更新2022.01.18
ボルボ・カーズの条件付自動運転機能、米加州にて先行導入へ
外車王SOKEN編集部
スウェーデン自動車大手のボルボ・カーズは5日、条件付き自動運転機能「ライドパイロット」を、米カリフォルニア州の顧客向けに先行導入する予定だと発表した。高速道路での安全性を確認した後、年内発売予定の完全電気自動車(BEV)のSUV旗艦モデルにサブスクリプション機能として搭載する。同社によると、同機能の動作中は「ボルボ・カーズが運転に責任を持ち」、ドライバーが運転以外のことに時間を使えるようになる。
ライドパイロットは同社が自動運転ソフト子会社のゼンスアクト(Zenseact)および提携する米ルミナ―と共同で開発した。ルミナ―の最新のライダー(LiDAR)センサー「イリス(Iris)」など20を超えるセンサー部品で構成され、ゼンスアクトのソフトで制御される。ソフトの更新は無線通信により行う。ボルボ・カーズによると、発売予定のSUVモデルには5つのレーダー、8つのカメラ、16の超音波センサーが搭載されており、ルミナ―のライダーと連携して動作する。
ライドパイロットの機能検証の一環として、同社とゼンスアクトは共同でスウェーデンにて実証走行試験を実施しており、今年半ばにはカリフォルニア州の道路で試験を開始する。機能の安全性が確認され、必要な許認可を取得した後にカリフォルニア州で導入を開始し、その後段階的に世界展開していく方針という。
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