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中古車の豆知識

更新2019.07.19

なぜ外車はハイオク指定なの?絶対にハイオクでなければダメなのか?

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外車王SOKEN編集部

外車・輸入車はなぜハイオク指定なのかと疑問に思う人は少なからずいることでしょう。今回はなぜ外車・輸入車はハイオク指定なのかということを改めて考えていきましょう。

外車・輸入車がハイオクの理由




結論から言ってしまえば、外車がハイオク指定の理由はガソリンのオクタン価という数値が日本のレギュラーガソリンでは足りないからです。このオクタン価が国によって若干異なるため日本に輸入した時にハイオク指定となってしまうのです。

では、そもそもオクタン価とはなんなのでしょうか。オクタン価とはガソリンの自然着火のしにくさを示す数字で数値が高ければ高いほど自然着火しにくいということになります。自然着火しにくいということはノッキングしにくいということでありエンジン内で正しい爆発現象が起きるということなのです。このオクタン価によるガソリンの種類は日本においては2種類存在しているため、レギュラーガソリンとハイオクガソリンに区別されています。ちなみにハイオクとはハイオクタン価の略でオクタン価が高いガソリンであることを示しています。

日本におけるガソリンの種別であるレギュラーガソリンはオクタン価89以上、ハイオクガソリンはオクタン価96以上とJISの規格により決められています。実際に販売されているガソリンはレギュラーガソリンのオクタン価約90〜、ハイオクガソリンのオクタン価約100の燃料が販売されています。

では、日本に多い外車の生産国であるヨーロッパのガソリンオクタン価はどのような種別になっているのでしょうか。ヨーロッパではガソリンの種類が3種類販売されています。レギュラーガソリン、レギュラー(ミディアム)、プレミアムの3種類です。これらの違いは先ほども述べたようにオクタン価の違いです。ヨーロッパにおけるレギュラーガソリンのオクタン価は91、レギュラー(ミディアム)ガソリンのオクタン価は95、プレミアムガソリンのオクタン価は100となっています。

つまり日本のレギュラーガソリンよりも高いオクタン価がヨーロッパのレギュラーガソリンとなるのです。これだけ見ると日本のレギュラーガソリンと大差が無いように思いますが実はヨーロッパのレギュラーガソリンはレギュラー(ミディアム)が基準となっていることが多いようです。つまり、オクタン価95が基準ということになります。よって、日本のレギュラーガソリンのオクタン価である89以上では外車本来の性能を発揮することができないため日本に輸入された段階でハイオクガソリン指定となるのです。

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絶対にハイオクでなければダメなのか


オクタン価95以上であれば外車に対応できるといことは日本のレギュラーガソリンとハイオクガソリンを混ぜてしまえば良いのではないかといった情報が出回っているようです。しかし、おすすめはしません。なぜなら、混ぜる比率を間違えてしまうとオクタン価95を下回る結果となり最悪の場合ノッキングが発生しエンジントラブルになる可能性があるからです。近年の電子デバイスが投入されているモデルでは一部ノッキングセンサーが装着されてるモデルもあるため一時的にオクタン価の低い燃料を入れても問題ないと言われています。ただし、性能の低下を招き、本来のポテンシャルを発揮することができなくなることがあります。

燃費に関してもハイオクガソリン指定のモデルにレギュラーガソリンを入れることによって良くなることはほぼないと言えるためハイオクガソリン指定のモデルにレギュラーガソリンを入れるメリットはないと言っても過言ではないでしょう。よって、基本的なエンジン設計が高いオクタン価を基準に設計されている輸入車に日本のレギュラーガソリンを入れ続けることはおすすめできません。結論、オクタン価が高いモデルであればハイオクガソリンを入れておく方が安心して輸入車ライフを送ることができるといえるでしょう。

外車・輸入車ライフを長く楽しむために


輸入車がハイオクガソリン指定の理由を紐解いてきた今回の内容ですが、輸入車ライフを長く楽しむためにもハイオクガソリン指定のモデルにはオクタン価の高いハイオクガソリンを入れることをおすすめします。万が一のことが起きてからなんとかしようと思っても手遅れになってしまう可能性もないとはいえないため指定された燃料を使用するようにしましょう。

少し余談にはなりますが最近、外車のディーゼル(軽油)モデルも日本に続々と導入されています。燃料の入れ間違えがないよう十分に気をつけましょう。ハイオクガソリン指定モデルにレギュラーガソリンを間違えて入れてしまっても大きな影響がすぐに現れることはありませんが、ガソリンエンジンモデルにディーゼル(軽油)を入れてしまうととんでもないことになってしまいますのでくれぐれもガソリンとディーゼル(軽油)だけは間違えないようにしましょう。

[ライター/外車王編集部 画像/フォトAC]

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