更新2023.11.04
秋と車山高原といえばフランス車でしょ!アロンフランセ2023イベントレポート
きもだこよし
去る10月15日、久しぶりに降り立った車山高原はシトシトと雨が降っていました。絵描きこときもだは、フランス車の祭典であるアロンフランセに参加するべくクルマを走らせていました。10月のフランス車イベントといえばFBMではないのか?多くがそう思うかもしれません。
「アロンフランセ」は、昨年車山高原にてFBMを開催していた側がそのまま独立して、フランス車イベントを継続した状態です。
昨年蒲郡にいた絵描きからすれば、もう半面のFBMを見る形です。実は昨年こちらに参加していた方々からは、好評の意見が多くきこえていたので気になっていました。
■アロンフランセとは?
車山高原で開催されたイベント「アロンフランセ」とはいったいどういうイベントでしょうか。もちろんフランス車のイベントということは想像に難しくありません。
しかし、フランス車で車山高原といえばFBMではないのか?それは正しくもあり、間違でもあります。2019年、FBMはその最大参加台数を誇りながらも、コロナ禍という災害に見舞われ停止を余儀なくされました。
その後、2年間はWeb配信という形を取りながら、活動を続けていきます。昨年、ついにコロナ禍を乗り越え再始動ができると思った矢先、今度は会場である車山高原のメイングランドの使用ができなくなるということから、代替え地を模索せざる得ませんでした。
そのときに候補地となったのが、昨年FBMが開催された愛知の蒲郡です。しかし、小規模でも車山高原で開催したいというメンバーもいることから、2分制での開催となりました。
そこで車山高原の方はFBMオリジンとして開催されたのですが、今期はどうするか?となった際に、やはりメイングランド抜きにはFBMの参加台数のキャパシティはカバーしきれないとの観点から、開催はできないということになりました。
ですが、フレンチイベントの火を消すわけにはいかないと、新イベントを立ち上げ、名称が「アロンフランセ」となったのです。昨年のFBMオリジン同様に開催を行うべく、ボランティアや車山高原の観光協会の協力を得て開催することができました。
ちなみに、ボランティアスタッフや観光協会の方々はそのまま変わらない体制だったので、進行自体はいたってスムーズに行えました、とは本部でお話をうかがった本多氏による談。
会場は700台弱の色とりどりの参加車両が現れましたが、プジョー205やシトロエンSMやCX、ルノー5などかつての旧き良きFBMを彷彿させるような参加車両が数多く現れ、当日取材に来ていたフランスTVやラジオのクルーをも楽しませていました。
■75周年を迎えた2CVによる聖者の行進
アロンフランセのイベントは4項目のプログラムが掲げられていました。その最大の目玉が2CVによる車山高原パレードランです。50台以上はいるのではないかというシトロエン2CVが、まるで車山高原に凱旋パレードのごとく走ります。
主催者の挨拶からテープカットが行われ、自分たちは変わらずこの車山高原でイベントを続けることを鼓舞するかのごとく、時に力強く、時にエンストをしながら走り抜けました。
■今日の1枚
毎回独断と偏見、思い付きで絵描きがピンと来たものをイラストに起こす今日の1枚です。
普段、個人をクローズアップして描くのですが、この日はなぜかシトロエンでお馴染みジャベルさんの前に展示してあったXMに惹かれました。
早速お話を伺おうとすると開口一番、「実はこれ売り物として考えていないんですよ」と。お聞きするとあるご夫婦がそれは丁寧に維持されてきた車体なのだそう。
年に走るのは数百km、それでも不具合が出ないように常にメンテナンスを行ってきたのだそうです。それは外装のコンディションからもうかがい知れるものでした。
それをご主人が他界されたのをきっかけにジャベルさんに託されたのだそうです。そのような経緯から売り物ではないのだそうで、このクルマはまた次に真に託される人が出るのを待つことになるのかもしれません。
■秋には集まりたいフランス車、それはやはり車山高原
かつて2千台を超える参加台数を誇ったFBM、諸事情から分散開催となった昨年。今年その規模を縮小せざる得なかったとはいえ、内容はかつてと変わらない。それどころかより濃厚さが際立った感すらあるアロンフランセ。
多くの人たちに支持され変わらず車山高原で開催することを高らかに宣言するフランス車イベントとなったと思います。アロンフランセ日本語でのその意味はフランス車で行こう!だそうです。
来年も絵描きもまたフランス車で行こう!そう誓いながら旅を続けます。
■アロンフランセ車山公式サイト
https://www.kurumayama.jp/allons-français-kurumayama
■車山観光協会
https://kurumayama.com/tourism/
■きもだ こよし プロフィール
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[ライター・撮影/きもだ こよし]