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更新2022.08.25

レンジローバー「イヴォーク」の維持費は高いのか。内訳や高くなる原因についても解説

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外車王SOKEN編集部

イヴォークは、ランドローバーブランドのSUVとして高い人気を誇るモデルです。スタイリッシュなデザインですが、故障が多いと言われるイギリス車のため、維持費を気にするユーザーも多いのではないでしょうか。しかし、マイルドハイブリッドのクリーンディーゼルが採用されるなど、エコカーとしての性能も兼ね備えています。


ここではイヴォークの特徴や維持費の内訳について解説します。また、維持費が高くなる原因や抑える方法についても紹介しますので、参考にしてください。


レンジローバー「イヴォーク」の特徴



イヴォークは、レンジローバーの弟分として2012年3月から国内で販売が開始されました。イヴォークは、新しいラグジュアリーコンパクトSUVとして人気を博し、ランドローバー史上最速となるわずか4年で販売台数50万台を突破します。さらに、初代の累計販売台数はグローバルで80万台以上を記録するなど、今やイギリス車の代表格といえる存在です。


2019年には初のフルモデルチェンジが実施されますが、大好評だったエクステリアデザインはそのままに、新世代プラットフォームの採用で走行性能と使い勝手を飛躍的に進化させました。


さらに2021年モデルでは、パワーユニットの強化が図られます。従来の2リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジン「D180」に替えて、マイルドハイブリッド機構を組み合わせた「D200」が新たに設定されました。


ガソリン車は従来通り、2リッター直列4気筒ガソリンターボエンジンの「P200」及び「P250」が継続採用され、パワーユニットは全3種類のラインナップとなりました。ただし、ガソリン車のマイルドハイブリッドモデルだった「P300」はカタログ落ちとなりました。


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レンジローバー「イヴォーク」の維持費の内訳


イヴォークの維持費の内訳は以下の通りです。


・メンテナンス費
・修理費
・ガソリン代
・車検費用
・税金


イヴォークはミドルクラスのコンパクトSUVのため、特別に維持費が高いということはありません。しかし、一般的にイギリス車は故障が多いと言われており、センサー類の故障やエンジン・トランスミッションなどの不具合を想定しておく必要があります。ここでは、イヴォークにかかる維持費を5つの項目に分けて紹介しますので、参考にしてください。


メンテナンス費


イヴォークには「ランドローバーアクティブケア」と呼ばれるメンテナンスプログラムが3年間無償で付帯されるため、3年目の初回車検までは大きな修理等がない限り、基本的には燃料代と指定交換部品の半額負担で乗ることができます。


さらに2016年7月1日以降に新規登録されたイヴォークには、ランドローバー独自の3年間無料メンテナンスプログラム 「ランドローバープレミアムケア」が標準で付帯されます。この新しいメンテナンスプログラムにより、今まで半額負担だった指定交換部品も無償で交換することができるようになりました。


また、意外と知られていないのが、3年間または走行距離60,000kmまでのメーカーの基本保証です。この保証には、重要機関であるエンジン・トランスミッションなども含まれますので、3年目の初回車検までに大きな故障があったとしても無償で修理を受けることができます。


修理費


イヴォークを検討するにあたり、購入後の修理費は最も気になるところではないでしょうか。もちろん、修理費や故障箇所は年式や使用状況等により異なりますが、ここではイヴォークの代表的な故障箇所を3つ紹介します。


代表的な故障箇所は以下の通りです。


・突然鳴り響くクラクション
・コンピュータに関する不具合
・ウォーターポンプからの水漏れ


突然鳴り響くクラクションについては、2012~2016年の初代のイヴォークに見られるトラブルで、ハンズフリーテールゲートセンサーの誤作動によるものと言われています。原因は、センサーの誤作動がほとんどで、雨の日や洗車のタイミングで車両に多く水がかかった際に発生しています。このトラブルは、ディーラーでプログラムを改良をすることで対応することが可能です。したがって、費用は基本的にはかかりません。


コンピュータに関する不具合について、イヴォークは、2014年に世界で初めて搭載された9速ATに不具合が起きた事例があります。具体的には、走行中に突然ギヤがニュートラルになり走行不能になったり、後進の状態でギヤセレクターのギヤがニュートラルに切り替わり走行できなくなるなど、レッカー車を呼ぶことにもなりかねない厄介なトラブルです。いずれの場合もリコールによる制御プログラムの書き換えで無償修理対応が可能です。


イヴォークは、ファンベルト交換の際にウォーターポンプからラジエーター液が漏れているというケースがよくあります。この場合は、ウォーターポンプの交換が必要になりますが、工賃と合わせた修理費用が25,000~30,000円になります。また、ほとんどのケースがタイミングベルトと同時交換になりますので、両方合わせて40,000~45,000円程度の費用を見ておく必要があります。


ここに挙げた故障事例は、初代のイヴォークに多く見られます。したがって、現在販売されている2代目に関しては、対策が施されている可能性が高いです。万が一の故障を気にするユーザーには新車もしくは2019年以降の中古車がおすすめです。


