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更新2022.07.23

クルマ愛でコロナを吹き飛ばせ!高知県・よさこいモーターフェス2022イベントレポート

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野鶴 美和

去る4月9日(土)10日(日)の二日間に渡り、高知県の中心部に位置する「高知市中央公園」と隣接した商店街一帯を会場として開催されたカーイベント「よさこいモーターフェス2022」。


このイベントは、地域の清掃活動などのボランティア活動を行う「高知を盛り上げ隊」によって立ち上げられ、2022年で開催3回目を迎えました。国内外の名車が展示されるほか、ステージイベント、グルメ、グッズ販売などの多彩な催しがあり、クルマ好きでなくとも楽しめます。


今回はイベントの魅力をご紹介し、参加していたオーナーの声をお届けします。


■高知市中央公園と商店街に名車たちがズラリ


メインゲートをくぐると、美しいクルマたちがお出迎え。展示を眺めつつメイン会場へ。特設ステージでは地元の子どもたちがダンスを披露していたほか、バンドやボーカルのパフォーマンスもあり、つねにステージ前には大勢のギャラリーが。広場には、ショップや飲食店のブースがずらり。そして、展示車両を見学しながらオーナーと交流できます。


会場をめぐりながら、ギャラリーにお話を伺ってみました。二日目に訪れていた市内在住の女性はこう話していました。


「もともとパブリカなどの旧車が好きなので来ました。旧車をたくさん見ることができて楽しいです。この公園ではつねにイベントをしているわけではないですが、今日は特に、かつての賑わいが戻ってきているように感じますね」



▲スーパーカーのカスタムブランド「A-TEAM・Anija」が参加。写真はデモカーの1台、マクラーレン P1


▲商店街側のメインゲート。このほか数ヵ所の出入口すべてに検温と消毒を行うスタッフが常駐していた


▲広場に並ぶ参加車両。クルマのオーナーと交流するのも楽しい



▲特設ステージでは子どもたちによるダンスやファッションショー、地元音楽グループによる演奏などが披露されていた。「LibertyWalk」代表の加藤渉さんと「A-TEAM・Anija」代表の山田勝久さんとの貴重なトークショーも。ステージ前はつねに盛り上がりを見せていた





「A-TEAM・Anija」のデモカー、スワロフスキーをまとったランボルギーニ ムルシエラゴの周りには大勢のギャラリーが。子どもたちはコックピットに座ることもできた


▲世界的な人気を誇る「Liberty Walk」のデモカー、フェラーリ458チャレンジと戦闘機ルックの日産 GT-Rが登場


▲公園周辺の商店街も車両の展示会場に。アーケードには二日間に渡って名車が並んだ


▲UFOキャッチャーにカスタムされた「痛車」が子どもたちに大人気!


▲ご当地メニューなどのフードブースも多数出店

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■主催の想い「ファミリーに楽しんでもらえるイベントに」


実行委員会代表の藤田憲一さんにお話を伺いました。


このイベントは、「高知県を元気にしたい!」という思いで立ち上げました。商店街に隣接した中央公園を会場にすることで商店街も引き込み、活気を生み出せると考えています。とくに今年はコロナがもたらす閉塞感から脱却し、元気を取り戻したいという気持ちのもと、運営に取り組みました。


『クルマ』という存在は人を元気にさせ、夢・勇気をあたえてくれます。愛好家以外にも幅広い層が興味を持っていて、親しみやすいコンテンツだと思っています。このイベントをいちばん楽しんでほしい層は、ファミリーなんです。


「クルマってすごい、かっこいい」を家族で共有したり、ステージで披露されるダンスや音楽に感動したり、家族との食事や会話を楽しむ時間をこのイベントで作ってもらえていたらうれしいですね。



▲一般社団法人 高知県飲食観光事業協会の理事長を務める藤田憲一さん

 



▲会場にはファミリーで訪れている方が多かった

 



▲クルマが夢を与える存在であり続けてほしい

 


■【参加者Voice】展示車両のオーナーにインタビュー


参加していたオーナーの皆さんにインタビュー!愛車の紹介をしていただきました。



シェルビー コブラ427:蛇女さん
「コブラの魅力を伝えられるコンビになりたい」



▲蛇女さんとコブラからは「一心同体」を感じる

この二日間、つねにギャラリーが絶えなかったシェルビー コブラ427のオーナー、蛇女さん。おそらく日本中を探しても、コブラの女性オーナーは蛇女さんだけでしょう。ともに走り始めて約3年。この個体は、シェルビーの公認レプリカモデルです。


最近はYouTubeでもご自身のカーライフとコブラの魅力を発信している蛇女さんに、お話を伺いました。


ーーこのクルマをどんなきっかけで手に入れましたか?


