誰もが認める生粋のスーパーカー。めくるめく魅惑のフェラーリV8ミッドシップ・F355

最後のスモール・フェラーリと言ってもいいF355。その魅力とは?

フェラーリというとスーパーカーの雄、ランボルギーニと並ぶ二大巨頭ですよね。自動車ライターの巨匠・清水草一大先生は著書「フェラーリさまには練馬ナンバーがよく似合う」の中で「フェラーリに乗って、これ以外ならどんなクルマでも同じだと思った」と書いてらっしゃいます。

もはや速いとか遅いとかそういう価値観ではなく(いや、たぶん充分に速いのですが)、その高貴なエンジンとめくるめくボディラインといった「芸術」として鑑賞しないといけない、そんなクルマなんでしょう。


▲素っ気ないと言ってもいいくらいシンプルなメーター。跳ね馬が素敵。

その大先生が実際に購入された最初のフェラーリは348tbでした。今回紹介させていただくのはF355ですから、その後継機です。

それまで永年フェラーリは鋼管スペースフレームのボディでしたが、348からモノコックフレームを採用しました。新しい試みでまだノウハウが少なかったのか、フロント周りの剛性が不足して「真っ直ぐ走らない」なんて言われたようです。F355はおなじモノコックながらその辺りが改良されています。またエンジンも高回転化し300psから380psにパワーアップしています。ミッションも5速から6速に、さらにセミATも選べるようになりました。


▲ウインドウは電動式。この辺りのデザインも癖がなくて上品

そして足まわりは前後共にダブルウイッシュボーンで、電子制御式の可変ダンパーを装備しています。

エンジン形式は90度V型8気筒DOHCで、1気筒当たり5バルブですから合計40バルブですね。最高出力の発生回転数は8200rpmで、レッドは8500からです。

3.5リッターのV8エンジンがそれだけ回るというのがそもそもすごいですけど、それも鍛造アルミ製のピストンやチタン製コンロッドといった高価なパーツを贅沢に使って、回転系を徹底的に軽量化したおかげでしょう。さらに8気筒は4気筒と比べて、同じ回転数だと単純に二倍の回数爆発するわけですから、実際の回転数以上に、より「回ってる感じの音」がするはずです。

そう、音はフェラーリの大事な魅力の1つでしょう。いまや世界はEVに向かってますが、ここは聖域というかその流れに飲まれてほしくないところです。エグゾースト・ノートのないフェラーリはやっぱりちょっと嬉しくないですよね。

運転席側のエアバッグが標準装備になって、さらにフェラーリとしては初めてレカロのシートが採用されました。


▲F355で装備されたパッシングランプ

F355は1999年で生産を終了しますが、2010年になってリコールが出ています。燃料パイプに不具合があって火災の恐れがある、というのがその理由でした。そもそもフェラーリやランボルギーニ、いやすべてのイタリア車は「燃えるもの」もしくは「燃えても不思議じゃないもの」っていう印象がある(個人的なイメージです)ので、「そうか最近のイタリア車は燃えてはいけないんだ」なんて妙な感慨があります。いやいやもちろんクルマは燃えちゃダメですよね。やたらに燃えると危ないですからね。って、めっちゃ当たり前のことですけど。


▲ダックテール型に跳ね上げられたリヤエンド。ボディの流れが美しい。

F355の後継機は360モデナです。これもV8のスモールフェラーリですが、全長で20センチ以上、横幅も2センチあまり大きくなっています。クルマは少しでもコンパクトなほうがいい、という方にとってはこのF355のサイズ感は魅力なのではないでしょうか。

クルマというものの「良い悪い」を語る上での基準はいろいろとあります。まずそもそもが乗り物であって移動手段なわけですから、快適であること、燃費が良いこと、運転がしやすいこと、壊れないこと、荷物が積めること、維持費が安いこと…。どうしてもそういう実用的な基準で考えることになるでしょう。その流れでいうと、フェラーリはたぶん「良いクルマ」ではありません。「アクセルを踏み込めば目的地へ早く着ける」とか、良いところはそんなくらいしか思いつきません。でも、「良いクルマ」が必ずしも「欲しいクルマ」であるとは限りません。むしろ「悪いクルマ」の方が魅力的な場合が多々あるのが面白いところです。「安くて壊れない国産車がいくらでもあるのに、なんでわざわざそんなよく壊れる高価いクルマを選ぶのか」と、正しい人たちは言うでしょう。答えはきっと「楽しいから」です。

安くて実用的な国産車が故障したら、きっとそれなりに腹が立ちます。でも、フェラーリ様が壊れても、たぶんそういう感情は湧いてこないでしょう。そう、人の心は理屈ではかりきれないことも多いのです。


▲F355からフェラーリらしい丸形四灯に戻ったテールランプ

最後に

フェラーリを買う。普通の人はたぶん、一生そんなことは考えないで過ごしてしまうことでしょう。もしかしたら、夢にも思わないかも知れません。でも本当にそれでいいのですか? もしかしたら今際の際に「やっぱり一度は乗っておきたかった…」なんて後悔しませんか? F355、いっときませんか?

[ライター/外車王編集部]

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