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更新2023.02.08

フォルクスワーゲンは故障が多いのか。故障箇所や対処方法を解説

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外車王SOKEN編集部

フォルクスワーゲンは、ゴルフ・ポロ・パサートなど、日本でもよく見かける車種を製造・販売しています。知名度が高く流通台数が多い反面、心配になるのが故障もしやすいのではないかということです。今回は、フォルクスワーゲンの故障が本当に多いのかを解説すると共に、車種ごとに故障の特徴を紹介していきます。


外車は国産車よりも故障しやすい?



外車は、国産車よりも故障しやすいと言われますが、本当なのでしょうか。答えは、「故障」は多くありません。日本で外車が故障しやすいと言われる本当の理由は、国産車よりも交換部品やメンテナンス頻度が多いからです。国産車は、ほぼノーメンテナンスで乗り続けられます。一方、外車は定期的なメンテナンスや部品交換をすることで、良好な車両コンディションを維持できるように設計されていることがほとんどです。トラブルを未然に防止する定期的なメンテナンスや部品交換が、日本では「故障」と解釈されることもあるため、外車の故障が多いと認識されているといえるでしょう。


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フォルクスワーゲン(VW)が故障しやすいと言われる理由


フォルクスワーゲンが故障しやすいと言われる理由は、走行環境の違いや長期間乗車することによる経年劣化などによるものです。ここでは、フォルクスワーゲンの故障が多いと言われてしまう理由を解説します。


走行環境がドイツと異なる


フォルクスワーゲンが故障しやすいと言われる理由に、日本と本国ドイツとの走行環境の違いが挙げられます。日本の走行環境は、短時間・短距離走行かつ低い速度域での走行が多いです。一方、フォルクスワーゲン本国ドイツの走行環境は、長距離・長時間の運転かつ高い速度域で走行をする場面が多くあります。ドイツよりも日本の走行環境の方が、車のパーツにかかる負荷が大きく、部品の故障がしやすくなってしまうのです。


長期間乗車することによる経年劣化


フォルクスワーゲンは、ボディ骨格やエンジンなど、各パーツが頑丈に作られています。しかし、ブッシュやマウントなどのゴム製品、エンジンオイルやサスペンション内部のオイルなどは、経年劣化により性能が低下していきます。長期間に渡って乗車する場合は、このような経年劣化する部品のメンテナンスや交換を怠ると故障につながるため、定期的な点検・メンテナンスを欠かさないようにしましょう。


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フォルクスワーゲン(VW)の故障しやすい部位


フォルクスワーゲンの故障は、定番と言われる不具合・想像以上の出費になるトラブル・軽度なものなど、種類がさまざまです。ここでは、フォルクスワーゲンの代表的な故障をピックアップしてご紹介します。


電気系統


フォルクスワーゲンは、電気系統の故障が起こりやすいと言われます。具体的には、電動パワステ・ABS・エアコン・制御システム電子部品・スイッチ類・センサー類などです。これらは、メーター内に警告灯が点灯したり、操作に対しての動作をしなかったりするため、見つけやすい故障といえるでしょう。


窓落ち


フォルクスワーゲンの定番とも言える故障が「窓落ち」です。窓落ちは、パワーウインドウの窓ガラスが下がったまま上がらなくなる現象で、特にフォルクスワーゲンでよく発生すると言われます。パワーウィンドウの上昇速度が遅くなったり、ドア内部から異音がしたりするのが、窓落ちの前兆です。


トランスミッションの「DSG」や「ASG」


フォルクスワーゲンのトラブルで多いのは、トランスミッションの「DSG」や「ASG」の故障です。DSGは、ダイレクト・シフト・ギアボックスの略称で、一般的に「DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)」と呼ばれます。ASGは、セミオートマとも呼ばれ、マニュアルトランスミッションの操作を機械が自動で行うシステムです。いずれも、シフトチェンジの不具合のトラブルが多く報告されています。


エンジン


フォルクスワーゲンでは、エンジントラブルも起こり得ます。トラブルがあった際は、メーターパネル内部に警告灯が点灯するため、すぐに見つけることが可能です。警告灯が点灯したら、ディーラーや輸入車を専門にしている整備工場へ速やかに入庫しましょう。


コンバーター


フォルクスワーゲンは、コンバーターのトラブルも見られます。フォルクスワーゲンのエンジンは、性能が高く、絶えず多くのセンサーでモニタリングしています。センサーが異常を関知するとすぐに警告灯を点灯させるため、触媒コンバーターのトラブルは、発見しやすいです。警告灯が点灯したら、ディーラーや輸入車を専門にしている整備工場へ入庫し、速やかに修理をしましょう。


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フォルクスワーゲン(VW)の人気モデルにおける故障の特徴