ガソリン代


イヴォークのガソリン代は、ガソリン車が1リッターあたり140~150円程度、ディーゼルが1リッターあたり110円程度です。また、イヴォークのガソリン車は指定燃料がプレミアムガソリン(ハイオク)となるため、レギュラーガソリンを入れることが多い国産車と比べて、1リッターあたり10~15円程度燃料代が高くなります。


一方で、ほとんどのグレードで選択可能なクリーンディーゼル車は、国産車と比べても燃料代を20円程度も安く抑えることができます。


例えば、通勤などで1ヶ月に1000km走行した場合は、毎月かかる燃料代がガソリン車が約17,000円なのに対して、クリーンディーゼル車は約12,000円です。


車検費用


イヴォークの車検費用は、購入するグレードによって大きく異なります。理由は、クリーンディーゼル車がエコカー減税対象車のため、3年目の初回継続検査(車検)時の自動車重量税が免税になるためです。


2020年7月現在の法定費用は以下の通りです。


ガソリン車


・自動車重量税:32,800円
・自賠責保険料(24ヶ月):21,550円
・印紙代:1,200円


クリーンディーゼル車


・自動車重量税:免税(2回目以降は32,800円)
・自賠責保険料(24ヶ月):21,550円
・印紙代:1,200円


ただし、税制改正や事故の件数などによって保険料率が改定される場合があるため、法定費用が毎年同じ金額になるとは限りません。


点検・整備料金については、費用に法的な縛りがないため、車検を依頼する整備工場によって料金が異なります。具体的には、必須項目の24ヶ月点検費用・完成検査料・代行手数料を合わせた金額が40,000円~60,000円程度で、そこにクーラント交換やブレーキパッド交換などの追加整備に対する部品代・工賃が加算されます。


税金


イヴォークは、兄貴分のレンジローバーの影響で税金が高いという印象を持たれてしまいます。しかし、 全てのグレードで2リッター以下のエンジンが搭載されるなど、むしろ安い部類に入ります。また、車両重量も2トン以下のため、自動車重量税が国産のいわゆる5ナンバーミニバンと同じ税額で済みます。


また、イヴォークは次世代自動車と呼ばれるクリーンディーゼル車がラインナップされているため、自動車重量税が免税となるなど大幅な減税を受けることが可能です。


具体的には、新車購入時の翌年の自動車税がガソリン車36,000円、クリーンディーゼル車は75%減税の9,000円、新車購入時の自動車重量税がガソリン車49,200円、クリーンディーゼル車は免税となります。


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レンジローバー「イヴォーク」の維持費が高くなる原因



イヴォークの維持費が高くなる原因は様々です。しかし、ガソリン車とディーゼル車の違いや重課制度を理解することで、維持費を抑えることができます。ここでは、維持費が高くなる原因の代表的なものを3つ紹介しますので、参考にしてください。


街乗りが多い


イヴォークの維持費が高くなる原因のひとつに街乗りが多いというのがあります。理由は、イヴォークの燃費はガソリンエンジンを搭載するモデルではリッター8.9km/Lとなりますが、燃費に厳しいと言われる街乗りでは5~6km/L程度まで落ち込むことが考えられるためです。


もちろん、イヴォークのエンジンは1種類ではありませんので、選ぶグレードによって状況は変わってきます。例えば、クリーンディーゼル車は燃費性能がガソリン車に対して40%以上も優れるため、例え街乗りが多くてもそれほど燃料代を気にする必要はありません。


しかし、クリーンディーゼル車は低速での走行頻度が多いと、DPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)が詰まる傾向にあります。燃費性能に有利なクリーンディーゼルと言えども、街乗りの頻度が高いと維持費がかさむ原因になるのです。


小さな故障を放置する


小さな故障を放置するのもイヴォークの維持費が高くなる原因のひとつです。


例えば、トランスミッションの不具合を感じたときに、すぐにディーラーに相談すれば、保証やリコールで無償修理ができるかもしれません。


ところが、そのまま乗り続けてしまい、いざ修理というときには保証期間が過ぎてしまっているというケースも珍しくありません。もちろん、リコールであれば有効期限切れということはありませんが、どんな不具合でも早めに修理することに越したことはありません。


13年以上乗っている


13年以上乗ることもイヴォークの維持費が高くなる原因になります。


理由は、13年超のガソリン車にかかる重課制度があるためです。重課制度は別名クリーン化税制と呼ばれ「排出ガス及び燃費性能に優れた環境負荷の小さい自動車は環境性能に応じて税率を軽減するのに対して、新車新規登録から13年が経過した環境負荷の大きい自動車の税率を重くする」という税率の特例措置です。


現在実施されている重課制度では、新規登録から13年超で約15%の重課となります。さらに新規登録から13年超で自動車税に加えて自動車重量税も重課されます。自動車重量税は18年超でさらなる増税がありますので、注意が必要です。


