アイキャッチ画像
中古車の魅力

更新2021.05.07

BMW・3シリーズの皮を被った7シリーズ?コンパクトなボディにV8エンジン、ちょっと反則なアルピナB8 4.6

ライター画像

外車王SOKEN編集部

BMW公認の老舗カスタムメーカーが造ったモンスター。見た目は子供、心臓は巨人?



以前こちらでアルピナB3 3.2を御紹介させていただきました。その時の内容とかぶって申し訳ないのですが、アルピナについて改めてふれておきたいと思います。


アルピナという会社は、元は事務機器のメーカーでしたが、創立者の息子ブルカルト・ボーフェンジーペンが、自分のクルマBMW1500のキャブレターをチューニングしたところ、その高性能が評判になって、さらにその評判がBMWの耳に入り、それをきっかけにその後BMWの公認チューナーになった、ということです。さらっと書いてしまうとまるで嘘みたいな話です。そんなうまい話があるもんか、って。とにかくそれは1960年代前半のことです。その後1970年代にかけてアルピナはBMWと共に、レースシーンで華々しい活躍をして、1977年にはレース活動から撤退、BMWベースの市販コンプリートカーを作るカスタムメーカーになったんですね。


外車王バナー外車王バナー旧車王バナー旧車王バナー

アルピナB8 4.6とは



▲フルスケール300km/hのメーターには、瞬間燃費計も装備されている


アルピナはいまも手作業で、年産およそ1400台くらい造られています。日本にも正規に輸入されていて、BMWの保証を受けることが出来ます。


カスタムカーとしてのアルピナは、控え目な外見が特徴です。ケーニッヒのベンツとかとは対照的に、ごく普通っぽく見えます。今回のB8 4.6も、見た目はE36の3シリーズです。ベースはもともと5ナンバー枠のボディでしたから、比較的コンパクトなサイズのクルマです。しかし、そのボンネットに収まっているのはBMW伝統のストレート4でもストレート6でもなく、4.6リッターという排気量を持った巨大なV8エンジンです。



▲6速MTで4.6リッターのV8を操る快感は何物にも代えがたい


約1.5トンの車体に340ps/5700rpm、48.9kg・m/3900rpmという大出力のパワーユニットを積んでいるのですから、動力性能はもう痛快のひと言でしょう。近頃はダウンサイズエンジンにターボの組み合わせが流行っていて、1.8リッターとか2リッター辺りで300ps近いパワーを出しているモデルも多いですが、そういう小細工一切無しの340ps、大排気量NAのリッチな大出力は、やっぱり圧倒的な魅力ですよね。そこはもうダイエットコークと砂糖たっぷりのレギュラーなコークの差というか、ラクトアイスとプレミアムアイスクリームの差というか。0-100km/h加速が何秒とか、そういうデータで表すことができない官能的なパワーというものがそこには存在しているのです。


それが一番現れるのは、おそらく高めのギアでの、強烈かつ息の長い加速でしょう。ターボとはまた違った、身の詰まった豊かな加速とでもいいますか。


▲E36系特有のカバーされた丸目四灯。端正で上品な佇まい。


だいたいクルマというものは、小さな車体に大きなエンジンというのが楽しいことに間違いありません。ただしFRの場合、フロントに重いエンジンを積むと回頭性が悪くなって、スポーティーさ、軽快さがスポイルされてしまうという懸念はあるでしょう。


このB8 4.6の場合も、もともとの車格から外れた大きく重いエンジン(V8としては軽いと言われていますが)を積んでいるのですが、そこは名門アルピナ。その辺りは織り込み済みで、足まわりからのトータルなチューニングが施されていて、非常に癖のない軽快なハンドリングであると言われています。



▲リアシートにも三点式シートベルトが装備される。実用的な高級乗用車としての基本はあくまでBMWクオリティ


今回の個体は1998年式。E36ベースの最終年モデルです。


当時の新車価格は1180万円でした。同じ時期のB3 3.2が788万円ですから、非常に高価なクルマです。そしてこのB8 4.6には、ATの設定がありません。ゲトラグ製の6速MTのみです。



▲細いスポークが上品な美しさを醸し出す、アルピナ純正のアルミホイール


BMWアルピナ B8クーペ の買取相場についてチェックする >

最後に


B3 3.2の時にも書きましたが、アルピナはBMWブランドに保障された安心のカスタムカーです。その実力と完成度は、20年以上経った今も間違いなく一線級です。また、ドイツ車のしっかりとしたシャーシ、エンジン、部品供給体制は、この先も永く乗り続けられると思われます。


クルマにエコが求められ、不可逆的なダウンサイジングの流れにあるいま、もうこんな魅力的なモデルは出てこないかも知れません。アルピナB8 4.6。いかがでしょうか。 

外車王バナー外車王バナー旧車王バナー旧車王バナー

BMWアルピナ B8クーペを高く買い取ってもらうには

BMWアルピナ B8クーペ を高値で売却したい場合は外車王がおすすめです。輸入車に精通した専門スタッフは BMWアルピナ B8クーペ の特徴及びセールスポイントを把握しているため、一般買取店では評価が難しい車種でも正確かつ高額査定を実現します。一般買取店で思った金額が出なかった方、ディーラー下取りに不安のある方、一括査定にうんざりの方など、愛車の価値を少しでも理解してほしいとお考えでしたら、ぜひ外車王にお任せください。

BMWアルピナ B8クーペ の買取専門ページはこちら >

外車王SOKENは輸入車買取20年以上の外車王が運営しています

外車王SOKENは輸入車買取20年以上の外車王が運営しています
輸入車に特化して20年以上のノウハウがあり、輸入車の年間査定申込数20,000件以上と実績も豊富で、多くの輸入車オーナーに選ばれています!最短当日、無料で専門スタッフが出張査定にお伺いします。ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する二重査定は一切ありません。