運転しやすいクルマBEST10!初心者でも安心して乗れるクルマの特徴とは
運転しやすいクルマとは、どのようなクルマのことなのでしょうか。運転のしやすさの基準は人それぞれですが、一般的には、視界がよく、小回りが利くクルマのことを指します。今回は、運転しやすいクルマの特徴と運転しやすいクルマの代表例を紹介します。
運転しやすいクルマの特徴
ここでは、運転しやすいクルマの条件を紹介します。特に初心者の方やクルマの運転に苦手意識がある方は、ここで解説する特徴を参考にクルマ選びをしてみてください。
小回りが利く
小回りが利くクルマは、狭い道路や駐車場などで運転しやすいです。一般的に小回りが利くといわれるクルマは、最小回転半径が5.5m以下のクルマを指します。最小回転半径とは、ハンドルを全開に切ったときに、前輪の外側が描く円の半径のことです。最小回転半径はクルマのカタログに表記されているため、小回りが利きやすいかどうか数値で確認できます。
車幅を把握しやすい
車幅を把握しやすいクルマは運転がしやすいです。運転席に着座したときにボンネットの両端が見えているクルマは、車幅を確認しやすいでしょう。近年、ボンネットが前傾していることで、運転席に着座したときにボンネットの両端が見えにくいクルマが増えています。そのため、購入前の試乗の際に運転席からボンネットの左右の端が見えるかどうかをチェックすると安心です。
運転しやすい車幅
運転しやすい車幅は、1,800mm以下といわれています。1,800mm以下の車幅であれば、駐車場や狭い道路での行き違いなども問題ありません。ちなみに、トヨタの高級車として知られるクラウンは、日本の道路事情を考慮して、全幅1,800mmを超えないように設計されています。
運転のアシスト機能がついている
2010年代後半から急速に普及した運転支援機能が充実しているクルマは運転しやすいです。たとえば、車線逸脱機能や障害物に近づくと警告してくれるセンサーは、走行中や駐車時に役立ちます。そのほか、衝突被害軽減ブレーキの機能は、歩行者や障害物の存在を検知して自動でブレーキをかけてくれるため、事故防止につながります。
視野が広い
視野の広さは運転のしやすさに直結する要素の1つです。フロント・サイド・リアのガラスエリアが広く、窓枠の柱(ピラー)が細いほど視野が開けるため、運転しやすくなります。
自分にとって運転しやすいクルマを選ぶときのポイント
運転しやすい車を選ぶときのポイントには、「ボディサイズが合っているか」、「着座位置やペダル配置が身体に合っているか」、「乗り心地が自分の好みかどうか」が挙げられます。それぞれ詳しくみていきましょう。
ボディサイズが合っているか
クルマを選ぶときは、ボディサイズを確認しましょう。前後タイヤよりも先の長さ(オーバーハング)があると駐車場で擦ってしまうことがあります。運転のしやすさだけを考えるのであれば、オーバーハングは短いほうがよいでしょう。クルマの幅は、狭い道での行き違いや駐車場での乗り降りに影響します。先述したように、全幅1,800mm以下であれば狭い道や駐車場でも運転がしやすいです。
着座位置やペダル配置など身体に合っているか
適切な運転姿勢をとれるクルマは運転がしやすいです。正しい運転姿勢をとるために、座席前後調整や背もたれの調節、ハンドル上下前後の調整をします。座席の調節をしたとき、アクセルやブレーキなどのペダル操作が適切に行えるか確認しましょう。運転姿勢が正しくても、ペダルが踏みにくかったり、ハンドル操作がしにくかったりすると、運転をしにくいと感じます。ペダル操作やハンドル操作などを含めて自分の身体に合ったクルマを選びましょう。
乗り心地が自分の好みかどうか
乗り心地は、運転中の快適性に影響します。実際に試乗をして乗り心地が悪くないか確認しましょう。乗り心地は、サスペンションの硬さや種類、前輪と後輪の間の長さ(ホイールベース)などによって決まります。落ち着きのある乗り心地を望むのであれば、ホイールベースが長く、しなやかなサスペンションのクルマが最適です。小気味いい走りを望むのであれば、短めのホイールベースで、少し硬めのサスペンションのクルマを選ぶとよいでしょう。
運転しやすいクルマ10選
一般的に運転しやすいといわれるのは、どのような車種なのでしょうか。ここからは、運転しやすいクルマをカテゴリーごとに紹介します。
