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更新2022.09.15

ボルボの特徴とは。モデルごとの特徴とボルボが向いている人について解説

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外車王SOKEN編集部

ボルボは、スウェーデンに本社を置き、高い安全性能に定評がある自動車メーカーです。また、近年では洗練されたデザインと質感の高いインテリアを備えていることから、日本でも人気があります。さらに、ボルボ XC60が「2017-2018 日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、XC40が「2018-2019 日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。今回は、2年連続で日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するほどの実力を持つボルボの特徴を解説します。


ボルボとは



ボルボは、トラックや乗用車を製造・販売するスウェーデンの自動車メーカーです。ボルボ車は、洗練されたデザインや先進的な安全装備により、世界的に高い評価を受けています。また、乗用車においては、男性からの人気だけでなく、女性からも支持されているのも特筆すべきポイントです。ここからは、ボルボの特徴について解説します。


生産国


ボルボは、スウェーデンに本社を置く乗用車・トラックを製造する自動車メーカーです。乗用車は、ボルボグループの乗用車部門である「ボルボ・カーズ」から販売されています。乗用車のボルボを生産する拠点は、本社があるスウェーデンの他、ベルギー・中国・マレーシア・インド・アメリカの6箇所です。車種によって生産拠点を分けることで、効率よく製造・輸出しています。


ボルボについての詳しい記事はこちら


歴史


ボルボは1926年に創業し、1927年に最初のモデル「ÖV4」を製造しました。


1944年にボルボ初の小型車として発表した「PV444」は、ボルボ初のモノコックボディを採用したモデルです。また、安全面では、ラミネート加工を施したウインドスクリーンを装備しています。PV444は、安全性と信頼性が高いモデルとして、約20万台が生産されました。


1956年に発表した「Amazon121/122S」は、安全性を進化させています。具体的には、ダッシュボードの上半分にクラッシュパッド、ウインドスクリーンにラミネート加工を施し、フロントシートとリアシート両方にシートベルトを装備しました。このように、ボルボの高い安全性は1950年代に既に確立されていたのです。


そして、1959年に世界で初めて3点式シートベルトを開発し、特許を取得します。その特許を無償で公開しました。3点式シートベルトは現在でも採用されているシートベルトです。もし、この時ボルボが特許の無償公開をしていなければ、3点式シートベルトは世界に普及していなかったかもしれません。


1966年、新型4ドアモデルとなる「144」を発表します。144には、多くの安全機能が装備されていました。フロントとリアには、エネルギー吸収ゾーンを備えるボディを採用しています。また、全輪にディスクブレーキを装着し、各ブレーキ回路が3つのホイールを制御する独自のブレーキシステムを取り入れました。


インテリアは、突起した部品がなく、運転席と助手席にシートベルトが装備されています。衝撃吸収ボディや衝突時に乗員が怪我をしないように工夫されたインテリアは、現在のボルボにも通じる安全思想です。


1974年には、現在でも人気のある「240シリーズ」「260シリーズ」を発表しました。これらは「140シリーズ」を進化させたモデルです。240・260シリーズには、新しいフロントフェイス・大型バンパー・マクファーソンストラット式サスペンションを採用しました。さらに、1970年代後半に登場した「242GT」と、1980年代に販売された「240ターボ」は、どちらも優れたパフォーマンスを誇り、「羊の皮を被った狼」と言えるほどの走行性能を発揮しました。


1982年には760サルーンを発表し、優れた快適性と高次元の性能を備える高級車メーカーとしてのポジションを確立しました。760は、独特の四角いデザインにより、広々とした車内空間を実現しています。また、安全レベルが競合車よりも優れていたのも特筆すべきポイントです。


1990年に発表した「940」は、姉妹車の960と共に数多くの新しい安全機能を搭載しています。3点式慣性リールシートベルトや中央リアシートの調整式ヘッドレストが標準装備されました。さらに、リアシートの中央アームレストには、組み込み式の一体型チャイルドシートをオプション設定しています。940に採用された安全装備は、数多くの国際的な賞を受賞しました。中でも「Prince Michael Road Safety Award(マイケル王子交通安全賞)」と「Autocar & Motor」は、安全性部門における最優秀賞を受賞しています。


