2025年06月02日

クルマのリセールバリューとは?計算方法やリセールバリューが高いクルマの特徴も紹介

クルマを売るときに注目したい指標がリセールバリューです。ここでは、クルマの再販価格であるリセールバリューがどのような意味なのか、どのようにして価格が決まるのか解説します。リセールバリューについて理解すると、クルマが高く売れるタイミングの予想ができたり、高く売れるクルマの傾向を知ることができたりします。

 



クルマのリセールバリューとは


リセールバリューとは、購入したクルマを一定期間使用した後に売却する際の価値を示す指標です。一般的には、新車価格に対する売却価格の割合で表現され、「残価率」とも呼ばれています。


リセールバリューが高いクルマほど、購入時の価格に対して売却時により多くの金額を回収できます。たとえば、300万円で購入したクルマを3年後に180万円で売却できた場合、リセールバリューは60%となります。


リセールバリューに影響を与える要因はさまざまです。車種の人気度、メーカーのブランド力、走行距離、車輌の状態、年式、グレード、ボディカラーなどが主な要素として挙げられます。また、市場の需要と供給のバランスや、その時代のトレンドも大きく影響します。輸入車の場合は、国内での認知度や部品の入手しやすさ、メンテナンス体制なども重要な評価ポイントです。


クルマのリセールバリューの計算方法


リセールバリューの計算方法は非常にシンプルで、「売却価格 ÷ 新車価格 × 100」で求められます。


具体的な計算例を見てみましょう。新車価格が400万円のクルマを5年後に220万円で売却した場合、リセールバリューは220万円 ÷ 400万円 × 100 = 55%です。この55%という数値が、そのクルマの5年間のリセールバリューを表しています。


リセールバリューは年月が経つにつれて変化するため、定期的に確認することが推奨されます。一般的に、新車から1年目は約80%、3年目で約60%、5年目で約40%程度が目安とされていますが、車種や市場状況によって大きく異なります。特に人気の高い車種や希少モデルの場合は、この一般的な減価よりも高い数値を維持することが多く、場合によっては購入価格を上回ることもあります。


リセールバリューが高いクルマの特徴


リセールバリューは、中古車市場での需要と出回っているクルマの台数で決まります。ここからは、リセールバリューが安定しているクルマの特徴を解説します。


根強い人気がある


根強い人気があるクルマは、リセールバリューが安定しています。フェラーリ F40やランボルギーニ カウンタック、日産 GT-Rやトヨタ 80スープラなど、名車や国内外問わず高い人気を維持し続けている車は、リセールバリューが安定する傾向があります。


ボディカラーが白・黒


ボディカラーは、リセールバリューに影響します。リセールバリューが高いボディカラーは、中古車市場で人気がある白・黒です。ただし、限定カラーや希少色などのスペシャルカラーは、白・黒以外であってもリセールバリューが高くなります。


クルマのリセールバリューが変動する要因


車のリセールバリューは、どのような要因で変動するのでしょうか。ここからは、リセールバリューが変わる理由を解説します。


モデルチェンジ


クルマがモデルチェンジをするとリセールバリューが変わります。リセールバリューが大きく変動するのはフルモデルチェンジのタイミングです。また、マイナーチェンジでもリセールバリューが変わることがあります。一般的には、モデルチェンジをすると前型車のリセールバリューが下がる場合が多いです。ただし、人気車種や希少車、台数限定車や期間限定受注車の場合は、リセールバリューが上がることもあります。


競合車の登場


競合する車種が登場したときは、リセールバリューが動くタイミングです。同じカテゴリーのライバルが登場すると、ユーザーの選択肢が増えます。選択肢が増えればユーザーのニーズが分散するため、リセールバリューが下がる場合が多いです。


走行距離


走行距離は、リセールバリューに関連する重要な要素です。一般的に走行距離が短いほどリセールバリューが高く、走行距離が伸びるとリセールバリューが下がります。ただし、市場のニーズに対して、供給できる車の台数が少ない場合は、走行距離に関係なくリセールバリューが高くなるでしょう。


クルマを少しでも高く売る方法


クルマを少しでも高く売るためには、どうすればよいのでしょうか。ここからは、リセールバリューを高くするための方法を解説します。


細かいところまで評価できる業者に査定を依頼する


少しでもクルマを高く売るためには、細かな部分まで評価に反映してくれる業者に依頼する必要があります。細かな部分まで評価できる業者は、ボディ構造、エンジンの型式、メンテナンス記録、カスタマイズ内容、装着されているパーツのブランドなど、目に見えるパーツだけではなく目に見えない部分までチェック・評価してくれます。


こまめにメンテナンスをしておく


こまめにメンテナンスしておくこともリセールバリューを上げることに繋がります。車は、機械部品の集合体であるため、定期的な点検や整備が必須です。点検・整備をしておき、いつでも動かすことができる良好な状態を維持しておくと、すぐに再販できるため、リセールバリューが高くなることがあります。


モデルチェンジサイクルを理解しておく


モデルチェンジサイクルを理解しておくと車を高く売れる可能性が上がります。近年の一般的なモデルチェンジサイクルは、6年から8年です。リセールバリューは、フルモデルチェンジをすると下がる傾向にあるため、フルモデルチェンジ直前に売却すると高く売れるでしょう。


まとめ


リセールバリューは、クルマを購入時の価格に対してどれだけの価値で売却できるかを示す重要な指標です。計算方法は「売却価格÷新車価格×100」とシンプルで、一般的に新車から年数が経つにつれて下がる傾向にあります。


リセールバリューが高いクルマの特徴として、根強い人気がある車種や白・黒のボディカラーが挙げられます。また、モデルチェンジや競合車の登場、走行距離などがリセールバリューの変動要因となります。


クルマを高く売るためには、細かく評価してくれる業者への査定依頼、こまめなメンテナンス、モデルチェンジサイクルの理解が効果的です。これらのポイントを押さえることで、より有利な条件でのクルマ売却が期待できるでしょう。

外車王編集部

執筆者: 外車王編集部


輸入車において総合的にサービス展開する外車王の知見を活かし、中古車の購入やお乗り換え、売却に関わる様々なノウハウをプロの視点でお届けしています。

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