軽自動車
軽自動車は小回りが利き、狭い道でも扱いやすいことから、初心者ドライバーに人気のクルマです。コンパクトなボディサイズながら室内空間は広く設計されており、実用性も十分に確保されています。また、燃費のよさや税金の安さなど経済面でのメリットも大きいでしょう。
具体的なおすすめ車種は以下の2つです。
ホンダ N-BOX
N-BOXは軽自動車売上No.1の座を長年キープし続けている、ホンダの看板車種です。最大の特徴は広々とした室内空間と優れた視界性です。高めに設定されたアイポイントと大きなフロントガラスにより前方視界が確保され、初心者でも安心して運転できます。
また、「Honda SENSING」という先進安全運転支援システムを標準装備しており、衝突軽減ブレーキや誤発進抑制機能などが搭載されています。操作性もよく、軽いハンドリングと小回りの良さが魅力で、駐車も苦手な方でも扱いやすいクルマです。
スズキ スペーシア
スズキのスペーシアは、スライドドアを採用した使い勝手のよい軽自動車です。低床設計により乗り降りがしやすく、運転席からの視界も良好です。
また、「スズキセーフティサポート」という安全技術を搭載しており、運転をサポートしてくれます。特にスペーシアカスタムは後方視界を確保するための装備が充実しており、バック駐車が苦手な方にもおすすめです。
軽量ボディによる取り回しのよさと、適度な硬さのあるサスペンションにより、安定した走行感覚を実現している点も大きな特徴です。燃費性能も優れており、経済的にも運転しやすいクルマといえるでしょう。
コンパクトカー
コンパクトカーは軽自動車よりも少し大きいものの、依然として取り回しがよく、パワーも十分なため、さまざまなシーンで活躍します。軽自動車に比べてエンジンパワーがあり、高速道路での走行も安定しており、長距離ドライブにも適しています。また、最近のモデルは安全装備も充実しています。
ホンダ フィット
フィットは、ホンダが世界戦略車として展開するコンパクトカーで、運転のしやすさには定評があります。特筆すべきは優れた視界性で、フロントピラー(A ピラー)を細くし、ドアミラーの位置を下げることで死角を減らしています。また、優れたサスペンションセッティングにより、安定した走行性能を実現しています。
加えて「Honda SENSING」を標準搭載しており、先進の安全運転支援システムによって初心者でも安心して運転できます。
スズキ ソリオ
ソリオは、コンパクトな外観ながら室内が広く、高い天井高と優れた視界性を持つクルマです。スライドドアを採用しており、狭い駐車場でも乗り降りがしやすいのが特徴です。運転席からの視界も良好で、死角が少ないため初心者でも安心して運転できます。
小回りが利き、軽いハンドル操作で取り回せるため、狭い道や都市部での運転に適しています。マイルドハイブリッドシステムを採用したモデルもあり、燃費性能も優れているため、経済的な観点からも運転しやすいクルマといえるでしょう。
ミニバン
ミニバンは大きなボディサイズのクルマですが、近年は運転のしやすさを重視した設計の車種が増えています。広い室内空間と多人数乗車を可能にする実用性の高さに加え、全方位カメラや駐車支援システムなどの装備により初心者でも扱いやすい点が大きな魅力です。
トヨタ ヴォクシー
ヴォクシーは、トヨタのミニバンシリーズのなかでもスポーティな走りと使い勝手のよさを兼ね備えたモデルです。また、「Toyota Safety Sense」を標準装備しており、衝突回避支援や車線逸脱警報などの先進安全機能によって、運転をサポートしてくれます。
視界性も良く、高めの着座位置によって前方の見通しが確保されており、大きなボディでありながらも運転しやすさを実現しています。最新モデルではハイブリッドシステムも改良され、燃費性能と走行性能の両立も図られています。
日産 セレナ
セレナは、日産が展開する人気ミニバンで、「プロパイロット」というセミ自動運転技術を搭載したことで話題となりました。この技術により、高速道路での運転負担を大幅に軽減し、長距離ドライブでも疲れにくくなっています。
また、「アラウンドビューモニター」を搭載したグレードでは、クルマを真上から見下ろしたような映像で周囲の状況を確認できるため、狭い場所での駐車も容易です。
