4066-afc6-a439a077df94


 


フィアットにかかる税金の種類


フィアットを購入する際は、次の税金がかかります。

・自動車税
・自動車重量税
・環境性能割
・消費税

ここでは、フィアットを取得するときにかかる自動車税、自動車重量税、環境性能割ついて、仕組みと特徴を詳しく解説します。


自動車税


自動車税は、毎年4月1日時点の所有者(所有権留保の場合は使用者)対して課される税金です。排気量に応じて翌年3月までの1年分が課税されます。5月初旬頃に納付書が届き、納付期限の5月末までに納付します。

自動車税の税額は、車種・用途・排気量に応じて定められています。2019年9月30日以前に購入した場合の自動車税額は以下の通りです。

・軽自動車:10,800円
・1リットル以下 29,500円
・1リットル超~1.5リットル以下 34,500円
・1.5リットル超~2.0リットル以下 39,500円
・2.0リットル超~2.5リットル以下 45,000円
・2.5リットル超~3.0リットル以下 51,000円
・3.0リットル超~3.5リットル以下 58,000円
・3.5リットル超~4.0リットル以下 66,500円
・4.0リットル超~4.5リットル以下 76,500円
・4.5リットル超~6.0リットル以下 88,000円
・6.0リットル超 111,000円

2019年10月1日から、自動車税率の引き下げ(恒久減税)が実施されました。

自動車税率の引き下げは、排気量が小さいほど減税額が大きくなる仕組みになっており、最大で4,500円まで引き下げられました。なお、軽自動車税の税率は変更されません。2019年10月1日以降に購入した場合の自動車税は以下の通りです。

・軽自動車 :10,800円
・1リットル以下:25,000円
・1リットル超~1.5リットル以下:30,500円
・1.5リットル超~2.0リットル以下:36,000円
・2.0リットル超~2.5リットル以下:43,500円
・2.5リットル超~3.0リットル以下:50,000円
・3.0リットル超~3.5リットル以下:57,000円
・3.5リットル超~4.0リットル以下:65,500円
・4.0リットル超~4.5リットル以下:75,500円
・4.5リットル超~6.0リットル以下:87,000円
・6.0リットル超:110,000円

現在のフィアットのラインナップでは、最も排気量が大きいモデルでも1.3リッターです。つまり、自動車税は高くても年30,500円となります。また、500やパンダは恒久減税により自動車税が29,500円から25,000円へ下げられましたので、軽自動車との税額の差が若干縮まっています。


自動車重量税


5fb3c6de-d047-473a-a14d-0dc59993f9b6
自動車重量税は、自動車の重さに対して課せられる税金です。乗用車の場合は、0.5トンごとに税額が決められています。

3年自家用(新車新規登録等時)の自動車重量税は以下のとおりです。

・0.5t以下:12,300円
・0.5t超~1t以下:24,600円
・1t超~1.5t以下:36,900円
・1.5t超~2t以下:49,200円
・2t超~2.5t以下:61,500円
・2.5t超~3t以下:73,800円

自動車重量税は自動車税のように毎年支払うものではありません。乗用車の場合は新車登録時に3年分、継続検査(車検)時に2年分を車両代や車検代とあわせて支払います。

現在のフィアットは、500の一部の車種を除き1t超~1.5t以下に属しますので、新車購入時にかかる重量税は36,900円になります。


環境性能割


 環境性能割は自動車取得税の廃止に伴って導入された税金です。環境性能割は自動車取得税と同様に車の取得価格に応じて課税される税金で、燃費性能に応じて乗用車は0~3%、軽自動車は0~2%が課税されます。 また、環境性能割は新車だけでなく中古車にも課税されます。


外車王バナー外車王バナー旧車王バナー旧車王バナー

フィアットの車種別の税金


フィアットは国内で5つのモデルを展開しています。しかし、コンパクトカーが直列3気筒の1200~1500ccが当たり前の中にあって、国産車にはない875cc直列2気筒ターボという特殊なエンジンを搭載しているなど、税金を調べるにあたって少々馴染みの薄い面があります。また、フィアット500は軽自動車に近しいコンパクトなボディサイズのため、税金も軽自動車と比較される傾向があります。さらに、フィアット500は軽自動車に近しいコンパクトなボディサイズのため、税金も軽自動車と比較される傾向があるのです。

ここでは、フィアットの新車を購入した場合の車種別の税金ついて詳しく解説します。また、フィアット500のところで軽自動車の税金について触れていますので、参考にしてください。