フォルクスワーゲンは、モデルによって故障しやすい部位が違います。ここからは、フォルクスワーゲンの人気車種によくある故障の特徴を解説します。


T-Cross


フォルクスワーゲンのコンパクトクロスオーバーSUV「T-Cross」は、異音トラブルがよく起きています。具体的には、助手席の下あたりから「パンパン」と叩くような音が聞こえるというものです。配線・ケーブルとファンの相性により異音が発生します。特に、バックするときに起こりやすいトラブルです。異音に気がついたら、早めにディーラーなどに相談して修理をしましょう。


ポロ


フォルクスワーゲンのコンパクトカー「ポロ」は、DSG・窓落ち・電装系のトラブルが多いです。DSGのトラブルは、シフトチェンジの際やクラッチ滑りなどの不具合が発生し、トランスミッション交換になると数十万円の出費になります。窓落ちは、フォルクスワーゲン定番のトラブルで、パワーウィンドウをコントロールしているユニットの不具合により発生します。電装系の故障は、スイッチ類やセンサー類などのトラブルです。特に、エンジン関連のセンサーにトラブルが起きると走行に支障が出るため、警告灯が点灯したときは、早めに修理しましょう。


up!


フォルクスワーゲンの最も小さいハッチバックでコストパフォーマンスに優れているコンパクトカー「up!」では、トランスミッションの故障が報告されています。 up!に搭載されるトランスミッションは、マニュアルトランスミッションをベースとしたセミオートマチックの「ASG」です。ASGでは、変速不良や加速不良などのトラブルが起きています。マニュアルトランスミッションの構造やASGの特徴を理解して運転すれば、故障頻度を減らすことができると言えるでしょう。


フォルクスワーゲン up!の故障に関する詳細はこちら


ゴルフ


フォルクスワーゲンを代表する車種であり、Cセグメントコンパクトカーのベンチマークとして知られるゴルフは、DSG・窓落ち・エアコンコンプレッサーの故障が報告されています。DSGが故障すると、シフトチェンジの不具合が起きる可能性があり、走行距離が伸びるほど、故障のリスクが高まる傾向です。窓落ちは、フォルクスワーゲン定番のトラブルですが、窓落ちの前兆を感じ取れれば、事前に修理できます。エアコンのコンプレッサーは、世代を重ねるごとにトラブルが減っているようですが、定期点検やメンテナンスをして、早期発見をするよう努めましょう。また、年数が経過した車両は経年劣化が進み、トラブルが起きやすいため注意が必要です。


トゥーラン


フォルクスワーゲンの扱いやすいコンパクトミニバンであるトゥーランは、DSGとエンジンのタイミングチェーンの故障が多いです。DSGが故障すると、変速不良やクラッチの磨耗による滑りなどのトラブルが起きます。トランスミッションを実費で交換すると数十万円の費用がかかるため、トゥーランを購入するときは、保証付きの車両を選ぶと良いでしょう。エンジンのタイミングチェーンの故障とは、チェーンが伸びる現象です。基本的に車のチェーンは、半永久的に使えるパーツですが、トゥーランの場合には、自転車のチェーンのように伸びてしまい、異音の発生やエンジンの動作不良が起きます。


パサート


パサートは、フォルクスワーゲンのDセグメントセダンおよびワゴンの「ヴァリアント」をラインナップしています。また、世代により4ドアクーペ「CC」も展開していました。パサートに多い故障は、DSG・オルタネーターやウォーターポンプなど補機類・エンジンオイル漏れなどです。DSGの故障では、変速不良・加速不良・クラッチ板の滑りなどの不具合が起きます。オルタネーターやウォーターポンプなどの補機類の故障は、ホースやベルトの劣化により正常な動作ができなくなるために発生します。エンジンオイル漏れは、オイルが漏れないようにするオイルシールの劣化により起きるトラブルです。いずれも、異常を感じたときや、定期的な点検・メンテナンスを行うことで、大事を免れることができます。


ニュービートル


フォルクスワーゲンの中でも男女問わず高い人気を誇るニュービートルの故障は、AT(オートマチックトランスミッション)の不具合・窓落ち・エアコンコンプレッサーなどです。ATでは、ギアの変速ができないトラブルが発生することがあります。トランスミッション一式を交換する場合、数十万円の費用がかかるため、定期的に点検・メンテナンスを行い、日常の運転時に異常を感じたらディーラーや整備工場へ入庫しましょう。窓落ちは、フォルクスワーゲン定番のトラブルで、窓落ちの前兆を感じた場合は早急に部品やユニットの交換をすることをオススメします。エアコンのコンプレッサーは、定期的に交換が必要な部品であるため、点検やメンテナンスのタイミングでしっかりとチェックしてもらいましょう。


アルテオン


クーペライクな5ドアハッチバックのアルテオンの故障は、窓落ち・電気系統・DSGなどがあります。窓落ちは、フォルクスワーゲン定番のトラブルです。ただし、アルテオンはサッシュレスウィンドウを採用しています。そのため、窓落ちの前兆に気づきにくい可能性が高いです。電気系統のトラブルは、日本の高温多湿という環境によって起きてしまいます。車両制御にも影響する場合があるため、不具合が起きたときには早急に修理しましょう。DSGは、シフトチェンジ不良やクラッチ板の滑りが原因で起きてしまうことがあります。トランスミッションは、走行に関わる重要なパーツであるため、定期的な点検をして走行不能にならないよう気を付けましょう。


