2025年04月28日

クルマのローンの審査に落ちる理由はこれ!審査基準から通過するためのコツまで解説

クルマは安い買い物ではありません。新車であれば安くても100万円以上、中古車でも数十万円以上のお金が必要です。しかし、一度に多くの貯金を減らしてしまうのが不安だったり、そもそも多額の貯蓄がなかったりします。 そこで、ローンを利用すると貯蓄を減らすことなくクルマを買うことができます。ただし、ローンには審査があるため、審査項目を事前に確認しておくことが大切です。そこで今回は、ローンの審査項目や審査に落ちてしまう理由、審査に通りやすくする方法を解説します。


クルマのローンの審査基準


クルマのローンの審査項目は、職業、年収、雇用形態、他社からの借り入れ・返済状況、クレジットカードの支払状況などです。審査の目的は、支払能力や信頼性などを測ることです。ここからは、クルマのローンの審査基準について詳しく解説します。


年収や雇用形態


年収や雇用形態は、クルマのローンの審査で必ず見られる項目です。借入額や月々の返済額と収入のバランスを確認されます。


また、雇用形態を見られる理由は、会社員や自営業、パート・アルバイトなどで収入の安定度が異なるためです。毎月一定の収入がある会社員は、ローンの審査に通りやすいです。一方で、月々の収入が不安定で年収にばらつきがある人は、ローンの審査が通りにくかったり、借入額が低くなったりします。


勤続年数


勤続年数も重要な審査項目の1つです。同じ会社や業種での勤続年数が長いほど、収入の安定性が高いと判断されます。一般的には、最低1年以上の勤続年数が求められますが、3年以上あると審査で有利になる場合が多いです。


転職したばかりの方や、勤続年数が短い方は、過去の職歴も含めた就業状況が考慮されることもあります。同業種での経験年数が長い場合は、その旨を申込時に伝えるとよいでしょう。また、試用期間中の場合は、本採用後に申し込むことをおすすめします。


年齢


ローン審査では申込者の年齢も考慮されます。一般的に、20歳以上75歳未満の方がローンの対象となりますが、金融機関によって上限年齢は異なります。特に重要なのは、ローン完済時の年齢で、多くの場合80歳までに完済できることが条件となっています。


若年層の場合は、収入や職歴が不足している可能性があるため、審査が厳しくなる傾向があります。一方で、高齢者の場合は、返済期間が限られることや健康上のリスクが考慮され、審査が厳しくなることがあります。年齢による制限がある場合は、頭金を多めに設定したり、返済期間を短くしたりするなどの対策が有効です。


家族構成


家族構成も審査の重要な要素です。扶養家族の数や家族の収入状況によって、実質的な返済能力が評価されます。たとえば、共働きの場合は世帯収入が高くなるため、審査で有利になることがあります。


また、住宅ローンなどの大きな借入がある場合は、月々の返済負担が大きくなるため、クルマのローンの審査に影響することがあります。一方で、家族の中に安定した収入がある人がいれば、共同申込や連帯保証人になってもらうことで、審査通過の可能性が高まります。


他社からの借入状況


クルマのローンの審査では、他社からの借り入れ・返済の状況もチェックされます。他社から多額を借り入れていたり、年収に対する月々の返済額が高すぎたりすると、審査で不利になります。


金融事故の履歴


金融事故とは、返済の遅滞や未納、強制解約、自己破産などのトラブルのことです。金融事故があると、クレジットやローンの契約・申し込みに関する情報である「信用情報」に記載され、5~10年間にわたり記録が残ります。


また、直近で他社に借り入れを申し込んでいるかどうかもクルマのローンの審査で見られる情報の1つです。一気に多数の金融機関に借り入れを申し込むと、「お金に困っている」と判断され、審査に通りにくくなります。


クルマのローンの審査基準には差がある


クルマのローンには、銀行のローンやディーラー・自社ローンなどがあります。一般的に、銀行のマイカーローン・オートローンは、金利が低いのがメリットですが厳しい審査基準を設けています。ディーラー・自社ローンは、金利が少し高いものの審査が銀行よりも緩い傾向があります。


銀行のローンとディーラー・自社ローンの審査基準が異なることには、担保の有無が関係しています。銀行は車を担保にしないことで貸し倒れのリスクが高いため、審査が厳しくなります。一方で、ディーラー・自社ローンでは、購入する車を担保にするため、審査基準を緩くできるのです。


クルマのローンの審査に通らない理由


クルマのローンの審査が通らなかった場合、何が原因なのでしょうか。クルマのローンの審査に落ちる理由には、審査基準を満たしていなかっただけでなく、虚偽の申告や直近での借り入れ申込社数が多かったために、審査に通らなかったということが考えられます。ここからは、クルマのローンの審査が通らない原因を解説します。


借入額が高い


借入希望額が年収や返済能力に対して高すぎる場合、審査に通らないことがあります。一般的に、月々の返済額はすべての借入を含めて、手取り収入の25%程度が上限とされています。これを超える場合は、返済能力に疑問が生じ、審査に通りにくくなります。


たとえば、年収400万円の方の場合、手取りは約320万円程度であるため、月々の返済額は約6万5,000円が目安です。クルマのローンだけでなく、住宅ローンやカードローンなどすべての借入を含めた返済額がこの範囲内に収まるかを確認しましょう。


借入額が高すぎる場合は、頭金を増やして借入額を減らしたり、返済期間を長くして月々の返済額を抑えたりする方法があります。また、予算に合ったクルマを選ぶことも重要です。


