中古車の購入後に傷を発見!どうする?対処法と購入前の注意点も解説
中古車を購入した後に傷を発見したとき、多くの方が「購入前には気づかなかったのに……」と落胆されることでしょう。このような状況に直面したとき、どのように対処すべきか悩まれる方も少なくありません。 この記事では、中古車購入後に傷を発見した場合の適切な対処法や、購入前に確認すべきポイント、傷が付きやすいパーツなどについて詳しく解説します。
中古車の購入後に傷に気づいたときの対処法
中古車の場合、傷のチェックをして購入の契約をしたのにもかかわらず、納車時に傷が付いていたケースがあります。購入後に傷付いていることに気がついた場合は、どのように対処すればよいのでしょうか。
個人売買で購入した場合
個人売買や個人出品のオークションなどで中古車を購入した場合、現在の状態で引き渡す「現状渡し」になることがほとんどです。つまり、傷が付いたことも了承した上で購入したことになります。そのため、購入後に傷を見つけても、相手に修理費を請求できない可能性が高いでしょう。
中古車販売店で購入した場合
中古車販売店で購入した中古車は、契約時になかった傷やへこみが納車時に付いていたと明らかに証明できる場合、販売店に傷の修理を求めることができます。そのため、中古車販売店で車を購入するときは、外装や内装の傷を入念に確かめてください。どれだけ細かな傷であっても、メモや写真を残しておくと、納車後のトラブルを防ぐことができます。
トラブルの相談窓口
中古車購入後のトラブルは、全国の消費生活センターに相談しましょう。消費生活センターでは、消費者と事業者間のトラブルについて無料で相談に応じており、必要に応じて販売店との間に入って調整してくれることもあります。「消費者ホットライン(局番なしの188)」に電話すると、最寄りの消費生活センターにつながります。
また、弁護士や司法書士に相談するという選択肢もあります。金額が大きい場合や、明らかに詐欺的な取引だと思われる場合は、法律の専門家に相談することで適切な法的手段を取ることができます。
いずれの窓口に相談する場合も、購入時の状況や発見した傷の詳細、これまでの販売店とのやり取りなどを記録しておくことが重要です。具体的な証拠があれば、より効果的な解決につながります。
購入前に確認!中古車で傷が付いていることが多いパーツ
中古車は、少なからず道路を走行した車輌であるため、傷が付いてしまう可能性があります。ここでは、クルマのパーツのなかで傷つきやすい部分をピックアップし、なぜ傷が付きやすいのか解説します。
ドアパネル
ドアパネルは、駐車場でのドア開閉や走行中の飛散物・飛び石などにより傷付くことがあります。コインパーキングなど左右の幅が狭い駐車場では、乗降するときに隣のクルマにぶつけてしまったり、ぶつけられてしまったりするケースが後を絶ちません。また、並走するクルマや対向車線を走行するクルマが巻き上げた路上の落下物や砂利によって、ドアに傷が付いてしまうこともあります。ドアパネルの傷をチェックするときは、わずかな傷やへこみがないか念入りに確認しましょう。
ルーフパネル
ルーフパネルは、雨や日差し、落下物の影響を最も受ける部分です。傷やへこみだけでなく、塗装の剥げや色褪せなどがないか確認しましょう。
ドアミラー
ドアミラーは、ミラーカバー部分に傷が付きやすいです。ミラーカバーは、前方からの飛散物、行き違いによる接触、二輪車のすり抜けなどによって傷付きます。
フロントガラス
ガラスのなかでもフロントガラスは、飛び石や飛散物により、傷がついたり、ひび割れたり、亀裂が入ったりしやすいものです。ガラスの傷は、車の外側から見ると、光の反射で発見しにくい場合もあるため、車内からもチェックしましょう。
マフラー
マフラーは、クルマの下側に出っ張っていることが多いため、駐車場の輪止めや縁石などで傷付けてしまう可能性が高いパーツです。マフラーは、エンジンから繋がっている長い部品であるため、クルマの下を覗き込み、マフラーの出っ張り部分に擦り傷がないかどうか確認しましょう。
ライト
フロントのヘッドライト、リアのテールライト、サイドのウインカーレンズに傷がないか確認しましょう。特にヘッドライトは、飛び石や飛散物により傷付きやすいライトです。目視確認だけではなく、傷がないか手で触れて確認しましょう。
バンパー
バンパーは、外装部品の中でも地面に近いパーツであるため、飛び石による小さな傷や草木による線傷が付きやすい傾向があります。頻繁に傷の有無を確認した方がよいでしょう。
シート
シートは、擦り傷が付きやすいパーツです。座面・背もたれ・サイドサポートに擦れた跡がないかチェックしましょう。また、車両によってはタバコの焦げあとが付いています。
内装パネル
内装パネルは、ドアの内張り、ダッシュボード、インパネ、コンソールまわり、ルーフに傷や汚れがないか確認しましょう。喫煙車の場合は、ルーフにヤニが付いている可能性があるため、内張りまでしっかり確認することが大切です。
ステアリング
ステアリングは、ドライバーが絶えず触れているパーツであるため、擦れている可能性が高いです。中古車の購入を検討する際は、ステアリングに触れて、操作に支障が出るほどのすり減りがないか確認することをおすすめします。
内装フロア
内装のフロアで見るべきは、足元のカーペットです。乗り降りの回数が多い場合は、カーペットが擦れていることがあります。フロアマットを敷いてある車輌は、フロアマットの毛足の長さが均一かどうかを確かめることで、乗り降りの頻度を知ることができます。特に、運転席のフロアマットおよびカーペットは、ペダル操作のときに靴による摩擦を受けるため、擦り切れやすいです。運転席のフロアは、擦れた跡がひどくないか入念に確かめましょう。
トランク
トランクは、載せる荷物によっては大きな傷が付いてしまうため、入念にチェックしましょう。トランクを頻繁に使用していたり、アウトドア用品やロードバイクなど硬さのある荷物を載せていたりすると、ラゲッジボードやトランクの内装パネル、トランクリッドおよびバックドアの内側にまで傷が付いてしまいます。トランクリッドやバックドアの内側まで確認するようにしてください。
まとめ
中古車購入後に傷を発見した場合、購入先によって対処法が大きく異なります。個人売買の場合は「現状渡し」が原則となるため対応が難しいことが多いですが、中古車販売店での購入であれば、保証制度や販売店の対応によって修理や補償を受けられる可能性があります。トラブルが解決しない場合は、消費生活センターなどの相談窓口を利用することも効果的です。
中古車を購入する際には、事前に傷が付きやすいパーツを知り、入念にチェックすることが重要です。ドアパネルやバンパー、ライト類など外装部分はもちろん、シートやステアリング、内装フロアなど内装部分にも注意を払いましょう。また、単に見た目だけでなく、各パーツの機能面もしっかりと確認することで、購入後のトラブルを未然に防ぐことができます。

執筆者: 外車王編集部
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