1991年には、新しい「850シリーズ」を発表します。850シリーズは「A dynamic car with four world-beating breakthroughs(世界最先端の4つの画期的な機能を備えたダイナミックな車)」のキャッチコピーでデビューしました。4つの新機能とは、横置き直列5気筒エンジン、ボルボ独自のデルタリンクリアアクスル、サイドインパクト・プロテクション・システム(SIPS)構造、自動調節式フロント・シートベルトのことです。また、850は世界で初めてサイドエアバッグを装備したモデルでもあります。


1999年に世界的な自動車会社再編により、ボルボ・グループの乗用車事業が「フォード」に売却され、フォードの傘下企業の「ボルボ・カーズ」となりました。そして、2010年に中国の大手自動車会社グループ「浙江吉利控股集団」が筆頭株主となりフォードグループを離脱します。


2014年から生産を開始、2015年に販売を開始した2代目XC90から「トールハンマー」をモチーフにしたT字型のLEDポジショニングライトを採用しました。現在では、ボルボを象徴するアイデンティティとなっています。


特徴


ボルボの特徴は「高い安全性」と「優れたエンジン性能」です。安全面では、世界初の3点式シートベルトをはじめ、衝突安全ボディ・サイドエアバッグ・レーダーやカメラを使った運転支援システム・予防安全装置などを標準で装備しています。ボディ骨格の構造から先進的な安全装備まで、トータルで安全を提供しているのがボルボの安全です。


エンジンは、環境性能と動力性能を両立したパワートレインです。エンジンの排気量を小さくしてターボで過給する「ダウンサイジングターボ」や、ターボとスーパーチャージャーで加給してモーターでアシストするプラグインハイブリッドシステムなどを積極的に導入しています。ボルボのパワートレインは、安全面も環境面も妥協せず、優れた性能を持ち合わせているのです。


ボルボの安全性についての詳細記事はこちら


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ボルボの車種ごとの特徴



ボルボは、安全性が高く、高い動力性能と環境性能を両立しているモデルをラインナップしています。良いことばかりに思えるボルボですが、実は弱点もあります。ここからは、各モデルの特徴や弱点を簡単に説明していきます。


XC40


ボルボ XC40は、2018年から販売を開始したコンパクトシティSUVです。全長4,425mm・全幅1,875mm・全高1,660mmと比較的コンパクトなため、日本の道路事情でも運転がしやすく、取り回しがしやすいでしょう。また、センターコンソールやドアポケットの収納スペースの容量が大きいことから、使い勝手にも優れています。


ただし、新車販売価格が500万円前後と高額なため、新車で購入をする場合には、それなりの資金を用意しなければなりません。また、電装系やシステム系の不具合が報告されています。XC40を選ぶときは、初期モデルを避け、改良後のモデルを選ぶとよいでしょう。


XC60


ボルボ XC60は、2006年から製造・販売をしているミディアムサイズのSUVです。2017年には、2代目へモデルチェンジをして、ボルボの特徴でもあるトールハンマーのLEDポジショニングライトや洗練された上質な内外装を備えています。2代目のボディサイズは、全長4,690mm・全幅1,900~1,940mm・全高1,660mmと、全幅が1,900mmを超えています。そのため、狭い道路での行き違いや駐車場での取り回しに苦労することがあるでしょう。


XC90


ボルボ XC90は、ボルボのSUVラインナップ「XC」シリーズの頂点に位置するモデルで、2002年から製造が開始されました。2015年には、2代目へフルモデルチェンジをして、ボルボのアイコンでもある「トールハンマー」LEDポジショニングライトを備えるプレミアム7シーターSUVへと生まれ変わりました。ボディサイズが、全長4,950mm・全幅1,930~1,960mm・全高1,760~1,775mmと非常に大きいため、ショッピングモールやコインパーキングなどでの取り回しや、乗降に苦労する可能性があります。


V40


ボルボ V40は、1995年に初代が登場し、2012年に2代目となったコンパクトサイズのショートワゴンです。1995年の初代では、ステーションワゴンとして販売されていました。2012年の2代目は、Cセグメントのハッチバックとして登場し、スポーツグレードの「R-design」やクロスオーバーSUVの「クロスカントリー」を展開しています。V40の良さは、コンパクトで扱いやすいサイズでありながら、ボルボらしい安全性能をもれなく搭載しているという点です。また、特徴的なパーツを備えたSUVテイストの「クロスカントリー」は、V40と同じような運転感覚で乗れる手軽なクロスオーバーSUVに仕上がっています。