500


フィアット500は、イタリア語で「500」を意味する「チンクエチェント」の愛称で親しまれています。

フィアット500の税額は、下記3つで異なります。
1.「ツインエア」と呼ばれる875ccの2気筒ターボエンジンを搭載するグレード
2.1.2 Pop
3.1.2 Pop以外のグレード(1.を除く)

フィアット500のグレードごとの重量税、環境性能割、翌年の自動車税は以下のとおりです。

1.「ツインエア」搭載のグレード
排気量が875ccと小さく、自動車税が1000cc以下に属するため、排気量に応じて課税される自動車税を安く抑えることができます。

・自動車税:25,000円
・重量税:36,900円
・環境性能割:56,200~68,400円
合計:118,100~130,300円

2.1.2 Pop
車両重量が990kgと1トンを切っているため、重さに対して課税される重量税を安く抑えることができます。

・自動車税:30,500円
・重量税:24,600円
・環境性能割:49,000
合計104,100円

3.1.2 Pop以外のグレード(1.を除く)

税金面のメリットはありませんが、全て特別仕様車のため装備が充実しています。

・自動車税:30,500円
・重量税:36,900円
・環境性能割:65,000~66,000円
合計:132,400~133,400円

このように、1.2 Popが排気量が1000ccを超えているにもかかわらず、990kgの車両重量が奏功して最も税金を安く抑えることができます。

参考までに軽自動車の税金もご紹介します。

2020年度燃費基準+10%達成車である人気のN-BOX(G・Honda SENSING搭載車)の税額は次のとおりです。
自動車税:8100円(25%軽減)
重量税:11,200円(25%軽減)
環境性能割:免税
合計:19,300円

フィアット500は、小さい車体から良く軽自動車と比較されますが、最も税金が安い1.2 Popと比べてもN-BOXの方が80,000円以上安く、フィアット500は税金面では不利と言わざるを得ません。その一方で、軽自動車よりも全長が170mm長く、さらに全幅が145mmも広いほか、運転性能にも優れています。このように、デザイン面でも走りの面でも、軽自動車とは一線を画すモデルなのです。


500C


d7be670e-c843-400e-908e-bb75b4a62bdf
フィアット500Cは、フィアット500のオープンモデルです。

フィアット500Cはオープンモデルの宿命とも言えるボディ補強により、全てのグレードが1トンを超えています。したがって、税金面ではフィアット500に比べて不利と言えます。

フィアット500Cのグレードごとの重量税、環境性能割、翌年の自動車税は以下のとおりです。

「ツインエア」搭載のグレード
排気量が875ccと小さく、自動車税が1000cc以下に属するため、排気量に応じて課税される自動車税を安く抑えることができます。

・自動車税:25,000円
・重量税:36,900円
・環境性能割:72,400~73,300円
合計:134,300~135,200円

1.2 Popを含む1.2リッターエンジン搭載のグレード
車両価格が安いため取得価格に応じて課税される環境性能割を安く抑えることができます。

・自動車税:30,500円
・重量税:36,900円
・環境性能割:65,200~70,900円
合計:132,600~138,300円

フィアット500Cでは、以上のように「ツインエア」が最も自動車税が安い1リットル以下に属するため、合計の税金も安く抑えることができます。ただし、1.2 Popに対して車両価格が30万円近く上がるため、車の取得価格に応じて課税される環境性能割が高くなります。つまり、2つのグレードの税額はトータルで見るとほとんど差がないと言えるでしょう。


500X CROSS


d5a401a2-399d-4047-aba6-578d3811cb91
フィアット500X CROSSは、フィアット500をモチーフにしたコンパクトSUVです。

フィアット500X CROSSの重量税、環境性能割、翌年の自動車税は以下のとおりです。

・自動車税:30,500円
・重量税:36,900円
・環境性能割:83,700円
合計:151,100円

フィアット500Xは全幅が約1.8メーター近くあるなど、大きくて重いイメージあります。しかし、エンジンは小排気量の1.3リッターダウンサイジングターボを搭載しており、なおかつ重量はフィアット500と同じ1.5トン以下に抑えられているため、車格の割には税金が安くなっています。


500X SPORT


フィアット500X SPORTは、フィアット500X CROSSをベースに大口径のアルミホイールとエアロパーツで武装したスポーツモデルです。


フィアット500X SPORTの重量税、環境性能割、翌年の自動車税は以下のとおりです。

・自動車税:30,500円
・重量税:36,900円
・環境性能割:84,400円
合計:151,800円

フィアット500X SPORTは、ベースのフィアット500X CROSSに対して車両価格が3万円高くなるものの、排気量や車両重量が変わらないため、税額の上昇を最小限に抑えられています。


