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更新2021.09.03

ベンツのオイル交換の目的や注意点とは。方法や費用についても解説

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外車王SOKEN編集部

ベンツのオイル交換は、長く安全に車に乗り続けるために必須です。現在ベンツはクリーンディーゼル車を積極的に展開しています。しかし、ススが出やすいディーゼルエンジンはオイルの洗浄性能に頼る傾向が強く、オイル交換の重要性が改めて注目されています。さらにガソリン車には微粒子捕集フィルター搭載車が増えるなど、オイル交換の重要性がますます高まっています。


ここでは、ベンツに適したオイル交換のタイミングとオイル交換における注意点について解説します。また、オイル交換の方法と費用についても紹介しますので参考にしてください。



オイル交換の目的


オイル交換の目的は、燃焼ガスや摩耗紛の混入などにより劣化したオイルの性能を復元させることです。


オイルは車において重要な役割を担っています。ところが、オイルの役割を認識しているユーザーは少なく、オイル交換をおろそかにしたことによるエンジントラブルは珍しくありません。また、エンジントラブルにまではいたらなくとも、燃費の悪化、加速が悪い、エンジン音がうるさいなどの不具合が起きる可能性もあります。


主なオイルの役割は下記のとおりです。


・潤滑作用:摩擦を小さくし、摩耗を防ぐ
・密封作用:ピストン、シリンダーの隙間に油膜を作り、圧縮ガス、燃焼ガスを燃焼室内に密封しパワーロスを抑制する
・冷却作用:燃焼熱によって高温になるエンジン各部から熱を吸収し外部に放熱する
・緩衝作用:シリンダー内で混合気が燃焼(膨張)した際の衝撃を油膜を挟むことでクッションの役目をさせて、衝撃をやわらげる
・防錆作用:油膜が酸素を遮断して錆を防ぐ
・清浄作用:エンジン内部のオイルの汚れを洗い落とし、エンジン内をクリーンに保つ


オイルは人間の血液に近いと言われます。血液がドロドロとしていると高血圧症や高コレステロールになってしまうように、オイルが古いと車がうまく機能しなくなります。さらにベンツは性能をオイルに依存すると言われるクリーンディーゼル車を積極的に展開していますので、オイル交換の目的を理解することはベンツを長く乗り続けるための必須条件と言えるのです。


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ベンツのオイル交換は1万キロを目処に


ベンツのオイル交換のタイミングは走行距離10000km毎が推奨されています。しかし、車のベストコンディションを維持するために早めの交換が必要になる場合があります。


その理由は、ベンツを日本の気候や交通事情で走行させることはシビアコンディションと言われているためです。例えば、日本はストップ&ゴーや渋滞が多いため、オイルの油膜が薄くなりエンジン内部の摩耗が進む可能性があります。さらに日本特有の「高い湿度」や、オイルが温まりきる前に近場まで乗るだけのいわゆる「チョイ乗り」も、オイルの交換時期を早める原因になります。


つまり、オイル交換時期の走行距離10000kmはあくまで目安であり、以下を参考に乗り方によって異なることを理解することが必要になります。


・エンジンが温まる前に目的地に到着するチョイ乗りが多い
・渋滞などのストップ&ゴー
・日本特有の高温多湿の気候
・低速での走行が多い
・車に乗る頻度が少ない


ここに挙げた使い方に心当たりがあるユーザーは、早めのオイル交換を心掛ける必要がありますが、車にとってシビアな使い方をするユーザーでも5000km毎でオイル交換を行えばトラブルが起きにくいと言われています。


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ベンツのオイル交換における注意点



ベンツのオイル交換における注意点は、ベンツ独自の規格や日本車と欧州車の規格の違いを理解し、エンジンに合ったオイルを選ぶことです。そして、もうひとつ忘れてはならないのが、しっかりとオイル交換のタイミングを管理することです。


ここでは、ベンツ独自の規格やエンジンに合わせたオイルの選び方について解説します。また、オイルの交換時期を管理するメンテナンス・インジケーターについても紹介しますので、参考にしてください。


エンジンに合ったオイルを選ぶ


エンジンに合ったオイルを選ぶ前に、ベンツには日本車とは異なる規格があることを理解する必要があります。


具体的には、日本車が「API」規格が主流なのに対して、ベンツなどのヨーロッパ車には「ACEA」と呼ばれる規格のオイルが推奨されています。加えて、ベンツには「229.5」「229.52」といったメーカーが独自に設けた規格がありますので、注意が必要です。