クルマが好きで、ずっとオープンカーに乗りたいという思いがありました。当時はとくに好きという車種がなかったんです。ただ「乗りにくいクルマのほうが人生は楽しい」というこだわりはありました。


そんなとき、ショップでコブラを見る機会があったんです。そのときは5000ccのモデルと7000ccのモデルの2台を見て実際にエンジンもかけさせてもらったところ、7000ccモデルの力強い音に「この子だ!」という運命的なものを感じました。


ーー手に入れて、自分の中で変化したことはありますか?


人のつながりの大切さに気づいたことです。コブラを通じてさまざまな方と出会えるのが楽しいですね。


そして、運転がとにかく楽しいです!パワステのないクルマなので体力と気力を使いますが、楽しさがそれを上回ります。県外へはすべて自走で出かけています。クルマから降りた途端に疲れがドッと押し寄せますけどね(笑)。乗っているときはアドレナリンが出ているので疲れを感じないのだと思います。


ーー「よさこいモーターフェス」に参加してみて感じたことを教えてください。


「このクルマは何ですか?」という質問がすごく多かったことが新鮮でした。子どもさんにも乗ってもらいました。このクルマに触れて、感じてもらえることがすごくうれしいですね。


ーー日々のメンテナンスや、気を使っている部分を教えてください。


クルマの状態を感じ取ってあげることはつねに意識しています。異音がないかどうか、油温や水温もこまめにチェックしながら乗っています。アメ車は気候にコンディションが左右されやすいという特徴があるので、例えば水温のオーバークール対策の為にラジエターを塞ぐカバーを使ったりと、その時に応じた調整も心がけています。



ーー最後に、コブラと今後どんなカーライフを過ごしていきたいかを教えてください。


コブラを通じてクルマの魅力を伝えられるコンビになりたいです。クラシックカーに興味のある方の背中を押すことができたら幸せですね。とくに女性に乗ってほしいと思っていますが、なかなか行動に移しにくい方が多いという印象があるので、「乗れるよ!」「楽しいよ!」をこの子と伝えていくことで、女性のクラシックカーオーナーが増えれば最高です。



▲「計器がたまにトラブルでおかしな動きをするんですが、それすらも可愛く感じるんです」と語る

●YouTubeチャンネルでも素敵なカーライフを発信している蛇女さん。ぜひご覧ください!



アルファ ロメオ 75ツインスパーク:野瀬 芳彦さん
「回せば回すほど調子の出てくるクルマなんです」



▲自動車販売と整備を行う「株式会社MST」の代表を務める

オーナーの野瀬芳彦さんは、この個体に乗り始めたばかりだと話します。


ーーこのクルマを手に入れた経緯を教えてください。


お客様の下取りで入ってきました。10年以上眠っていましたが、この2月に車検を取得して乗れるようにしました。


ーーこのクルマの魅力を教えてください。


サイズ感でしょうか。今はこういうサイズ感のセダンを見なくなったので、良いなと思います。


それから、エンジンを回すほど調子が出てくるクルマであることです。ブレーキの剛性感もわりとあると思います。



ーー最後に、このクルマとどんなカーライフを過ごしていきたいかを教えてください。


自動車店を営んでいるので、このクルマをずっと所有しているかどうかはわかりません。もし、大事にしてくださる方がいたらお譲りしたいと考えています。



▲野瀬さんが気に入っているアングルはリアビューだそう

 


Ohsei 櫻星88:杉内 浩さん
「一人乗りのEVミニカー、いいですよ!」



▲オーナーであり、このクルマを販売する杉内さん(右)とOhsei代表の劉文起さん(左)

限界集落での移動手段や「ちょっとそこまで」に便利な小型EV櫻星88。杉内さんは今年の2月にオーナーとなったそうです。


ーー実際に所有してみて感じた魅力を教えてください。


杉内さん:セカンドカーの感覚で、すごく乗りやすいです。航続距離も100kmは走るので、わりとこれでどこへでも出かけてしまいますね。


ーーキュートなスタイルで目立つと思いますが、話しかけられませんか?