Panda


3fed4089-9211-4588-a019-28e3afe8d01e
フィアット パンダは、フィアット500と共通の「ツインエア」エンジンを搭載する超コンパクトSUVです。

フィアットパンダの重量税、環境性能割、翌年の自動車税は以下のとおりです。

・自動車税:25,000円
・重量税:36,900円
・環境性能割:54,900~64,500円
合計:116,800~126,400円

フィアットパンダは、搭載する「ツインエア」エンジンの排気量が875ccと小さいため、自動車税が最も安い1000cc以下に属します。つまり、排気量に応じて課税される自動車税を安く抑えることができます。また、車両価格が224~263万円と非常にリーズナブルなため、取得価格に応じて課税される環境性能割も安く抑えることが可能です。


フィアット の買取相場についてチェックする >

税金が高くなる原因


フィアットの税金が高くなるひとつの原因として、13年超のガソリン車にかかる重課制度というものがあります。

重課制度は別名クリーン化税制と呼ばれ、「排出ガス及び燃費性能に優れた環境負荷の小さい自動車は環境性能に応じて税率を軽減するのに対して、新車登録から13年が経過した環境負荷の大きい自動車の税率を重くする」という税率の特例措置です。

そして、新車登録から13年超で、自動車税が概ね15%の重課となります。また、新車登録から13年超のフィアットは自動車税だけでなく重量税も重課されます。重量税は18年超でさらなる増税がありますので、注意が必要です。

一見するとフィアットには無関係のことに見えますが、人気モデルのフィアット500は2008年から販売を開始しており、重課制度はすぐそこまで迫っているのです。


 


外車王バナー外車王バナー旧車王バナー旧車王バナー

税金が高くなるタイミングで売却するのがおすすめ


新車登録から10年以上経過したフィアットを所有するユーザーは、重課制度が始まる13年目を迎えるタイミングがひとつの売り時と言えます。

例えば、自動車重量税は13年を超えると約39%増税されます。さらに、18年を超えると13年未満と比べて約1.5倍増税となるため、売却のタイミングとしては13年目がお得と言えるかもしれません。

13年を超えると車の劣化で故障のリスクが高まるため、増える税金以外に車検時の追加整備も考えておく必要があります。つまり、税金が高くなるタイミングは、総合的に見ても買い替えに適した時期と言えるのです。


フィアットを高く売るなら外車王がおすすめ


フィアットの代名詞である、500(チンクエチェント)と500Cの日本における販売台数は、導入から12年目で5万台を突破しています。

つまり、ここ数年で乗り換え時期を迎えるフィアットのユーザーが一気に増えることになります。そこでお勧めしたいのが輸入車専門買取の外車王です。外車王は、高年式のフィアットの買取はもちろんのこと、特に10年以上経過したフィアットの買取を得意としています。また、一括査定などとは違い、厳選された一社のみがご自宅伺いますので、じっくりと価格交渉を行うことが可能です。


外車王バナー外車王バナー旧車王バナー旧車王バナー

他の維持費も踏まえてフィアットの購入を検討しましょう


ここまで、フィアットの税金や乗り換えのタイミングについて解説してきました。現在の車の税金は複雑になるばかりですが、フィアットの税金が意外にもシンプルだということに気づかれたユーザーも多いのではないでしょうか。

10年以上経過したときの車検費用など、他の維持費も踏まえてフィアットの購入を検討しましょう。

フィアットを高く買い取ってもらうには

フィアット を高値で売却したい場合は外車王がおすすめです。輸入車に精通した専門スタッフは フィアット の特徴及びセールスポイントを把握しているため、一般買取店では評価が難しい車種でも正確かつ高額査定を実現します。一般買取店で思った金額が出なかった方、ディーラー下取りに不安のある方、一括査定にうんざりの方など、愛車の価値を少しでも理解してほしいとお考えでしたら、ぜひ外車王にお任せください。

フィアット の買取専門ページはこちら >

外車王SOKENは輸入車買取20年以上の外車王が運営しています

外車王SOKENは輸入車買取20年以上の外車王が運営しています
輸入車に特化して20年以上のノウハウがあり、輸入車の年間査定申込数20,000件以上と実績も豊富で、多くの輸入車オーナーに選ばれています!最短当日、無料で専門スタッフが出張査定にお伺いします。ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する二重査定は一切ありません。