「ACEA」規格にはさらにカテゴリーが設けられています。カテゴリーによる違いは以下の通りです。


・Aカテゴリー:ガソリンエンジン用
・Bカテゴリー:軽負荷(乗用車)ディーゼルエンジン用
・Cカテゴリー:微粒子捕集フィルターが搭載車(GPF・DPF)
・Eカテゴリー:高負荷(大型車)ディーゼルエンジン用


さらに、各カテゴリーにA3/B4やC1~C3というランクがありますが、ベンツの場合はどのカテゴリーでも「3」以上のランクのオイルを入れる必要があります。


また、ベンツが設けている規格に適合する車種とオイルについては以下を参考にしてください。



なお、DPFが装着された最新のディーゼル車の純正エンジンオイルは、229.の後の数字が大きい方が、交換サイクルが長い高性能オイルということになります。


ベンツが設ける規格はオイル選びのひとつの目安ではありますが、最新のクリーンディーゼル車に関しては規格外のオイルを使用してしまうと大きな故障の原因になります。したがって、クリーンディーゼル車を検討しているのであれば必ず覚えておく必要があります。現在は、モービルやカストロールといった大手のオイルメーカーから規格の承認を取得したエンジンオイルが発売されています。


オイル交換のインジケーターを確認する


最新のベンツは、メーター内のメンテナンス・インジケーターがメーカー指定の点検整備を行う時期をユーザーに知らせてくれます。つまり、メンテナンス・インジケーターを確認することで適切なタイミングでオイル交換を行うことが出来るのです。


具体的な点灯のタイミングは、走行距離10000km~15000kmごと、もしくは1年ごとですが、車種や仕様によりメンテナンス・インジケーターの表示は異なりますので、必ず取扱説明書、もしくはマニュアルで確認するようにしてください。


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ベンツのオイル交換の方法と費用



ベンツのオイル交換は、ベンツ独自の規格や交換時期の管理があるため、料金やどこで行うべきかなど、気になることが多いのではないでしょうか。また、依頼の方法も事前に知っておきたいポイントのひとつです。


ここでは、ディーラーやカー用品店でオイル交換を行う場合の費用や方法について解説します。また、オイル交換を自分で行う方法も紹介しますので、参考にしてください。


ディーラーに依頼する


ベンツのオイル交換はディーラーが一番安心です。特に、日本のニーズに合わせた様々なサービスを提供しているヤナセがおすすめです。ベンツの販売も手掛けるヤナセは、メーカー規格の承認を取得したオリジナルオイルを展開しており、ユーザーから高い支持を得ています。


特にオイルにシビアなクリーンディーゼル車は、万が一選択するオイルを間違えると、最悪の場合はDPF(微粒子捕集フィルター)交換などの大きな修理につながる可能性があります。したがって、メーカー規格のオイルが選択出来ることは大きなメリットと言えるでしょう。


ディーラーにオイル交換を依頼する方法は、まずは型式などの情報を伝えて事前に入庫予約をします。次に入庫日に合わせて車を持込みます。その際には、車種や使い方に合わせたオイルをフロントスタッフに相談して決めましょう。


ディーラーでのオイル交換の費用は、最新のベンツの場合で、ガソリン車・クリーンディーゼル車にかかわらず20,000~30,000円程度です。オイルフィルターを交換する場合は、5,000~8,000円程度を別途用意する必要があります。


この金額を見て少し高いと感じるユーザーは多いかもしれませんが、ベンツはコンパクトなAクラスでさえも6リッター以上のオイルを必要としますので、単純に量が多い分だけ金額が増すことになります。


ガソリンスタンドやカー用品店に依頼する


ベンツのオイル交換は、ガソリンスタンド、もしくはオートバックス、ジェームスなどのカー用品店でも可能です。ガソリンスタンドやカー用品店に依頼する場合は、まずはベンツを取り扱っている店舗を探しましょう。店舗を見つけたら、次に店内で好みのオイルを探します。ベンツの場合は「ACEA」規格のランク「3」以上のオイルを選択する必要があるため、分からない場合はフロアスタッフに聞いてみましょう。


オイル交換の費用については、ガソリン車・ディーゼル車にかかわらず8,000~20,000円程度です。オイルフィルターを交換する場合は、ディーラーと同様に別途4,000~7,000円を用意する必要があります。


ただし、最新のクリーンディーゼル車はメーカー規格の厳守が必須になるので、ガソリンスタンドやカー用品店でオイル交換を行うのは多少のリスクを伴います。したがって、ディーラー以外でも安心・安全にオイル交換を行うことが出来るのは、一部の最新のガソリン車とひと世代前のベンツということになります。


自分で行う


ベンツのオイル交換は、場所や廃油の問題がクリア出来れば自分で行うことも可能です。もちろん、オイルの選び方や交換作業には注意が必要ですが、オイル交換の費用が少し高いと感じているユーザーにはおすすめです。


