更新2023.08.29
VWグループ、半導体・電子部品の調達方法を見直し
外車王SOKEN編集部
独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)・グループは24日、電子部品と半導体の調達に関する新戦略を発表した。グループ全体を代表する委員会を設け、サプライヤーと連携しながらどの部品を調達するかをVWグループが直接決定する仕組みにより、半導体への理解を深め、長期的な部品調達の確実性を高めるとともに、技術的な競争力を強化する。
これまでは、VWグループに部品を直接納品しているTier1サプライヤーにどの部品を組み込むかの判断を委ねていた部分が大きかったが、今後は、Tier1サプライヤーと密接に協力しながら、どの半導体や電子部品を採用するかをVWグループが決定する。
このため、傘下のブランドを横断的にまとめるVWグループ全体の半導体調達委員会(SSC)を設置する。SSCには、各ブランドの調達および開発担当者、VWグループの自動車部品子会社フォルクスワーゲン・グループ・コンポーネンツ、ソフトウエア子会社カリアド(CARIAD)の代表者が集まる。
このような調達方法に転換することで、VWグループが調達している半導体への理解が深まり、半導体の供給に問題が発生した場合の対策も取りやすくなる。また、グループ全体で調達することで、ハードウエアのバリエーションが減り、ソフトウエアの複雑さも減らすことができる。
自動車に搭載される半導体は、車両の電動化や運転アシスト機能や自動運転機能の増加により、大幅に増えている。
[画像/Adobe Stock 提供元/FBC Business Consulting GmbH]