ルドスパスと呼ばれ親しまれるルノー カングーの人気の秘密とは?

国内市場において独占的なマーケットを築き上げたルノー カングー。しかし、同じフランス勢から真っ向勝負を挑んでくる新型モデルが次々と導入されます。ここでは、フランスの商用車の歴史やルノー カングーと新型モデルとの違いについてご紹介させていただきます。

フランスではかつて「フルゴネット」と呼ばれていた。

ルドスパス(遊びの空間)とは、ラテン語で「遊び」を意味する「LUDOS」と、フランス語で「空間」を意味する「ESPACE」を組み合わせた新しいジャンル名です。古くは、乗用車の前半と大きな荷箱とをつなぎ合わせた形状の商用バンを「フルゴネット」と呼びました。最近では「ルドスパス」と呼ばれるようになり、個性を求めるユーザーを中心にルノー カングー、シトロエン ベルランゴ、プジョー リフターなどが人気を博しています。

ルノー カングー1から始まったフランス商用バンの歴史

フランス商用バンの歴史を語る前に、一部のモデルを除きヨーロッパから日本に導入されているモデルは全て乗用車であり、今回ご紹介させていただくモデルもいわゆる1ナンバーや4ナンバーの商用車ではありません。しかし、本国ではしっかりと商用バンが存在しており、国産車でよく見かけるような商用車チックなミニバンなどではなく、れっきとした商用車ベースの乗用車なのです。

フルゴネット、もしくはルドスパスと言われるモデルの始まりとも言えるルノー カングーは、当初は乗用車の「カングー」と商用バンの「カングー エクスプレス」の売り上げが半々程度だったと言われています。しかし、その使い勝手のよさが次第に評価されるようになり、乗用カングーはあっという間に人気モデルの仲間入りを果たしました。今現在では、日本国内が100パーセント乗用車なのに対して、ヨーロッパでは7割が商用バンとなっており、ルドスパス(遊びの空間)というニーズは日本独自のものになりつつあるようです。

ルノー カングーは、なぜ人気なのか?

「第11回 のルノー カングー ジャンボリー 2019」では、日本全国から1714台ものルノー カングーが山中湖に集結しました。そんなルノー カングーの人気の一番の理由は、ずばりひと目でフランス車とわかるオシャレで愛くるしいデザインです。

しかし、もともとは商用バンですので、内装はプラスチック感に溢れ、お世辞にも質感が高いとは言えません。にもかかわらず、カングーが根強い人気を誇る理由は、デザインもさることながら日本人がスライドドアや商用バンのようなクルマが好きだからではないでしょうか?事実、ヨーロッパの人達にとってのミニバンは、小型バスのような商用車をイメージすると言われておりますし、乗用車モデルを持たないハイエースが人気になるあたりが、日本人の特徴的なニーズを最もよくあらわしていると言えます。

ヨーロッパでは、1997年に登場した カングー1が、背の高い荷室や並みの貨物車とは次元の異なる直進安定性、ハンドリング、優れた乗り心地などが高い評価を受け、人気モデルとなりました。また、当時からABSと4つのエアバッグを標準装備とし、ヨーロッパの衝突安全テスト「ユーロNCAP」において4つ星を獲得しています。フランス車は、非常に運転がしやすく、尚且つ高速安定性に優れているのが特徴です。そこには、法定速度が日本よりも10~30kmも高いという事情が存在します。2018年には、法定速度が高すぎることが問題となり、フランスの国道・県道の制限速度が90kmから80kmに引き下げられたというエピソードがあるくらいです。

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シトロエン ベルランゴは、ルノー カングーのライバルになり得るのか?

デビューエディションが完売で、2020年第3四半期以降のレギュラーモデルの導入が期待されているシトロエン ベルランゴですが、ルノー カングーとの勝負の行方ついては、どうしても意見が分かれるところです。2つのモデルを性能だけで見てしまえば、カングー2もデビューから13年が経ち途中でビッグマイナーチェンジがあったことを差し引いたとしても、最新モデルに敵うわけがありません。

しかし、ルドスパス(遊びの空間)イコールルノー カングーというイメージが定着していることと、シトロエン ベルランゴよりも50万円以上安い車両価格が最大の武器となります。したがって、シトロエン ベルランゴがルノー・カングーのライバルになり得るかどうかは、実際に蓋を開けてみないとわかりませんが、ルノー カングーのフルモデルチェンジの際にひとつの転機がおとずれるかもしれません。

ルノー カングーのリセールバリューは?

フランス商用バンの買取相場は、今現在はルノー カングーの独壇場と言っても過言ではありません。そして、他のフランス車がリセールバリューが高くない中にあって、非常に高水準を維持していると言えるでしょう。高年式のカングー2が高値で取引されているのはもちろんこと、カングー1の最終モデルにプレミアが付いているのもルノー カングーの買取相場の特徴です。

具体的には、新車価格が250~270 万円程度にもかかわらず、5年以内の個体の店頭価格がいまだに200万円を切らない状態です。しかし、シトロエン ベルランゴやプジョー リフターが導入される2020年第3四半期以降については、3メーカーによる価格競争の激化で若干の下落が予想されます。

ルノー カングーを高く売るためのコツ

ルノー カングーを高く売るためのコツは、簡単にご説明させていただくと個性的なボディカラーとクラシカルな雰囲気を醸し出すカスタマイズです。したがって、ローダウンやカスタムホイールによるインチアップはワイナス評価になる可能性が高いと言えます。逆に純正の樹脂(無塗装)バンパー や鉄チンホイールが好まれます。ただし、鉄チンホイールはホイールキャップ付きの方が高く売れるため、仮に鉄チン仕様で乗るにしても、外したホイールキャップは大事に保管しておくことをおすすめいたします。

そして、外車王はフランス車を大変得意としております。理由は、スタッフにフランス車好きが多いことと、実際に長く所有して普段の足としても利用しているからです。今後は、プジョーやシトロエンの参入で相場の傾向も変わってくるかもしれませんが、相場の少しの変化も見逃さず、お客様にとって最良の買取額をご提示させていただきます。

[ライター/外車王編集部]

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