低い床高設計により乗り降りがしやすく、運転席からの視界も良好です。全長は大きめですが、最小回転半径は5.7mと小さく、小回りが利くのも特徴です。
セダン
セダンは走行安定性に優れ、長距離ドライブでの疲労が少ないのが特徴です。重心が低く、コーナリング時の安定感があり、高速走行時の安心感も高いです。
また、フロントとリアの視界が明確で駐車も比較的容易です。最近のモデルでは先進安全技術も充実しており、全方位的に運転しやすさを追求しています。
トヨタ クラウン
クラウンは、トヨタの最高級セダンとして長い歴史を持つ車種です。先進の安全装備「Toyota Safety Sense」を標準搭載しています。電子制御のブレーキシステムは繊細な制動が可能で、初心者でも扱いやすくなっています。
また、最新のTNGA(Toyota New Global Architecture)プラットフォームにより、高い車体剛性と優れた操縦安定性を実現しており、高速走行時も安定感があります。ハイブリッドシステムを採用したモデルは、スムーズな加速と低燃費を両立しており、運転のストレスを軽減してくれるでしょう。
マツダ MAZDA 3セダン
MAZDA 3セダンは、マツダの「人馬一体」という設計思想に基づき、運転する楽しさと操作のしやすさを両立させたクルマです。運転席からの視界設計に特にこだわり、操作に必要な情報が直感的に把握できるよう配慮されています。
また、「スカイアクティブ・ボディ」と呼ばれる高剛性ボディにより、安定した走行性能と静粛性を実現しています。「i-ACTIVSENSE」という先進安全技術を搭載しており、衝突回避支援や車線維持支援などで運転をサポートします。
SUV
SUVは高い着座位置により視界性が良好で、周囲の状況を把握しやすいです。また、最近のコンパクトSUVは取り回しのよさも向上しており、都市部での運転も苦になりません。四輪駆動モデルでは悪路や雪道でも安定した走行が可能なため、さまざまな道路状況で安心して運転できます。アウトドア志向の方や、安全性を重視する方に人気のクルマです。
トヨタ ライズ/ダイハツ ロッキー
ライズ(トヨタ)とロッキー(ダイハツ)は、兄弟車として展開されているコンパクトSUVです。全長4mほどのコンパクトなボディサイズながら、高い着座位置により前方視界が良好で、初心者でも安心して運転できます。
また、最小回転半径が5m以下と小さく、小回りが利くため、狭い道や駐車場でも取り回しやすいのが特徴です。
四輪駆動モデルも用意されており、雪道や悪路でも安定した走行が可能です。コンパクトなボディに実用的な室内空間を備え、高い走破性と燃費性能を両立させた、使い勝手のよいSUVといえるでしょう。
スバル XV
XVはスバルの代表的なクロスオーバーSUVで、同社の特徴である「シンメトリカルAWD(全輪駆動)」と「水平対向エンジン」を採用しています。これにより低重心と優れた走行安定性を実現し、さまざまな路面状況でも安心して運転できます。
また、「アイサイト」という先進安全運転支援システムを搭載したグレードでは、衝突回避支援や全車速追従機能付きクルーズコントロールなどにより、運転の負担を軽減します。運転席からの視界も良好で、フロントピラーを前方に配置することで死角を減らし、交差点などでの安全確認がしやすい設計になっています。
地上高が高く、未舗装路も走行できる走破性を持ちながら、一般道での乗り心地と操作性も優れており、オンロード・オフロードともに運転しやすいSUVです。
まとめ
運転しやすいクルマの特徴とクルマの選び方を解説するとともに、安心して運転できると評価されている車種を紹介しました。
クルマに乗り始めたばかりの時期は、誰でも運転が怖いものです。運転中に緊張すると余計に力が入り、思わぬ事故につながるおそれがあります。そのため、運転に慣れていないうちは運転のしやすさを重視してクルマを選ぶとよいでしょう。
今回解説したポイントや車種を参考に、購入前に試乗をしてみたり安全性能について店舗スタッフに詳しく聞いてみたりして、自分の運転しやすい1台を見つけてください。

執筆者: 外車王編集部
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