また、意外と知られていないのが、ディーゼル車の重課制度です。実はディーゼル車はガソリン車と同じ内容の増税が11年超からとなっています。現在のイヴォークはクリーンディーゼル車も積極的に展開しているので、購入の際は重課制度まで考慮してグレード選びを行う必要があると言えるでしょう。


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レンジローバー「イヴォーク」の維持費を抑える方法



イヴォークの維持費を抑える方法は、基本的なメンテナンス方法と13年超などの重課制度を理解することです。これは、レンジローバーファミリーであるスポーツやヴェラールに乗る時にも同じことが言えます。特に故障が増えることが予想される初代のイヴォークやスポーツは、普段のメンテナンスや増税前の売却が維持費を抑えるポイントになってきます。


ここでは、13年が経過する前に乗り換えるメリットやメンテナンス費が安いと言われる外車専門工場について紹介しますので、参考にしてください。


こまめにメンテナンスをする


イヴォークは壊れやすいのではという心配の声もありますが、こまめなメンテナンスを行うことで、トラブルを未然に防ぎ、維持費を抑えることができます。


メンテナンスの方法としては、まずは法で定められた年に1回の点検をしっかりと受けることが基本になります。さらに普段からエンジンオイルやバッテリーなどの交換時期を管理しておくことも大切です。特にクリーンディーゼル車はエンジンオイルのメンテナンス不良から大きな修理に繋がるケースがありますので、走行距離などをしっかりと管理する必要があります。


クリーンディーゼル車がオイル管理に気を付けなければならないのは、イヴォークに限ったことではありません。また、イヴォークだからといって何か特別なことをする必要はありません。つまり、イヴォークだから壊れやすいという訳ではなく、こまめなメンテナンスが大切だということです。


13年が経つ前に乗り換える


新車登録から9年以上が経過したイヴォークを所有するユーザーは、維持費を考えた場合に、遅くとも13年が経過する前に車を乗り換えた方がお得と言えます。 主な理由は、修理費がかさむことや13年超などの重課制度です。


現在のイヴォークは、国内では2012年に登場しましたので、重課制度は少し先のことのように感じるかもしれません。しかし、そろそろ車の売却のことも考えておかないと、気付いた時には重課制度の対象に入っていたということも十分に考えられます。


また、重課制度が始まるまで2~3年の猶予がある車両と、増税が始まる直前の車両では購買意欲が大きく異なるため、売却額にも大きな差が生じる可能性があります。さらにクリーンディーゼル車の場合は重課制度が11年超で始まりますので、すぐに売却を考えなければならないユーザーもいるかもしれません。


いずれの場合も、新車登録から7~9年目を迎えるあたりで売却を試みるのもイヴォークの維持費を抑える方法のひとつと言えるでしょう。


信頼できる外車専門工場にメンテナンスや修理を依頼する


イヴォークはディーラーよりもメンテナンスや修理費が安い外車専門工場を見つけることで、維持費を抑えることができます。


一般的に外車専門工場は、優良部品と呼ばれる安価な部品を使っているため、メンテナンスや修理費が安いと言われています。具体的には、エンジンオイルが1リットル当たり1,000円程度であったり、ブレーキパッドが1台分で25,000円程度だったりします。中にはエアコンの故障を30,000円程度で修理してくれる外車専門工場も存在します。


もちろん金額面だけでなく、技術面も考えなければなりませんが、正規ディーラーにはランドローバーの度重なるM&Aが関係していてそれほど長い歴史がありません。したがって、技術面においても外車専門工場の方が優れているケースが多く見受けられます。


レンジローバー「イヴォーク」を高く売るなら外車王がおすすめ


イヴォークの維持費を抑えたいユーザーにとって、マイルドハイブリッド搭載のクリーンディーゼル車は非常に魅力的です。しかし、ガソリン車との価格差が70~80万円程度あり、さらにほとんどのグレードがサラリーマンの平均年収を超える価格帯となっています。


今乗っている車を売ってイヴォークに乗り換えを考えている方は、車の売却先が非常に重要になってきますが、外車王という専門店が行う輸入車専門の買取サービスがあることをご存知でしょうか。外車王は輸入車に特化した専任スタッフが多数在籍するため、高価買取が期待できます。さらに、イギリス車を大変得意としているため、イヴォークを売却する際も強い味方になってくれるはずです。また、車両を引き渡した後の減額交渉が一切ないため、契約後も安心です。


是非、希望額での買取が実現した際には、人気のクリーンディーゼル車の購入を検討してみてください。


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維持費を踏まえてイヴォークの購入を検討しましょう


ここまで、イヴォークの維持費について解説してきました。


イヴォークは、初代と2代目が見た目では判断できないほど似通っています。しかし、故障事例を見ただけでも分かる通り、中身はしっかりと改良されています。また、全てのグレードが国産の同クラスのSUVと変わらない税額であることも魅力のひとつと言えます。


維持費を踏まえてイヴォークの購入を検討しましょう。

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