2021年06月11日

中古車の傷は念入りなチェックが必要。傷つきやすい部分や傷を見つけたときの対処を解説

中古車を購入するときに気をつけなければならないことは、傷の確認です。車の傷の有無は、車両価格に直結する重要なポイントとなるため、慎重にチェックしなければなりません。今回は、中古車で傷が付きやすいパーツや、購入後に傷を見つけたときの対処方法を解説します。中古車を買うときや購入後にトラブルにならないよう、中古車の傷にまつわる要点をおさえておきましょう。


中古車で傷が付いていることが多いパーツ


中古車は、少なからず道路を走行した車両であるため、傷が付いてしまう可能性があります。ここでは、車のパーツの中で傷つきやすい部分をピックアップし、なぜ傷が付きやすいのか解説します。


ドアパネル


ドアパネルは、駐車場でのドア開閉や走行中の飛散物・飛び石などにより傷付くことがあります。コインパーキングなど左右の幅が狭い駐車場では、乗降するときに隣の車にぶつけてしまったり、ぶつけられてしまったりするケースが後を絶ちません。また、並走する車や対向車線を走行する車が巻き上げた路上の落下物や砂利によって、ドアに傷が付いてしまうこともあります。ドアパネルの傷をチェックするときは、わずかな傷やへこみがないか念入りに確認しましょう。


ルーフパネル


ルーフパネルは、雨や日差し、落下物の影響を最も受ける部分です。傷やへこみだけでなく、塗装の剥げや色褪せなどがないか確認しましょう。


ドアミラー


ドアミラーは、ミラーカバー部分に傷が付きやすいです。ミラーカバーは、前方からの飛散物、行き違いによる接触、二輪車のすり抜けなどによって傷付きます。


フロントガラス


ガラスの中でもフロントガラスは、飛び石や飛散物により、傷がついたり、ひび割れたり、亀裂が入ったりしやすいものです。ガラスの傷は、車の外側から見ると、光の反射で発見しにくい場合もあるため、車内からもチェックしましょう。


マフラー


マフラーは、車の下側に出っ張っていることが多いため、駐車場の輪止めや縁石などで傷付けてしまう可能性が高いパーツです。マフラーは、エンジンから繋がっている長い部品であるため、車の下を覗き込み、マフラーの出っ張り部分に擦り傷がないかどうか確認しましょう。


ライト


フロントのヘッドライト、リアのテールライト、サイドのウインカーレンズに傷がないか確認しましょう。特にヘッドライトは、飛び石や飛散物により傷付きやすいライトです。目視確認だけではなく、傷がないか手で触れて確認しましょう。


バンパー


バンパーは、外装部品の中でも地面に近いパーツであるため、飛び石による小さな傷や草木による線傷が付きやすい傾向があります。頻繁に傷の有無を確認した方がよいでしょう。


シート


シートは、擦り傷が付きやすいパーツです。座面・背もたれ・サイドサポートに擦れた跡がないかチェックしましょう。また、車両によってはタバコの焦げあとが付いています。


内装パネル


内装パネルは、ドアの内張り、ダッシュボード、インパネ、コンソールまわり、ルーフに傷や汚れがないか確認しましょう。喫煙車の場合は、ルーフにヤニが付いている可能性があるため、内張りまでしっかり確認することが大切です。


ステアリング


ステアリングは、ドライバーが絶えず触れているパーツであるため、擦れている可能性が高いです。中古車の購入を検討する際は、ステアリングに触れて、操作に支障が出るほどのすり減りがないか確認することをおすすめします。


内装フロア


内装のフロアで見るべきは、足元のカーペットです。乗り降りの回数が多い場合は、カーペットが擦れていることがあります。フロアマットを敷いてある車両は、フロアマットの毛足の長さが均一かどうかを確かめることで、乗り降りの頻度を知ることができます。特に、運転席のフロアマットおよびカーペットは、ペダル操作のときに靴による摩擦を受けるため、擦り切れやすいです。運転席のフロアは、擦れた跡がひどくないか入念に確かめましょう。


トランク


トランクは、載せる荷物によっては大きな傷が付いてしまうため、入念にチェックしましょう。トランクを頻繁に使用していたり、アウトドア用品やロードバイクなど硬さのある荷物を載せていたりすると、ラゲッジボードやトランクの内装パネル、トランクリッドおよびバックドアの内側にまで傷が付いてしまいます。トランクリッドやバックドアの内側まで確認するようにしてください。


中古車の購入後に傷に気づいたときの対処法



中古車の場合、傷のチェックをして購入の契約をしたのにもかかわらず、納車時に傷が付いていたケースがあります。購入後に傷付いていることに気がついた場合は、どのように対処すればよいのでしょうか。


個人売買で購入した場合


個人売買や個人出品のオークションなどで中古車を購入した場合、現在の状態で引き渡す「現状渡し」になることがほとんどです。つまり、傷が付いたことも了承した上で購入したことになります。そのため、購入後に傷を見つけても、相手に修理費を請求できない可能性が高いでしょう。


中古車販売店で購入した場合


中古車販売店で購入した中古車は、契約時になかった傷やへこみが納車時に付いていたと明らかに証明できる場合、販売店に傷の修理を求めることができます。そのため、中古車販売店で車を購入するときは、外装や内装の傷を入念に確かめてください。どれだけ細かな傷であっても、メモや写真を残しておくと、納車後のトラブルを防ぐことができます。

外車王編集部

執筆者: 外車王編集部


輸入車において総合的にサービス展開する外車王の知見を活かし、中古車の購入やお乗り換え、売却に関わる様々なノウハウをプロの視点でお届けしています。

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