フォルクスワーゲン(VW)が故障したときの対応



フォルクスワーゲンが故障したときに、行うべき処置がいくつかあります。ここで説明するトラブル対応をしておけば、修理がスムーズに進み、余計な時間や手間がかからずに済みますので、覚えておきましょう。


故障した箇所をマークで確認する


フォルクスワーゲンの故障は、メーター内部の警告灯や診断機(テスター)の故障コードで確認できます。警告灯の意味や詳細は取扱説明書に記載されているため、一度目を通しておくと良いでしょう。テスターを使うと、コードで故障の内容が表示されます。故障コードの詳細や内容は、ディーラーや修理工場で確認してください。


故障したときの車の状況を把握する


フォルクスワーゲンが故障したときには、その状況をしっかりと記憶しておきましょう。走行中のトラブルであれば、前進・後退、速度、どのような道路状況だったのかを記録しておくことで、トラブルシューティングの時間が早まる場合があります。


停車中であれば、どこに停めていたのか・どんな天気だったのかなど、その場所の状況を記録しておきましょう。


ぶつけてしまった後にトラブルが起きた場合には、いつ・どこで・どのあたりを何にぶつけてしまったのかを記録しておくと、故障箇所の特定や関連パーツの点検もできるため、修理後のトラブルを予防できると言えるでしょう。


修理にかかる費用を見積もりする


フォルクスワーゲンが故障した場合、修理にかかる費用の見積りをとりましょう。見積りがあれば、ディーラーや修理工場など修理費用の比較ができます。また、修理見積りを電話で依頼するときは、故障状況を詳しく伝えることで、スムーズに見積りしてもらえるでしょう。


業者に相談する


フォルクスワーゲンが故障したときは、業者にその後の対応を相談しましょう。走行中にトラブルが起きた場合は、安全な場所に車を停めてから連絡してください。業者に故障状況を伝えることで、自走で修理工場まで向かうか、レッカー移動にするかなど、場所と状況に応じて対応を決められます。


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故障が少ないフォルクスワーゲン(VW)の特徴


フォルクスワーゲンを購入するときは、故障が少ないモデルを選ぶよう心がけましょう。故障が少ないモデルとは、具体的には初期不良が改善された新しい年式の車種です。ただし、新しい年式の中でも、新プラットフォームや新開発のメカニズムを搭載した車種は、注意が必要です。なぜなら、新しい機構は、初期不良が発生しやすいためです。新開発のメカニズムを採用した車種の場合、新モデルの発売から2~3年後の車両を選ぶと良いでしょう。


フォルクスワーゲン(VW)が故障した場合の修理の依頼先と費用相場


フォルクスワーゲンが故障したときは、修理依頼先の選び方が重要です。ここからは、修理依頼先の特徴や修理費用の相場を解説します。


ディーラー


フォルクスワーゲンが故障したときの修理先として、ディーラーが挙げられます。ディーラーであれば、フォルクスワーゲンの専用診断機「ODIS」を使った状況確認が可能です。ODISは、フォルクスワーゲンの本社から最新情報を受け取っているため、ドイツ本国の本社直伝の診断を受けられます。費用は、数万円~数十万円と幅が広く、修理箇所や交換部品によって費用が変動します。


修理工場


フォルクスワーゲンの修理は、修理工場でも依頼できます。修理工場は、ディーラーよりも費用を抑えられますが、交換する部品によっては、ディーラーと同様の修理費用がかかる場合があるでしょう。また診断機は、汎用テスターになってしまう可能性があります。よって、本国の最新情報では修理できない場合があることを理解しておきましょう。


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フォルクスワーゲン(VW)からの乗り換えを検討した場合には外車王で売却見積り


フォルクスワーゲンは、故障が多いと思われがちですが、定期的な点検やメンテナンス・不具合の早期発見と修理をすれば、大きなトラブルにつながりにくくなります。しかし、故障が繰り返し発生すると修理費用がかさみ、維持費が高くなり、家計を圧迫しかねません。もし、フォルクスワーゲンから次の車への乗り換えを考えたときは、外車王に査定を依頼しましょう。外車王は、外車の買取を専門にしており、フォルクスワーゲンの評価を得意としています。輸入車の専門知識を持ったスタッフが、一台一台を細かく評価し売却価格に反映します。少しでも高値でフォルクスワーゲンを売りたい場合は、外車王にお任せください。


故障対応を頭に入れて安心してフォルクスワーゲン(VW)に乗りましょう


フォルクスワーゲンの故障は、所有し続けていく上で避けられないでしょう。故障したときの対応を覚えておき、日頃のメンテナンスや点検をする工場を決めておくと、安心したカーライフを送れます。また、小さな不具合や違和感を感じたときは、早めにディーラーや修理工場に相談して、トラブルが大きくなる前に対処しましょう。


 

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