更新2022.05.17
ボルボ・カーズの4月販売24.8%減、電動車ブランドは18.7%増加
外車王SOKEN編集部
スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズが4日発表した4月の世界販売は前年同月比24.8%減の4万7,150台にとどまり、10カ月連続のマイナスとなった。中国・上海のロックダウンが物流やサプライチェーンに影響し、生産の減少を招いたことが大きい。1-4月期の販売は前年同期比21.3%減の19万5,445台だった。同社は4-6月期の生産状況が「特定の種類の半導体不足」により一時的に悪化するものの、下半期には改善すると予想している。
電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)など充電可能な車種の専門ブランド「リチャージ」は、4月の世界販売の38.4%、欧州販売の51.4%を占めた。
4月の販売台数はすべての市場でマイナスとなった。地域別にみると、主力の欧州市場が23.2%減の1万9,822台となったほか、中国市場も47.8%減の8,579台と落ち込み幅が最も大きかった。米国(9.2%減、1万22台)、その他の地域(7.5%減、8,727台)も振るわなかった。
一方、同月のリチャージブランドの世界販売は18.7%増の1万8,097台に拡大した。伸び率を地域別にみると、最も大きい米国が155.7%増(4,421台)で、その他の地域の45.5%増(2,802台)と続いた。一方、欧州は6.6%減の1万197台、中国は1%減の677台に後退した。リチャージの完全電気自動車(BEV)の伸び率は179.3%で、すべての市場で3ケタ台の伸び率(欧州125%、中国427.8%、米国138.1%、その他の地域865%)を記録している。
3月の販売台数をモデル別にみると、「XC60」(1万4,952台)を筆頭に、「XC40」(1万3,876台)、「XC90」(8,208台)のSUV3モデルが好調だった。
[画像/VOLVO 提供元/FBC Business Consulting GmbH]