年収や雇用形態などを偽った


クルマのローンを含めたローンの審査を受ける際は、年収、雇用形態、勤務先などの情報を申告します。これらの情報に虚偽があった場合、ローンの審査が通りません。


また、偽った年収や雇用形態で審査に通っても、後で虚偽が発覚した場合、ローンの強制解約や一括返済を求められることがあります。


強制解約をされてしまうと、信用情報に強制解約したことが記載され、次のローンの審査が通らなくなってしまうこともあるため、虚偽の申請をするべきではありません。


収入が不安定


定期的な収入がない、または収入が不安定な場合も、ローン審査に通りにくくなります。たとえば、アルバイトやパート、契約社員などの非正規雇用者や、自営業者などは、正社員に比べて収入の安定性が低いと判断されることがあります。


特に自営業者の場合、過去2〜3年分の確定申告書や収支内訳書などの書類が必要となることがあり、直近の業績が悪い場合は審査に通りにくくなります。また、開業して間もない場合も、実績が不足しているため審査が厳しくなる傾向があります。


収入が不安定な場合は、安定した収入がある家族に連帯保証人になってもらうことで、審査通過の可能性が高まります。また、頭金を多めに用意することも効果的です。


同時に複数のローンに申し込んだ


複数のローンに同時申込みをすると、信用情報にその履歴が残ります。短期間に複数回の借り入れ申込があった場合、お金に困っていたり、返済能力を上回る無理なローンを組もうとしたりしていると判断されてしまい、ローンの審査が通りにくくなってしまうのです。


金融事故の履歴がある


過去に債務整理や自己破産、任意整理などの金融事故の履歴がある場合、審査に通りにくくなります。これらの情報は信用情報機関に記録され、5〜10年程度保存されます。この期間中は「ブラックリスト」に載っているとみなされ、新たなローンの審査が厳しくなります。


また、クレジットカードやローンの支払い遅延や延滞も金融事故として記録されます。特に3ヶ月以上の延滞は重大な金融事故とみなされ、審査に大きな影響を与えます。


金融事故の履歴がある場合は、一定期間が経過するまで待つか、頭金を多めに用意したり、保証人を立てたりするなどの対策が必要です。また、小額のローンやクレジットカードで返済実績を積み、信用を回復させていくことも大切です。


クルマのローンの審査に通りやすくなる方法


クルマのローンの審査は、頭金を多く出したり、他社からの借入残高を減らしたりすると、審査に通りやすくなります。ここからは、クルマのローンの審査に通りやすくする方法を解説します。


頭金を多めに出す


頭金を多くすると、ローンの借り入れ金額を減らすことができるため、審査に通りやすくなります。また、頭金を多くすると、月々の支払金額を下げることもできるのです。貯蓄額を踏まえて、無理のない範囲で頭金を支払いましょう。


他社からの借入残高を減らす


他社から借り入れているローンの支払い期間が長かったり、残債額が多かったりすると、ローンの審査が厳しくなる可能性があります。そのため、繰り上げ返済したり、一括返済したりして、他社からの借入残高を減らすと審査に通りやすくなるでしょう。


また、他社のローンの支払いが滞っていたり、未納だったりすると審査に通らないことがあります。日頃の支払いは確実に行い、遅滞がないようにしておきましょう。


保証人を立てる


審査に不安がある場合は、保証人を立てることも1つの方法です。保証人は、申込者が返済できなくなった場合に代わりに返済する義務を負います。そのため、安定した収入のある親族や配偶者などが保証人になると、審査通過の可能性が高まります。


特に、自営業者や収入が不安定な方、若年層などは、保証人を立てることで審査のハードルが下がることがあります。ただし、保証人にも大きな責任が生じるため、事前に十分な説明と同意を得ることが重要です。


クルマのグレードを下げる


予算に合わないクルマを選んでいると、ローン審査に通りにくくなります。審査に不安がある場合は、クルマのグレードを下げることも検討しましょう。たとえば、同じモデルでもベースグレードを選んだり、オプションを必要最低限に抑えたりすることで、購入価格を抑えることができます。


また、新車ではなく低走行の中古車を選ぶことも1つの方法です。特に輸入車の場合、新車と比べて中古車は大幅に価格が下がるため、借入額を抑えることができます。ただし、中古車の場合は担保価値が低くなるため、金利が高くなる傾向があることも考慮しましょう。


無理のない予算で購入できるクルマを選ぶことが、審査通過だけでなく、その後の返済計画にも大きく影響します。自分の収入や家計状況に合ったクルマ選びを心がけましょう。


クルマのローンの審査にかかる時間は?


クルマのローンの審査の時間は、銀行のローンとディーラー・自社ローンによって異なります。


銀行は、厳しく慎重な審査を行うため、1週間前後の日数がかかるケースが多いです。一方、ディーラー・自社ローンは、独自の基準で審査を行うため、短時間で審査結果が出ます。早い場合には、即日審査を行い、数時間後に審査結果が出るケースもあるようです。


まとめ


クルマのローン審査は、年収や雇用形態、勤続年数、年齢、家族構成、他社からの借入状況、金融事故の履歴などさまざまな要素をもとに判断されます。審査に通らない主な理由としては、借入額が高すぎる、年収や雇用形態を偽る、収入が不安定、複数のローンに同時申込み、金融事故の履歴があるなどが挙げられます。
審査に通りやすくするためには、頭金を多めに用意する、他社からの借入残高を減らす、保証人を立てる、クルマのグレードを下げるなどの方法が効果的です。特に輸入車を購入する場合は、国産車に比べて価格が高くなるため、より慎重なローン計画が必要です。

外車王編集部

執筆者: 外車王編集部


輸入車において総合的にサービス展開する外車王の知見を活かし、中古車の購入やお乗り換え、売却に関わる様々なノウハウをプロの視点でお届けしています。

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