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更新2021.04.23

クライスラーの維持費は高い?内訳と車種別の費用まで徹底解説

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外車王SOKEN編集部

アメリカを代表する自動車メーカーのクライスラー。今回は、クライスラーの維持費について、セダン、コンパクトカー、ミニバンなど車種ごとに分けて解説します。また、維持費を抑える方法も合わせて解説していますので、これからクライスラーを購入しようとしている方も、現在クライスラーを所有している方も参考にしてみてください。
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アメリカを代表するクライスラーとは



クライスラーは、1925年に創業したアメリカの自動車メーカーです。創業当初は、「クライスラーコーポレーション」という社名でした。先進的な技術を市販車に取り入れ、自動車業界を牽引していったクライスラーは、「ビッグスリー」と呼ばれるポジションにまで登り詰めました。1985年には三菱自動車と提携し、三菱から車両のOEM供給を受けクライスラーブランドとして販売していたこともあります。

三菱のみならず、他社との吸収合併を繰り返し、無理な規模拡大による品質低下、リコール問題などにより経営が傾いてしまいました。2009年、経営危機を経験しながら存続してきたクライスラーは、ついに経営破綻しました。しかし、経営が傾いている中で進められていたフィアットとの提携交渉で、フィアットグループの傘下となったため、クライスラーも今も健在です。

日本への輸入は、1920年代から始まり、輸入代理店を変更しながら販売が続けられていました。2009年のクライスラー経営破綻後は、直営店が姿を消し、一旦輸入販売が途絶えてしまいます。しかし、2012年にフィアットと協力する形で輸入を再開しました。2015年にFCAジャパン株式会社が発足し、以降クライスラーの正規輸入代理店として日本にクライスラーを届けています。日本では、300シリーズ、コンパクトカーのPTクルーザーやイプシロン、ミニバンのグランドボイジャーなどを販売していました。


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クライスラーの維持費の内訳



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クライスラーの維持費の内訳は、ガソリン代、メンテナンス費用、修理代、車検費用、税です。ここからは、それぞれの維持費を解説していきます。


クライスラーのガソリン代



クライスラーのガソリン代は、車種やグレード、年式などによって燃費が異なります。また、共通しているのは、ガソリンエンジンモデルにハイオクガソリンを給油するということです。その理由は、日本とアメリカでガソリンの「オクタン価」が違うためです。クライスラーに日本のレギュラーガソリンを給油してしまうと、ノッキング(異常燃焼)を引き起こす可能性があります。クライスラーを日本で乗る場合、ハイオクガソリンを給油しましょう。


クライスラーのメンテナンス費用




クライスラーの消耗品の交換や使用状況に応じた部品の交換に費用がかかります。

消耗品は、ワイパーゴム、キーバッテリー、ウィンドウウォッシャー液、冷却水などで、経年劣化や使用状況に応じて、交換や補充をしなければなりません。部品交換には、ブレーキパッド・ディスクローター、タイヤ、エアバルブ、ブッシュ、マウントなどがあります。車の基本性能である「走る・曲がる・停まる」に関わるパーツのため、定期的に交換しましょう。


高額になりやすいクライスラーの修理代



クライスラーの修理代は、外車の中でも高額になりやすい傾向があります。アメリカのJ.D.パワーが実施した「自動車耐久品質調査(2018年)」では、アメリカで販売している主要自動車メーカー31社中31位で最下位になってしまいました。実際にヘッドライトユニットの交換、エンジンオイル漏れ、シフトが動かないといったさまざまな故障が報告され、修理に高額な費用がかかっている事例もあります。クライスラーを所有するときは、多額の修理代がかかることを想定して購入を決めると良いでしょう。


クライスラーの車検費用



クライスラーの車検を受ける頻度は、新車購入の場合、初回が3年、以降2年ごとです。中古車の場合、2年ごとに車検を受けなければなりません。クライスラーの車検費用は、車種やグレードにより変わるほか、ディーラー車検、整備工場での車検、カー用品店での車検、ユーザー車検など、車検依頼先によっても費用が変わります。ただし、自動車重量税や印紙代といった「法定費用」は、どこに依頼しても同じです。


クライスラーの税金



クライスラーの税金には、自動車税や自動車重量税といった定期的に納税する税金と、購入するときにかかる取得税や消費税があります。特に、エンジンの排気量が大きく、車両重量が重い車種は自動車税や自動車重量税が高額になる場合があるため、税金も考慮して車種を選びましょう。


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クライスラーのモデルごとの維持費



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ここからは、クライスラーの維持費がいくらかかるのか、車種ごとに解説していきます。算出方法は、「自動車税」、「ガソリン代」、「自賠責保険料」を合計した数値です。

