フランス生まれのスポーツカー。伝統のブランド、アルピーヌA610ターボ【中古】

モータースポーツの盛り上がりと裏腹に意外と少ないフランス製スポーツカー、アルピーヌ

昭和の終わり、パリ・ダカールラリーが日本でも広く知られるようになった頃。お茶の間のテレビで見たのは、プジョー405を駆るアリ・バタネンの優勝シーンでした。延々と続く砂の海を飛ぶように走る様子に、プジョーという車名が深く心に刻まれました。

また、その後の2000年代には、WRCでシトロエンが勝ちまくって(というかセバスチャン・ローブが勝ちまくって?)いたのが強く印象に残っています。

パリ・ダカールラリーにしても、世界最高峰のレース「ル・マン24時間」にしても、開催しているのはフランスです。間違いなくモータースポーツ先進国ですよね。


▲センスよくまとめられたメーター。真ん中にさりげなくブースト計が配置される

それでなんとなく筆者には「フランス車は速い」というイメージがあるのですが、でもよく考えてみるとあんまりフランスのスポーツカーって思い当たらないんですよ。ウエッジシェイプだったりミッドシップだったり12気筒だったり、そういういかにも速そうなフランス車って知らないんですけど、あるんでしょうかね。

隣のイタリアなんかは「スーパーカーの総本家」みたいになってるのに、フランス製のスーパーカーって聞かないですよね。


▲リアのサイドのエアインテークが、このクルマがRRだと控えめに主張する

以前、何かで読んだことがあるのですが、「フランス人はクルマでステイタスを語る時代は終わったと考えている」のだとか。だからイタリアのスーパーカーやドイツの高級車みたいな路線には行かないで、とにかく運転が楽で人がゆったり乗れて荷物が積める快適なクルマが良いとされるのだ、と締めていました。

加速はそこそこで、直進で快適に安定していて、でもカーブでもあんまり減速しないで、ググッと粘って曲がってくれるのが良いのだとか。そう言われてみると筆者が以前乗っていたシトロエンのBXやシャンソン(サクソの日本名。当時はマツダが扱っていた)もそんな感じだったように思います。

ただそういうごく普通の箱形のクルマなのに、走ると妙に速いやつが居るというところ。映画「TAXi」シリーズでも、プジョー406(途中から407になりましたけど)がメルセデスや三菱を相手に走り回ってましたけど、あれがまた不思議に絵になるというか違和感がないのもフランスっぽく感じてしまいました。


▲リアエンジン・レイアウトのため冷却には注意が払われる

22年の沈黙に入る直前のモデル、A610ターボとは?

さて、今回ご紹介するのはそんなフランス車の中で、数少ない生粋のスポーツカー、アルピーヌA610ターボです。

アルピーヌは1956年にレーシングドライバーのジャン・レデレが設立したメーカーで、ルノーのチューンナップやFRPボディを架装したカスタムカーを造っていました。A106やA108、A110といったモデルを販売して、当時はラリーやル・マンでも活躍しました。1973年にルノーの傘下に入って、A310やA610を製造。ルノーのスポーツ部門を担当するのがアルピーヌ、ということですね。

隣の国のBMWでスポーティバージョンを手がけるアルピナと間違えられそうな名前です。アルファベットでは末尾の一文字しか違いませんよね。

アルピーヌというのはアルプスのことです。ドイツ、フランス、スイスにまたがるヨーロッパアルプスは、彼の地のグランドツアラーにとっては難所であると同時に、スポーツ走行を象徴する特別な場所なのでしょう。奇しくもその名前を頂いた二社が、というところでしょうか。


▲先代までの固定式に代わって、リトラクタブルライトが採用された

1991年にデビューしたA610ターボは、2975ccのSOHC水冷V型6気筒ターボエンジンを搭載したスポーツカーです。246ps/5750rpm、35.7kgm/2900rpmのパワーに対して車重は1420kg。2+2の四人乗りで、サスペンションは前後ダブルウイッシュボン。またスポーツカーとしては少数派とも言えるRRレイアウトでした。鋼管製スペースフレームにFRPボディ、RRながら前モデルのV6ターボよりエンジン搭載位置を前進させて、ややミッドシップ寄りになっています。そして、ヘッドライトはリトラクタブル。スーパーカーブームの世代にはこれ、大事なところですよね。

A610ターボ生産後…

1995年にA610ターボの生産が終了したあと、現行のA110まで永らくアルピーヌブランドのモデルは途絶えますが、その間もアルピーヌとその工場は続いていました。クリオやメガーヌのスポーティバージョン、ルノースポールブランドのクルマはアルピーヌが造っていたのです。以前こちらでご紹介させていただいたあのルーテシアV6も、実は生まれはアルピーヌだったのですね。


▲ディッシュタイプのアルミホイールにもフランスのセンスが垣間見える

フランス車の魅力というのはスペックに現れにくいと言われます。カタログ数値はあまりぱっとしない。でも、乗ってみると実に楽しい、ということが多いということでしょう。「乗ればきっと好きになる」。昔一時使われていたシトロエンのキャッチコピーですが、フランス車好きとしてはまさにそんな感じです。

見た目からやる気に満ちた異色のフランス車、アルピーヌ。一度乗ったら最後、その魅力はきっとあなたをとらえて放さないことでしょう。アルピーヌA610ターボ、いかがですか?

[ライター/外車王編集部]

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