ポルシェ 911といえば世界を代表するスポーツカーのひとつですが、1964年に初代911が登場して以来何度もフルモデルチェンジを重ね、現在は「タイプ991」という呼称の7代目が現行型のポルシェ 911として販売されています。伝統の水平対向6気筒エンジンは当初3.4Lと3.8Lの2種類が用意されましたが、2015年9月のマイナーチェンジを機に、従来の自然吸気エンジンに代わって3Lのターボチャージャー付きエンジンに変更されています。

2015年9月以降のターボ付きエンジンに変更された年式は、当然ながら買取相場も高値傾向となっています。それ以前の自然吸気エンジンを搭載していたカレラ系は、走行距離多めの初期年式こそさすがにやや安値となっていますが、コンディションや各種条件が良好な個体に関してはまずまず以上の高値をキープしています。これは、ポルシェ 911というクルマにはターボではなく自然吸気エンジンを求める層も一定数以上いるがゆえの減少です。グレードによって相場は上下に大きくことなりますが、おおむねの買取相場は以下のとおりです。

タイプ991のトランスミッションはツインクラッチ式の7速PDKと7速MTが用意されていますが、MT版の流通量は非常に希少です。そのため上手いタイミングでマッチングできれば、レアなMTはなかなかの希少価値が見いだされる可能性があります。そのほかでは、人気のパッケージオプションである「スポーツクロノパッケージ」がやはり有利となり、ブラック塗装とブラックインテリアの組み合わせだった受注生産スペシャルモデル「ブラックエディション」も、それなりに人気が高い1台です。前期型の自然吸気カレラも、コンディションと各種条件さえ良好であれば高値査定も十分期待できます。