自動車税は、各車種の正規輸入されている主要グレードのエンジン排気量を元に算出します。グレードによって搭載されるエンジンが異なるため、排気量に応じた自動車税額を参照してください。

ガソリン代は、年間走行距離12,000kmで、ハイオクガソリン145円/Lとし、カタログ燃費を元に計算します。

自賠責保険料は、2020年時点における自家用2年契約の保険料21,550円を半分にした10,775円を1年あたりにかかる費用として算出しました。

その他の維持費には、メンテナンス費、車検代、任意保険料などもありますが、使用状況や環境、加入する保険の条件などにより異なるため、計算外とします。


300



クライスラー 300は、高級大型セダンで、2004年に初代が登場しました。日本にも輸入されクライスラーの代名詞ともいえるモデルです。アメリカ本国ではV6エンジンを搭載したモデルが「300」として販売され、日本では「300C」の車種名で販売されました。2011年からの2代目では日本でも「300」の名に改められています。2代目後期モデルは「300S」に改名され、2017年まで販売されていました。排気量が大きいエンジンを搭載しているため、維持費が高額になる傾向があります。

自動車税:65,500円(グレード:300S、2017年式)
ガソリン代:189,080円(カタログ燃費:9.2km/L)
自賠責保険料:10,775円
合計:265,355円


300C



クライスラー 300Cは、クライスラー 300の上級グレードにあたり、V8エンジンを搭載していることが特徴です。5.7L V8「ヘミ(HEMI)」エンジンが300Cに搭載されるエンジンですが、排気量が大きいために、自動車税が高く、燃費も良くないため、維持費が高額になる傾向があります。また、エンジンオイル漏れが発生しやすいことも欠点です。エンジンオイル漏れが進行すると、エンジン本体が壊れやすくなるため、こまめな点検やメンテナンスを欠かさないようにしましょう。

自動車税:87,000円(グレード:300C 5.7 HEMI、2008年式)
ガソリン代:271,875円(カタログ燃費:6.4km/L)
自賠責保険料:10,775円
合計:369,650円


300Cツーリング



クライスラー 300Cツーリングは、クライスラー 300のステーションワゴンモデルです。2004年から日本でも発売され2009年モデルまで販売されました。

自動車税:87,000円(グレード:300Cツーリング 5.7 HEMI、2004年式)
ガソリン代:299,715円(カタログ燃費:5.8km/L)
自賠責保険料:10,775円
合計:397,490円


300M



クライスラー 300は、1999年から2004年まで製造・販売された4ドアセダンです。全長5.0m超え、全幅1.9m超えという大型のサイズで、流麗なフォルムを持ちます。日本でも輸入・販売されました。

自動車税:65,500円(グレード:3.5L、2000年式)
ガソリン代:232,000円(カタログ燃費:7.5km/L)
自賠責保険料:10,775円
合計:308,275円


PTクルーザー



クライスラーPTクルーザーは、2000年から2010年まで製造・販売されていたコンパクトカーです。長めのボンネットを持つ5ドアハッチバックで、日本にも右ハンドル仕様が輸入されました。

自動車税:43,500円(グレード:クラシック、2008年式)
ガソリン代:202,275円(カタログ燃費:8.6km/L)
自賠責保険料:10,775円
合計:256,550円


イプシロン



クライスラー イプシロンは、2011年から販売されたコンパクトカーです。丸みを帯びたフォルムと小排気量ダウンサイジングターボエンジンを搭載しています。

自動車税:25,000円(グレード:プラチナ、2011年式)
ガソリン代:90,190円(カタログ燃費:19.3km/L)
自賠責保険料:10,775円
合計:125,965円


グランドボイジャー



クライスラー グランドボイジャーは、1996年から販売されたミニバンです。ダッジ キャラバンの兄弟社にあたり、1996年から2000年までに初代、2000年から2007年の2代目、2008年から3代目が発売されました。日本にも輸入・販売されています。

自動車税:65,500円(グレード:LX、2010年式)
ガソリン代:255,295円(カタログ燃費:6.8km/L)
自賠責保険料:10,775円
合計:332,200円


クロスファイアロードスター



クライスラー クロスファイアロードスターは、2004年から2008年まで製造・販売していたコンパクトスポーツカーです。ドイツのメルセデス・ベンツ SLKクラスがベースとなっており、SLKクラスがハードトップオープンカーであるのに対し、クロスファイアロードスターはソフトトップルーフを備えています。

自動車税:57,000円(グレードロードスター:、2004年式)
ガソリン代:202,275円(カタログ燃費:8.6km/L)
自賠責保険料:10,775円
合計:270,050円


ネオン



クライスラー ネオンは、1996年から2世代にわたり販売されたコンパクトセダンです。4.5mを下回る全長と1.7m前後の全幅により、日本の道路でも運転しやすいサイズとなっています。

