ドイツニュース
更新2021.07.06
VW ブランド、2035 年までに内燃エンジン車から撤退へ
外車王SOKEN編集部
独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のクラウス・ツェルマー取締役(販売・マーケティング・アフターサービス担当)はこのほど、独地方紙『メルクア』に掲載されたインタビュー記事の中で、VWブランドは欧州では2033~2035年の間に内燃エンジン車事業から撤退する方針を明らかにした。米国と中国では撤退の時期がやや遅れるとし、南米とアフリカについては、政策的な枠組みやインフラが整備されていないため、少し先になるとの見通しを示している。
VWグループ傘下の高級車メーカー、アウディは先ごろ、2026年から世界市場に新たに投入する新モデルをすべて純粋な電気自動車にすると発表した。内燃エンジン車の新モデルは2025年の市場投入が最後となり、2033年までに生産を段階的に縮小していく計画。
ツェルマー取締役はVWブランドの撤退計画がアウディよりも遅い理由について、「VWは量産車メーカーとして世界各地域で異なる(電動化の)速度に適応する必要がある」と述べ、顧客の需要を見極めながら電動化を引き続き推進していく方針を示している。
[提供元/FBC Business Consulting GmbH]