ここでは、オイルの購入場所や作業の流れについて解説します。また、オイル交換後のインジケーターのリセット方法も紹介しますので、参考にしてください。


オイルの購入場所


ベンツのオイル交換を自分で行う場合のオイルの購入場所は、ヤフーショッピング・楽天・アマゾンなどのネットショッピングです。費用はメーカー規格の承認を取得したオイルを4リッター缶で2個購入したとして、11,500~21,500円です。


例えば、ディーラーと同じ銘柄のオイルを選んだ場合は、2~3割程度費用を抑えることが出来ます。理由は、ネットショッピングは店舗に比べて、人件費やテナント費がかからないためです。


但し、ネットショッピングの場合は基本的に1リットル単位で購入することが出来ないため、余ったオイルを保管しておく方法を考える必要があります。


オイルの量


ベンツのオイル交換の際のオイル量は、車種にもよりますが6~8リッターです。例えば現行のAクラスの場合は、最も排気量が小さい1.4リッターの直列4気筒エンジンでも6リッターものオイルが必要になります。つまり、ベンツは同クラスの輸入車に比べて必要なエンジンオイル量が多い傾向があります。


また、オイル量は最終的にはオイルレベルゲージで確認する必要がありますが、オイルレベルゲージの見方はメーカーや車種により異なりますので、マニュアルや取扱説明書で確認しましょう。


作業の流れ


ベンツのオイル交換を自分で行う場合の流れについて、電動式オイルチェンジャーを使った「上抜き」 という方法で解説します。当然ながら、ジャッキアップは不要ですので、場所を確保しづらいユーザーにおすすめの方法です。


オイル交換の手順は以下の通りです。


1.オイルを抜きやすくするためにエンジンを5分くらい動かして暖気を行う
2.8リッター以上のオイル受けを用意する
3.オイルチェンジャーのプラスチック管の先をオイルレベルゲージパイプに差しオイルが全部抜けるのを待つ
4.上からオイルを入れる
5.オイルレベルゲージでオイルの量を確認する


オイル交換は、慣れれば比較的簡単に行うことが出来ます。廃油の処理方法は各自治体により異なりますので、事前に確認しておいた方がよいでしょう。また、オイルフィルターの交換が必要な場合は、ある程度の専門知識と専用のオイルフィルターレンチが必要になりますので、ディーラーなどへの持込みをおすすめします。


オイル交換後のリセット方法


自分でオイル交換を行った際は、メンテナンス・インジケーターをリセットする必要があります。以下の方法でメーター内に表示されるメンテナンスのお知らせを消去することが出来ます。


1.アクセサリをONにする
2.通話ボタンを押しながらOKボタンを長く押す
3.メンテナンス画面が開くのでメンテナンスワークショップの位置でOKボタンを押す
4.メンテナンスの実施の位置でOKボタンを押す
5.通常メンテナンスをOKボタンで押す
6.フルメンテナンスをOKボタンで押す
7.オイルの質を選択してOKボタンを押す
8.メンテナンスOK?の表示が出たら、はいを選択しOKボタンを押す
9.最初の画面に戻ったら終了


リセット方法はSクラスのW221を例に挙げて紹介しましたが、車種によりリセット方法が異なりますので、自分でリセットを行う場合は、必ずマニュアル、もしくは取扱説明書を読むようにしてください。


乗り換えを検討した場合には外車王での売却見積もりを


ここまで、ベンツのオイル交換について様々な角度から解説してきました。ベンツのオイルには独自の規格があり、指定オイルの価格も決して安いわけではありません。また、使われるオイル量も多いため、中古車のベンツを所有するユーザーにとってはオイルの費用が負担に感じるかもしれません。


オイル交換を機に新しい車への買い替えを検討する場合、今乗っているベンツの売却先は輸入車専門買取の外車王がおすすめです。外車王は全国出張買取はもちろんのこと、厳選された一社のみがご自宅に伺いますので、焦らずに価格交渉を行うことが可能です。さらに二重査定などの不明確な対応は一切ありませんので、最後まで安心して取引することが出来ます。


是非、希望額での買取が実現した際には、トラブルなどを気にせず乗れる新車のベンツの購入を検討してみてください。


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定期的なオイル交換で安心してベンツに乗りましょう


ベンツのエンジンオイル交換は非常に重要なメンテナンスにもかかわらず、ユーザーを迷わす様々な情報が飛び交っています。


しかし、ベンツ指定のオイルには誰にでもわかる独自の規格が設けられており、それを知ることで不安を払拭することができます。また、日本のユーザーを知り尽くしたヤナセという存在もユーザーの安心感に繋がっています。


定期的なオイル交換で安心してベンツに乗りましょう。

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