V60


ボルボ V60は、2010年から販売を開始したミディアムサイズのステーションワゴンです。派生車種には、車体をリフトアップして大きなタイヤを組み合わせ、専用デザインのバンパー・車体下部を覆う樹脂パーツなどにより、SUVテイストをプラスしたクロスオーバーSUVの「V60クロスカントリー」を展開しています。


ワゴンの「V60」、クロスオーバーSUVの「V60クロスカントリー」共に、Dセグメントに属するボディサイズであるため、日本の狭い道路でも運転がしやすく、日常の買い物から休日のドライブまで幅広く対応できます。また、分割可倒式のリアシートを倒せば、フラットで広大なラゲッジスペースを作り出せるため、大きな荷物や長い荷物も楽に積載することが可能です。


ただし、エンジンの冷却装置など、走行に関わる重大な部分に不具合があると報告されています。V60を選ぶときには、改良後の車両を選ぶようにしましょう。


V90


ボルボ V90は、ボルボのラインナップの中で上位に位置するプレミアムエステートです。また、派生車種に最低地上高を高めたSUVテイストの専用のエクステリアや専用サスペンションが与えられているクロスオーバーSUVの「V90クロスカントリー」を用意しています。「V90」「V90クロスカントリー」共に、エクステリアにスタイリッシュでエレガントなデザインが与えられ、質感の高いインテリアを備えているのが特徴です。


また、分割可倒式のリアシートを倒せば、フラットで広大なラゲッジ空間を作り出すことができます。日常のドライブから宿泊を伴う旅行やロングツーリングまで、幅広く使えるプレミアムワゴンです。ただし、走行中のトラブルとして、アイドリングストップから再スタートしないといった事例が発生しています。V90を購入するときには、不具合の改良が行われているかをチェックしましょう。


S60


ボルボ S60は、2000年から製造・販売をしているDセグメントのミディアムサイズセダンです。なだらかな弧を描くルーフラインのS60は、4ドアクーペとも呼べるエレガントなスタイルにより、スポーティーさを演出しています。ただ、ボルボ=ワゴンというイメージが強いため、セダンのS60の話題が上がることは稀です。


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ボルボが向いている人



エレガントで安全性が高いボルボは、どのようなユーザーに向いているのか、詳しく解説します。


安全性にこだわりがある


ボルボは、安全性にこだわりがある人に向いているでしょう。ボルボ独自の安全哲学は、自動車の安全の歴史を変えてきました。ぶつからないようにする安全システムや、ぶつかったときの安全を何よりも優先したいと考える人にオススメです。


馬力を求めている


ボルボは、パワフルでありながら環境性能にも配慮したエンジンを搭載しているため、馬力があり、力強く頼もしい走りを求める人に向いています。ボルボは、安全なワゴンというイメージがあるとおり、人や多くの荷物を積載しても不満のない動力を発揮するパワートレインを搭載しています。旅行などに使う大きくて重たい荷物を載せても、頼もしく走ってくれるモデルを求めているのであれば、ボルボを候補に入れましょう。


大量の荷物をよく載せる


仕事や趣味の道具など、大量の荷物を載せて走ることが多いユーザーにもボルボをオススメできます。ボルボのリアシートは、分割可倒式です。ラゲッジスペースの広さは、荷物の量や大きさに応じてアレンジできます。また、段差がないフラットなラゲッジスペースは、車内で荷物をスライドさせることができるため、荷物が引っかかるといったストレスを感じることがありません。


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ボルボが気になる人は試乗してみましょう


ボルボは、エレガントなデザインや上質な素材を使ったインテリア、独自の安全哲学に基づいた安全性を持ち合わせた使い勝手が良いモデルをラインナップする自動車メーカーです。また、日本でもカー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、高い評価を受けています。魅力が多いボルボが気になったら、実際にディーラーへ足を運び、見て、触れて、乗ってみるとよいでしょう。

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