自動車税:36,000円(グレード:LX、1999年式)
ガソリン代:155,295円(カタログ燃費:11.2km/L)
自賠責保険料:10,775円
合計:202,070円


ビジョン



クライスラー ビジョンは、1994年から1997年に日本で販売された4ドアセダンです。伸びやかで、横方向へのワイド感を強調したデザインが特徴で、アメリカ本国ではイーグル ビジョンの名で販売されていました。

自動車税:57,000円(グレード:RSi)
ガソリン代:238,380円(カタログ燃費:7.3km/L)
自賠責保険料:10,775円
合計:306,155円


ストラトス



クライスラー ストラトスは、1995年から2世代にわたり製造・販売されたミディアムサイズのセダンです。日本にも1995年から輸入されました。前輪駆動を採用しており、兄弟車としてダッジ ストラトスがあります。

自動車税:43,500円(グレード:LE、1995年式)
ガソリン代:185,165円(カタログ燃費:9.4km/L)
自賠責保険料:10,775円
合計:239,440円


インペリアル



クライスラー インペリアルは、1955年から1983年にかけて製造・販売されたセダンです。ワイドでロングなボディが特徴で、全車大排気量V8エンジンを搭載しています。

自動車税:110,000円(1968年式)
ガソリン代:280,575円(カタログ燃費:6.2km/L)
自賠責保険料:10,775円
合計:401,350円


デイトナ



クライスラー デイトナは、1984年から1993年まで製造・販売された3ドアハッチバッククーペです。日本ではクライスラーブランドとして販売されましたが、本国ではダッジブランドでリリースされています。日本にも輸入されていました。

自動車税:43,500円
ガソリン代:267,670円(カタログ燃費:6.5km/L)
自賠責保険料:10,775円
合計:321,945円


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クライスラーの維持費を抑える方法



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クライスラーの維持費は、高額になる傾向がありますが、工夫次第で抑えることが可能です。ここでは、クライスラーの維持費を抑える代表的な方法をご紹介します。


メンテナンスを欠かさない



クライスラーの維持費を抑える方法は、メンテナンスを欠かさないことです。メンテナンス費用はかかってしまいますが、トラブルや不具合が発生して修理が必要になると、さらに多くの費用がかかります。。そのため、メンテナンスをきっちりと行い、大きなトラブルを未然に防ぎましょう。


故障は早めに直す



クライスラーの故障は、早めに直しましょう。小さな故障であれば、修理費用を最低限で抑えることができます。しかし、小さな故障を見過ごし、大きな不具合に繋がってしまうと、修理費用が高額になりかねません。不具合やトラブルを早期に発見し、修理をすることで、維持費を抑えることができるのです。


渋滞をなるべく避ける



クライスラーは、車種によってV型8気筒かつ大排気量のエンジンを搭載しています。渋滞に巻き込まれてしまうと、アイドリング時間が長くなったり、ストップ&ゴーが続いたりするため、燃料を多く消費します。そのため、渋滞を避けて走行できるルートや時間帯を選ぶと燃費が良くなり、維持費を抑えることが可能です。


修理とメンテナンスの依頼先を慎重に選ぶ



クライスラーの修理やメンテナンスを依頼するときは、部品代や工賃を抑えられる工場を選ぶと良いでしょう。クライスラーを専門にしている工場や、外車を専門としている工場であれば、最低限の費用で修理やメンテナンスできます。点検や車検、修理やメンテナンスを依頼する工場は、慎重に選びましょう。


クライスラーの維持費が高い場合は売却も検討しましょう



クライスラーは、車種やグレード、年式によって、税金やガソリン代などの維持費が高額になるケースがあります。また、故障により、修理が必要になった場合、修理費用が想定以上の額になることも考えられます。維持費や修理費用が高く、所有するのが難しいときは、売却を検討しましょう。


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クライスラーを高く売るなら外車王がおすすめ



クライスラーを高く売るなら、外車の買取を専門にしている外車王がおすすめです。外車王なら、クライスラーの特徴を理解し、各車種に応じた適切な評価をすることが可能です。クライスラーの売却を検討するときは、外車王にお問い合わせください。


クライスラーの維持費を確認してから購入・売却を検討しましょう



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クライスラーは、維持費が高額になる車種が多いため、見た目や車両本体金額だけで購入を決めてしまうと後悔する恐れがあります。クライスラーを購入するときは、維持できるかどうかを計算し、問題なく維持し続けられる目処が立ってから購入を決めてください。また、所有している途中で、維持費が高額になってきたときは、売却を視野に入れ、車両の不具合が多発する前に、買取してもらう方がよいでしょう。

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クライスラーを高く買い取ってもらうには

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