2021年06月11日

ガソリンの種類とは。ガソリン・ハイオク・ディーゼルのそれぞれの違いについても解説

給油は、車を運転する上で避けては通れない作業です。最近は、セルフのガソリンスタンドが増えているため、車の燃料について正しい知識を身に付けることが求められています。 ここでは、ガソリン、ハイオク、ディーゼルのそれぞれの違いを解説します。また、間違って給油した際に起こり得るトラブルや対応法についても紹介しますので、参考にしてみてください。


ガソリン・ハイオク・ディーゼルの違い


自動車燃料の種類は、ガソリン、ハイオク、ディーゼルの3つです。


ここでは、ガソリン、ハイオク、ディーゼルのそれぞれの特徴や違いについて解説します。


ガソリン


ガソリンは最も多くの車に使われている自動車燃料で、レギュラーガソリンと呼ばれています。JIS規格では、オクタン価が89以上のものをレギュラーガソリンとしていますが、実際に売られているレギュラーガソリンはオクタン価が90の場合がほとんどです。オクタン価はノッキング現象(エンジンの異常燃焼の1つ)の起こりにくさを表す指標です。


ハイオク


ハイオクガソリンはJIS規格でオクタン価が96以上のガソリンのことをいいます。一般的には、欧州車やスポーツカーなどに使用されています。また、日本で販売されているハイオクガソリンのオクタン価は98~100となっています。ただし、燃料価格はレギュラーガソリンに比べて10円程度高くなります。


ディーゼル


ディーゼルは軽油とも呼ばれる燃料で、バス・トラックに広く使用されています。最大の特徴は、ガソリン・ハイオクと比べて燃料価格が安いことでしょう。例えば、レギュラーガソリンと比較した場合、1リットルあたり20~30円程度安くなります。また、ディーゼルには、ガソリンに比べて高温・高圧でよく燃えるという特性があります。そのため、熱効率が高く、低回転から太いトルクを出すことができるのです。


車によって燃料が異なる理由


車によって燃料が異なる理由は、搭載されるエンジンの構造が異なるからです。例えば、ディーゼルエンジンは自己着火により燃料を燃焼させますが、ガソリンエンジンは混合気にスパークプラグが火花を飛ばすことで燃料を燃焼させています。また、ガソリンエンジンのレギュラー仕様とハイオク仕様でもコンピューターのマッピングや点火時期が異なります。


車がどの燃料を使用するか調べる方法


燃料の種類が理解できたら、次は車にどの燃料を使用するかを確認しなければなりません。


ここでは、使用燃料を調べる方法を3つ紹介します。


メーカーのホームページを確認する


車の使用燃料はメーカーのホームページで確認できる場合があります。ホームページ内にあるカタログに、エンジンのスペックなどが書かれた主要諸元表が掲載されています。主要諸元表のエンジンスペックの少し下に記載されている使用燃料を確認しましょう。グレードによって燃料の種類が異なるため注意してください。


ディーラーに確認する


ホームページで見つけられなかったり、そもそもカタログがなかったりする場合は、ディーラーに直接確認しましょう。グレードがわからない場合は、トランクやバックドアに貼られたエンブレムで確認してください。それでも不明な場合は、車の特徴をディーラーに伝えましょう。


車検証を確認する


車検証で燃料の種類を確認できます。車検証には、「燃料の種類」と記載された箇所があり、ガソリンもしくは軽油のどちらかが記載されています。ただし、ガソリンのレギュラー、ハイオクについては車検証に記載がありませんので、メーカーのホームページや取扱説明書で確認しましょう。


間違って給油した場合に起こり得るトラブル



燃料を間違って給油すると、複数のトラブルが起こる恐れがあります。ディーゼルエンジンにガソリンを入れると、燃料の噴射ポンプや噴射ノズルが高確率で破損し、最悪の場合はエンジンブローにつながります。


ガソリンエンジンに軽油を入れてしまった場合は、加速や吹き上がりが極度に悪い状態になり走行ができなくなります。ただし、エンジンの故障につながるケースはほとんどありません。


ガソリンエンジンのハイオクとレギュラーを入れ間違えた場合は、ハイオク仕様にレギュラーガソリンを入れてしまった場合に限りパワーダウンなどの不具合が発生します。特に高出力のエンジンを搭載したスポーツカーは症状が顕著に現れます。


間違って給油したときの対処法


万が一燃料を入れ間違ってしまった場合は、間違って給油してしまった燃料をタンクから全部抜き、正しい燃料を入れ直しましょう。ただし、ハイオクとレギュラーの入れ間違いに関しては、走行には大きな支障がないため、燃料を入れ替えないケースがほとんどです。一方で、ディーゼルエンジンにガソリンを入れてしまった場合は、燃料の入れ替えに加え、整備工場での点検と故障が疑われる部分の部品交換が必要になります。また、走行ができなくなるため、ディーラーなどに連絡して引き取りにきてもらう必要があります。


ガソリンエンジンに軽油を入れてしまった場合も走行ができなくなりますが、多くの場合はガソリンスタンドで燃料の入れ替えを行うことで走行が可能になり、不具合も解消されます。
 

外車王編集部

執筆者: 外車王編集部


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