杉内さん:よく声をかけられます。ここへ来る間も立ち寄り先で話しかけられました(笑)。


ーー(Ohseiの劉さんに)現在の販売状況はいかがですか?


劉さん:世界中では今7万台が乗られています。車体のタイプもさまざまなものがあり、スポーツタイプもあるんですよ。モータースポーツやキャンプなど、レジャーも含めてさまざまな楽しみ方を秘めた小型EVです。一度乗っていただきたいですね。


展示していると、人だかりができるほど注目されていました。こんなにキュートな小型EVのある生活もいいですよね。


 



▲幅広い世代から注目を浴びていた櫻星88

●Ohseiはさまざまなタイプの小型EVを販売中!


MSR-100S 百式改Ⅱ(ランボルギーニ アヴェンタドール):ちょいワルおやじさん
「クルマも見て、おいしいたこ焼きもどうぞ♪」



▲モビルスーツ「百式改」をモチーフにしたアヴェンタドール

ちょいワルおやじさんは参加オーナーでありながら、飲食ブースも出店。たこ焼きと焼きそばを販売していました!



▲仲間とともに笑顔でたこ焼きを販売!参加車両とグルメでイベントを盛り上げる


マリアンヌ号(あさひ プレシジョンR):岡本 優さん
「小原鞠莉一筋!痛チャリ&推し活を楽しんでいます」



▲「ラブライブ!サンシャイン!!」のキャラクター小原鞠莉に惚れ込み、愛車とユニフォーム、マスクまで小原鞠莉一色

唯一の自転車勢として参加していた岡本さん。愛車の「マリアンヌ号」はクルマに乗っていた頃から15年間受け継いでいる名前で、友人に命名してもらったそうです。


ーー愛車を展示していてどんなことを話しかけられますか?


カスタムのしかたなどを尋ねられたりしますね。


ーー今回の展示はどんなことが楽しみですか?


このスタイルでの展示は5回目ですが、今回は参加したことのないジャンルなので、今までとは違う雰囲気を味わえたらと思います。展示車両の見学を楽しみつつ、ブースを訪れてくださる方との交流を楽しみたいと思います。


当日前夜に山越えをして高知入りしたという岡本さん。普段の遠征もかなり長距離を走っているそうです。とても熱い「好きのチカラ」を感じました。



▲「痛チャリ」としてカスタムされた愛車をはじめ、推し活のヒストリーや、小原鞠莉への想いを表現した制作物を展示。交流用ノートにメッセージも残せる

 


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■取材後記:「よさこいモーターフェス」は宿泊して楽しみたい


昼間は取材をしながら、夜は観光気分で土佐の味覚を楽しみつつ二日間を過ごした筆者。


イベント会場に隣接した商店街には、さまざまな飲食店が軒を連ねていました。参加したオーナーの皆さんからも


「カツオの刺身のサイズが大きくてびっくりしました。すごくおいしい!温暖でおいしいものも多くて高知県はいいですね」


「高知の人はフレンドリー。『ひろめ市場』で飲んでいたら『どこから来たの?』と話しかけてくれるんです。高知県民は人が良い。来年も参加します」


という声を耳にしました。クルマのイベントと観光を満喫する旅、しかも愛車と一緒なら最高ですね!


会場へは駅からも徒歩で行けますが、周囲にはコインパーキングも多く、県外からもクルマで訪れやすい立地です。読者の皆さまもぜひ、来年の「よさこいモーターフェス」へ出かけてみてください。


そして1日も早く、コロナウイルスが去っていきますように。




▲会場周辺にて味わった「土佐のうまいもの」。土佐の地酒、須崎産サザエの造り、ウツボの唐揚げ、カツオのたたきを巻き寿司にした土佐巻

 


[取材協力]


よさこいモーターフェス実行委員会

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